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宇宙ホラー4【統合失調症 小説】

episode 0xx
こちら柊こちら柊、〇〇交差点で交通事故発生交通事故発生。今週に入って間もないというのにもう10件目の交通事故。死亡者1名軽傷者2名、車と歩行者が絡む事故だ。普通なら、というか昔ならなんと不幸なことが起こったかと皆に心配されるところだが、この世界では様子が違った。おめでとうございます。それが、この世界の挨拶だった。おめでとうございます。これで借金完済ですね!いや、まだ後3回は死んで生まれ変わらないと0(ゼロ)にならないんですよ。そう答えたのは死んだはずの魂だった。そうですか。ご愁傷さまです。柊の声に感情はない。魂とはテレパシーで話していた。感情があると上手くテレパシーで会話することができないため、こういった職業つまり死人と関わる職種の人々は感情がうすかった。死人と会話できる時代にはテレパシーを上手く使える人々は重宝された。そして借金は死んでからも責任を問われる時代になった。今回のケースはごく当たり前に日常てきに起こることで、この時代に借金をしていない人々は稀だった。皆が目指すはゼロそう、借金ゼロの生活だった。

如何にして死ぬか?
それがこの世界の謳い文句だった。
多額の保険金をかけて自殺意外の死に方で死ぬことがこの時代の流行りだった。
死んだって生まれ変わる。それが科学で証明されたこの時代。怖いもん無しの人々は家族の為に死を選んだ。死ぬのが怖い?笑わせるな、だったら生まれ変わってくるんじゃねぇ。それがこの時代の人々の言い分だった。

そんなある日、家宅侵入家宅侵入、不審者が民家に侵入した模様。そう通報が入った。は!家宅侵入だって?なんでまた、柊はこのような仕事つまり死が関わり合わない仕事は金にならないのでスルーした。彼らも公的な機関でありながら点数制の合理的組織の中で動いていた。20分たった。誰も取らない無線。柊はしぶしぶこの無線をとった。こちら柊こちら柊直ぐにそちらへ向かいます。
コンコンコン警察です。そこにしゃがみ込む1人の女性。名前は?よしえです。職業は体育館の管理のバイトです。変なやつだな。何だこいつ傷1つない新物だな。この時代傷のない人間は珍しかった。皆自分の体を痛めつけ保険金を貰って生活していた。上流階級の奴らか?でも、バイトしてるって言ってたしな?変なやつだ。サッサと家族の元に返そう。そう思った柊と相方のジン。
なんで、人の家に入ったんだ?
し、死にたかったからです。
死にたいやつが人ん家入るか?
めちゃくちゃなことを言うよしえ。
住所を言え、
‥です。
え、そこは最下層の人々が暮らす治安の悪い土地
。そんな土地の人間には見えないけどな。とりあえず車を走らせる。でもこいつなんか変だぞ。電気を帯びたように見えるよしえ。そうだこいつ結界がかけられてるんだ。保険金目的で誰かを殺す為に結界をかけることが流行ったこの時代。直ぐに霊媒師に連絡をとった。霊媒師の指示の下ハンドルを切る柊。いやー厄介なのに当たっちゃたなー。そんなことを思いながら、よしえの言った住所につくがそこにはボロボロの家がぽつんと立ってるだけで人の様子が伺えない。どうしましょ柊さん、そういったのは相方のジンだった。こいつなんか変だぞ。もしかしたらそう思って、よしえに聞く。今日の日付は?2022年06月08日です。やっぱり。この子はタイムトラベラーだ。機械に日付を入力する。みるみるうちに情景が変わりさっきよりも少しましな家が出てくる。父親と母親らしき人が出でくる。それからの出来事は前述の通りである。よしえが病院に向かったところで彼らは彼らの時代にタイムワープする。

結界にタイムエラーよくあることだが、二つ重なることは稀だった。今日は貧乏クジをひいたな。そう柊は思った。




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