本城雅人　　　新潮文庫

今回は競馬を題材にした小説です。競馬好きな人にはいいですが、興味ない人にはさっぱりだと思います。個人的には「優駿」が面白かったですね。

さて、今回は「騎手の誇り」です。
若手騎手の小山和輝は、五井厩舎に所属する将来有望な騎手であるが、トップ厩舎へ所属を変える。そこには平賀と言うトップジョッキーがおり２番手騎手となるのだが？なぜ彼は所属を変えるのか？そこにはその厩舎に所属し同じように平賀の２番手として、働いていた父親忍の事故死の謎があった。
そして平賀の秘密、自分に迫る危機。
新人女性ライター仁美や平賀騎手、厩務員、同期騎手などが絡み競馬ファンには、結構面白い内容であり、レース描写も結構リアルである。
ただ、読書好きであればいい意味でも悪い意味でも、「やっぱりか」と言う感想になってしまうのが残念。