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人生の転換期 その③ 【師と出会う】

『出会い』は人生を大きく変える。

自分にとって、人生で3つ目の大きな転換は、『師』との出会いだった。

僕が21歳の時、これもインドで出会いを頂いた。いよいよ就職活動が目前に迫った3年生の年末、2015年12月。

インドで旅をしてから、少し意識が変わってきたが、まだ一歩踏み出す勇気が持てず、変わらない大学生活を送っていた。潜在的に、大きな夢を持ちたいなぁと思っていた時期だ。そんな中、就職活動が迫ってきた。学生時代に自信を持って言えることは、3年間、辞めずに続けてきたアルバイトくらいで、就職活動でアピールできるような「おいしいネタ」はなかった。

何か大胆なことをしないと、自分は変わらないと思った。変えるために、もっと自分を知りたいと思った。インターネットでたまたま、ある広告を見つけた。それは、「インドで未来予想図を描こう」という企画だった。大学生が十数人集まり、約10日間、グループ活動や個人ワークを通して、自分の将来設計を考えようという企画だ。

これを見つけた瞬間、「これに参加しよう」と即決した。「インド」に不思議な縁を感じたこともあったし、「未来予想図」というワードにも惹かれた。

この10日間は、人生で一番濃い時間となった。普通の生活で、絶対に関わらない個性豊かな学生に刺激を受けた。同行してくれた社会人の方から多くのことを教わった。自分に足りない、「行動力」を嫌というほど見せつけられた。

最期に、自分の未来予想図を発表した。でも、自分で発表してすごく陳腐な未来に聞こえた。納得がいかなかった。自分の関心は「海外」にあった。なのに、それを知ろうとしてこなかった。だから、未来予想図は海外を舞台にした壮大な夢を語ったが具体性がなくて、中身がペラペラだった。

社会人を経験したこともないのに、自分の未来など分かるはずもないと思った。

インドから日本までの帰路、同行して頂いた一人の社会人の方(Kさん)と、偶然同じ飛行機になった。10時間ほどゆっくりと話す機会があった。その時、自分の中ですでに心の底では、このまま就職するのではなく、半年休学して、インターンシップとして、海外で働いてみようと思っていた。そのことをKさんにぶつけてみた。

Kさん、大きく背中を押してくれた。「じゃあ、もうそれを実行するしかないね」と。

そのあと、5ヶ月間の海外インターンシップと就職活動を経験した。その間も、大事な節目でKさんに相談し、応援して頂いた。会うたびに、新しい視点から的確なアドバイスをもらい、そして背中を押して頂いている。

そのサポートもあって、第一志望の企業に内定を頂くことができた。このご縁と、頂いた御恩に感謝し、恩返しようとおもう。

実は、Kさんは今、入院されている。2月に脳出血になり、右半身に後遺症が残っていて、リハビリ生活を送られている。自分も含め数え切れない学生に真剣に向き合い、その人生観を変えてきた方が、倒れるなんて信じられなかった。いま、Kさんはこの経験を自分の人生に生かすべく、格闘されている。そして、その日々をnoteに綴られている。こちらのnoteだ。少しでも皆さんの目に触れ、応援してくださると嬉しい。

Kさんとの「出会い」が、インターンシップへと繋がった、インターンシップでの「出会い」が、就職へと繋がった。そして、職場での「出会い」が新たな「出会い」を呼ぶと確信している。最近、「出会いの連鎖」とそこから「運命」が切り拓けていくダイナミズムを少しずつ感じられるようになってきた。この感覚、大切にしたいな。

(写真はインドの定食、タ—リー、南インドのタ—リーは激辛でお腹が緩くなるが、ときどき無性にこれを食べたくなる衝動に襲われる)








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