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億男を読んで

小説「億男」川村元気著作

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🔹あらすじ
落語の「芝浜」が背景にあるので、その落語をYouTubeで
聴いてからでも楽しめます
あらすじは弟夫婦が逃げてしまった3,000万円の借金を
肩代わりして妻と娘と別居している図書館司書の一男。ある日、3億円の宝くじを当てる。とまどいながら、お金の使い方を大学時代の友人の人間関係を通じてお金の本質、使い方を考えていくストーリー

🔹結論から
1.お金の使い方には、その人の人生で欲しいものを写している
2.読書は人生の宝
この本を通じて今まで不思議に思っていた実姉の宗教への盲信が想像できた
ああそうかと納得出来たのは嬉しい。おそらくこの本に出会ってなかったらわからなかっただろう

🔹千住という人物
九十九、十和子、百瀬、千住、万佐子と登場人物のいる中
千住に注目していきたい
ここで登場する千住はミリオネーヤでもありお金が無意味であることの宗教の開祖。明確に自分の方向を決めてもらいたい私にも願望はある。弱った心のときは特に。依存症ビジネスと言われるジャンルの仕事が千住の仕事。
弱いものを食いものにしているしているようにも見える
借金に追われ、お金に絶望しか味わえない人達のカリスマ

孤独な人生への強い承認欲求

それは、強烈な孤独だと思う。返済不能な借金を抱えている人達。そこになけなしのお金を放出したら、それでも自分があるという実感が味わえる。
お札に意味がありますか?問いに確かに人が作ったものだものね、
確かに日本銀行が発行している紙だよね。。。
集会は集団でいるとみんなという一体感を感じる多幸感はあるだろう
そこが宗教に見えてしまう。洗脳だよ、洗脳と読み進める
それは、資本主義経済、貨幣経済の中で一瞬であっても孤独ではなくなる閃きのような幸せ
そこにふと実姉のことを思い出した
🔹実姉のこと
若い頃外資証券のクラークしてるかっこいいOLだった。
TOFULの勉強をして、めでたくアメリカの大学にが合格。それが留学をして1、2ヶ月で現地に馴染めず帰国。
平凡で友人とわちゃわちゃしてテキトーに勉強して早々自立の道を諦めて結婚を決めてしまう私とはうってかわって、能力が高い人だった。その可能性が中途半端になってしまったようだ。もちろん家族なので応援していたが、当時私との差がありすぎて姉の人生設計が正直何やってるのかよくわかんなかった。
お見合いでの結婚のチャンスも何回かあったが、実現しない。
断った男性達がそんな変な男性にも見えない私には
心底彼女を理解出来ないと思った
ですが、今回この本を読んでいて想像できたことがある

彼女が求めたものが、実現可能でない何かに囚われてしまっているならば、激しい孤独感にさいなまれたのだろう。実母は人を愛することが苦手な人だから、私にも共有できるのよ、その孤独。私の場合は、新しい家族にそれを期待した。彼女は何かとどまる理由があったのだろう。それは言葉にできないようなものすごい孤独だったからかもしれない。誰もわかってくれない
それが、彼女の根底にあり続ける
彼女は言う
キリスト教の信者じゃない人とは、話さない と。
私は曹洞宗。それも葬式のみのお付き合い。
妹として役割がある日が来るんだろうかとぼやっと感じる

🔹お金の使い方

話を戻そう
最後に一男は、娘の誕生日に欲しがっていた自転車を購入する
主人公がお金に絶望して、お金を手に入れて使おうとしたとき
家族のことになんだと改めて感じる
また、借金を背負う前にあった自分の家族に戻っていくのかなという予感がした。
お金の使い方には、正解がない。
この本は、「お金」と「欲しいもの」を考える良いきっかけだった
ちなみに私が今欲しいものは健康
健康になるには身体は緊張を友とした私は呼吸を深くすること
衣食住を整えること
運動したり、森のような公園に行ったり、料理の材料買ったり年齢相応の身綺麗に整えたり、心地よく住むために掃除したり、税金も支払ったり笑
そこにお金を必要としています
それだけでも結構大変です
家計簿つけて管理は必須。
つくづく大した物ではない平凡な生き様
たとえカッコ悪いと言われても
日々の健康であることの幸せがお金には替えられないゾと
なっているこの頃です

読んでくださりありがとうございます😊






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