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老人ホームにとうとうコロナがやってきたよ(2日目以降編)②

今回は短めです!
▼音声で聞きたい方はこちら

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▼テイカーとギバー
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○ユニット(非清潔区域)を閉鎖して4〜5日すると○ユニット職員さんから「私たちは感染のリスクあって大変。ここから出れないから誰が出勤しているか分からないし挨拶もしてくれない」
#寂しかったんだね

○ユニットの責任者(役職者)Dさんから相談が。
※僕も役職者です。Dさんは僕の部下だけど歳上。ややこしい。

僕「大変なのはよーく分かります。ここで○ユニットの要求を他ユニットに伝えるとどうなるでしょうか?きっと他ユニットも私たちも大変なのよとなりますよね」

Dさん「そうですね。体力というよりは気持ち的なところでだんだんと追い詰められていってますね」

僕「たしかに。Dさんは現場に入ってるので現場よりの意見に流されると思います。僕たち役職者は一方下がった目線で考える必要があると考えています。
○ユニットが要求する挨拶に来てほしいは他ユニットからすると搾取(take:テイク)されたと感じます。搾取する人を【テイカー】と表現します。
逆に与える(give:ギブ)人を【ギバー】と表現します。
結論はテイカーになったらダメ。ギバーにならないと。
追い詰められている時に自分の方からギブするなんて出来ないと思うでしょう。
相手が動いてくれれば早く解決できるのにと感じるでしょう。
でも、遠回りしててでも自分からギブしていかないと結局上手くいかない。
このことを自分の中にしっかり落とし込んで、相談された時にその場で答えてあげれないと。
瞬発力が大事です。
Dさんが相談受けて、そこで共感することはもちろん大切。
でももうそのフェーズではないよね。
※2年前からこんなやりとりを繰り返している
そこで解決する力をつけていかないとね」

Dさん「そうですね。本人に伝えてみます」

僕「Dさんも家に帰れば小さいお子さんと妊婦さんがいて感染対策しながらの生活は大変ですよね。もう少しの辛抱です」

では、どうなったかといいますと…

○ユニットの職員さんはインカムで「出勤しました。よろしくお願いします」「退勤します。お疲れ様でした」と自分達から【ギブ】するようになってくれました。
#みんな良い人たち
#人財に恵まれております

他のユニットも同じようにインカムで反応してくれます。
中には「恥ずかしくて」と言えない職員さんもいます。
※みんなが出来なくていいよね。兵隊じゃないんだから。
#詰めが甘い

隣の芝は青く見えるんですよね。

「青く見えて当たり前」を理解していないとユニットケアの施設運営は難しいです。

次回に続きます。

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