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スキルの前にスキを磨こう!そこで身につくのが「好きる」 カジノから学習塾 そしてシン・スクールへ

最近のAIやロボットの進化が急激で、そこからかつてはもっと先だと考えられていた「任せられることはAIに任せて、人間だけがやれる部分を強化して、AIを活用する人になろう」というのが、もう目の前にやってきましたね。AIと毎日将棋をしていた藤井聡太さんなんかが良い例かもしれません。

ただ今の大きな世の中の変化はスマホのようにみんなの手元にやってくるため、そうした一部の才能がある人だけの話では無く、もっと広く一般化した話になるようです。

では、人間だけが持つ能力とは?と考えた時、ボクはその1つが「何かに夢中になったり、どんどん追い求めるようなスキ(好き)の力では無いかと思うのです。

そしてその「スキ」のパワーは、正解や指針がないこれからの日本社会において、ボクらの不安に負けない強さも与えてくれるように思います。

そんな想いを、実際に自分の「スキ」をパワーにしてきて、今はとても幸せに仕事をしているボクの実例でご紹介できたらと人生を振り返りながらまとめてみました。

ボクは40歳近くで家の近所で個人の学習塾を始めたのですが、教員免許も無く、過去に塾のバイト経験も、勉強を教えるスキルもなにかで学んだことも無い人間が、3人の子育ての最中にいきなり始めるというのは、なかなか無謀に見えたかもしれません。

確かに当時は「東北の震災後に家族の近くで働きたくなった」とか「サラリーマンの働き方や通勤に飽きた」などのキッカケはあるものの、小中学生に勉強を教えるための知識やスキルを学んだことは無く、「勉強が教えられるから塾をやろう」という流れではありませんでした。

しかも前職は、カジノのビデオスロットマシンやアーケードゲームの企画という「遊びの仕事」で、学習塾の「教育・学びの仕事」とは真逆の仕事をしていたので、そのまま仕事での知識やスキルが活かせるものではありませんでした。

だから家族にも大反対されて、「経験も実績も無いのに上手くいくと思えない」「地元で恥ずかしい」「なにも手伝わないから」と孤独なままスタートを切ることになりました。

しかし、ボクにはどこか「大丈夫。やれるんじゃないかな」という、変な自信がありました。

その理由は、今思えば、仕事のためのスキルの前に自分のスキを磨いていたからなんだと思います。

学習塾を始める前のボクの30代は、仕事はゲーム企画やカジノマシン企画などだったのですが、当時1番スキで、ハマっていたのが、「3人の自分の子どもと遊ぶこと」でした。

平日はなるべく早く帰って遊んだり、本を読み聞かせしたり、週末にも子どもたちとどこ行こうか?何しようか?と話したり、遊んだり、ただ過ごしたりするのが楽しくて仕方なくて、何よりスキな事で、そんな「子ども達の喜ぶ事や気持ちを考えて、環境を用意してあげるのがスキ」という自分のスキを、仕事よりも重きを置いて、10年続けていました。

それこそ「仕事終わりで飲みにいく」とか「休みにゴルフや釣り」に行くとかよりも、断然子どもたちと何かしたり、ゲームしたりが楽しかったですからね。

小学校のイベントボランティアや学校の朝の会での読み聞かせなんかも楽しくやっていました。

その結果、40歳の頃には、子ども達の気持ちを理解して、楽しいと思えるように話したり、子どもたち目線で一緒に何かをするのは、「なんかできちゃうだろうな」と思えていましたし、簡単な勉強を教えることも多少はしていました。

とはいえ、じゃあ実際に、学習塾にて国算英社理の5教科を小学生だけでなく、高校入試のための中学生まですぐに教えることができたのか?というと、そこはやはり不安があり、そのままでは難しいと考えていて、そんな時に見つけたのが、「プロ先生の授業動画を見ながら、生徒が1人1台のパソコンを使って勉強を進めてゆく塾」のフランチャイズでした。今で言うICT教育です。

そう、今から10年以上前にボクは「デジタル技術の力を借りつつ、自分が自然と磨いたスキと組み合わせて生きる」というのをスタートしていたんだと思います。

それが今では「ゲームを使って学び遊ぼう」とか「勉強タイムはchat GPTを活用」というシン・スクールを、ボクは楽しむことばかり考えながらやれてるのにつながっているのかもしれません。

だから今の皆さんに伝えたいのは、自分の原動力にもなる「スキ」をどんどん磨いてゆけば、それが個性にもなるし、それを元に他の人やAIの知識やスキルを活用することで、色々な仕事でも、生きてゆくこともできる時代になったのだということです。

じゃあ何をしたらいいか?って、いつ使うか分からないスキルを我慢して身につけるその前に、言われなくてもずっとやれちゃう「自分のスキ」を磨いていこう、それがあなたの自信とレア度を高める「好きる」になるから。

シン・スクール

吉澤一雅

これからも「オモシロと学び」の情報や考え方を伝えていきたいのでサポート頂けたら嬉しいです!