見出し画像

【Voicy】寒い北京の冬を葛根湯で乗りきった。#我慢に代わる私の選択肢(2021.12.6放送)

こんにちは、吉塚康一です。私は会社経営の傍ら近代史を研究し、「百年ニュース、毎日が100周年」という放送をお送りしています。本日はVoicyとツムラさんコラボ企画「#我慢に代わる私の選択肢」というテーマで放送を収録してみたいと思います。タイトルは「寒い北京の冬を葛根湯で乗りきった。」です。よろしければ最後までお付き合いをお願いします。

さて「#我慢に代わる私の選択肢」というトピックです。ツムラさんとのコラボということですので、今日は漢方薬について語ってみたいと思います。

1998年の北京留学。その後の中国の経済成長。

私は三井物産に入りまして3年目でありました1998年に北京に留学いたしました。中国修業生という社内語学研修制度で北京に渡ったということになります。1998年の中国は現在とはまったく違っていました。天安門事件があったのが1989年6月ですので、それからまだ9年しか経過していないという頃です。1992年の鄧小平の南巡講話から7年、1997年の鄧小平死去と香港返還の翌年、というタイミングです。

中国の経済成長は当時も目覚ましいものでしたが、その規模は日本から見ると比較的まだ小さなものでした。天安門事件の1989年のGDPは3,500億ドル。同じ年の日本のGDPは3兆ドルですので、日本のGDPは中国の10倍近くありました。今から見ると信じられませんが、そのような経済格差がありました。

私が北京に留学していた1998年の中国のGDPは1兆ドル。天安門事件による経済制裁で一時的にGDP成長率が鈍る場面がありましたが持ち直し、10年間で3倍になった計算です。一方同じ年の日本のGDPは4兆ドルです。日本も10年で1兆ドル増加させた計算ですので、それなり成長していた頃です。当時の日本のGDPは中国の4倍でした。まだまだ日中の経済格差は大きいものがありました。

そして私が北京で過ごした1998年から23年が経過しました。昨年2020年の中国のGDPは14.7兆ドルになりました。この22年間で約15倍になったことになります。一方の日本の昨年2020年のGDPは5兆ドルでした。現在の中国のGDPは日本の3倍です。日本のGDPは中国の1/3になってしまいました。数字で見るとこの間に起きたことが歴史的な出来事であったと改めて実感します。しかもこの差は今後さらに開いていくことが確実です。

そのような今から振り返るとかなり牧歌的な時代であった1998年の北京です。北京語言大学で1年間留学していました。当時の名名前は北京語言文化大学と言いまして、2002年に名前が変わって「文化」の字がなくなりました。中国語版のTOEFLあるいはTOEICとされている、HSK試験を主催している大学です。海外の留学生を幅広く受け入れている国際色豊かな大学で、たいへん素晴らしい体験をさせてもらいました。

1996年の北京語言文化大学。筆者撮影。

寒かった当時の北京を葛根湯で乗り切る。

私は新潟出身ですので、寒いのはそれなり慣れているつもりだったのですが、北京の冬の寒さは尋常じゃありません。現在の北京はものすごく発展していますので、建物や乗り物などの防寒対策もしっかりとされているのですが、当時の北京は本当に寒かったです。教室も寒いですし、食堂やお店も寒い。なのですぐに風邪を引くわけです。

薬局に行くとコンタックやバファリンなど日本でも馴染みのある西洋医学の風邪薬が売られています。黒加白という中国メーカーの西洋風邪薬もあります。日本よりも処方が強いのか、服用するとものすごい眠気に襲われます。なのでちょっと風邪気味というときには飲みにくい。

そんなときに飲むのが漢方薬です。具体的には葛根湯です。いろんなメーカーから様々なタイプの漢方薬が出ているのが、よく飲んでいたのはやはり顆粒タイプの葛根湯です。北京で一番お世話になったのは「999」というメーカーの顆粒タイプの葛根湯でした。スリーナインと呼んでいました。また中身はほぼ同じようなものだと思いますが、上海にいたときには「宁宁(ning ning)」というメーカーの「正柴胡飲」をよく飲んでいました。

中国の漢方薬(葛根湯)の風邪薬『999(スリーナイン:笑)』
寧寧(ニンニン)の漢方薬(葛根湯)『正柴胡飲』

熱いお湯をたっぷりマグカップにいれて溶かします。そしてまるでお茶でも飲むようにゆっくりと飲みながら、葛根湯を片手に勉強したり仕事をしたりするんですね。非常に懐かしいです。風邪の引きはじめの頃はこれが一番よかったと思います。ちょっとゾクゾクと悪寒がするとか、ちょっと頭痛があるとか、鼻が出るとか、喉が痛いとか、肩こりなど身体がこわばるとか、風邪をひいちゃったかもなぁと思ったときに、よく飲んでいました。必ず部屋に置いて切らすことはありませんでした。

葛根湯を飲むことで寒い北京でも身体がジンジンと温まったような気がします。明日12月7日は二十四節気では「大雪だいせつ」です。日本でも本格的な冬の到来で、寒さも一段と冷え込んでくるでしょう。12月22日が「冬至」、そしてクリスマスとなります。ぜひ身体が冷やさないように気を付けたいものです。風邪をひいちゃったかなと思ったら、ツムラさんの葛根湯を飲むのも良い方法だと思います。

ということで、本日は「#我慢に代わる私の選択肢」「寒い北京の冬を葛根湯で乗りきった。」というタイトルでお送りいたしました。もしご参考になったのであれば大変嬉しいです。そして是非是非フォローを宜しくお願い致します。以上「100年ニュース」「毎日が100周年」吉塚康一でした。ご機嫌よう。


よろしければサポートをお願いします。100円、500円、1,000円、任意のなかからお選び頂けます。いただいたお金は全額、100年前の研究のための書籍購入に使わせていただきます。サポートはnoteにユーザー登録していない方でも可能です。ありがとうございます。