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【無料note】初対面の人とコミュニケーションをとる極意

●まずはドジな話をしなさい #梶原しげる

好印象を与える話し方やコミュニケーション術を、スキルとして身につけることに違和感を覚える人たちは、決まってこんなふうに言います。

「そういうのってテクニックの問題じゃなくて、大事なのは中身だよね」と。

一見もっともな意見です。

しかしその中身をうまく届けられないから、みんな困っているわけです。

「思いが大事」「心が大事」という言い方もあります。

「心は通じ合うものだ」と。

きれいな言葉ですが、何も言っていないのと同じです。

だから私は好きではありません。

伝え方がちゃんとしていないのに、思いなど伝わるわけがないのです。

運ぶ車が動かないのに、荷物だけ用意して、「荷物用意したから、わかるだろうおまえ」と言われても、「ハァ?」です。

車できちんと相手のもとまでデリバリーしなければならないのです。

阿川佐和子さんがいいことを言っていました。

彼女のところには、しばしば雑誌の編集の人たちが来ます。

その人たちが開口一番、こう言うことがあるそうです。

「ぼく(私)、口ベタなので」と。

阿川さんに言わせると、「口ベタ」は言いわけ。

うまく話せないけれども許してくださいという免罪符を、初めからもらいたがっている態度だと。

これを阿川さんは「私は許さない」と言います。

私の前に出てきて、しかも本を書けの、何々をしゃべってほしいって言うやつが、自分は口ベタだからあんまり上手にできませんけどよろしくお願いしますと言うのはけしからん、と言うのです。

私だってほんとうのこと言ったら口下手なんだけど、だからと言ってインタビューする相手に、口下手ですけどよろしくねなんて言わないわよ、と。

その気持ち、よくわかります。

言いわけするなら、努力して一生懸命しゃべろうよ、ということでしょう。

努力を、はじめから放棄してはいけないのです。

努力して身についたものは、もともと自分の中に眠っていた資源です。

スキルの訓練とは、それを掘り起こす作業です。

それがわかれば、スキルなんてあざといとは思えなくなるのではないでしょうか。

今、対人関係が苦手な人が増えています。

人と会うのも、あいさつするのも、面倒で、いやで、大変だという人が世の中には非常に多いのです。

口頭でのライブなコミュニケーションが希薄になった現代人にとって、もしかすると対人関係が、もっとも努力を要するものになっているのではないでしょうか。

どんなに苦手でも、生きている以上、人に会わないわけにはいきません。

だから無理せず、少しずつ階段を踏んで訓練していくことが大切です。

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