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キラめきあたってあてられて(スタァライト舞台#4観劇記録)


この記事は、めのフェ(@Menophe9901)さん主催『ぼくのわたしのスタァライトAdevent Calendar 2023(第1幕)』 14日目の記事です!!

めでたい雰囲気の企画にさまざま素敵な記事が並んでいる中なんとも忍びないのですが、こちらは体調不良がテーマ、キラめきがあたってキラめきにあてられた一幕のお話です。

まえがき

皆さんには「ご飯が喉を通らなくなった」経験はありますか。

もちろん食べすぎたとき、風邪等で食欲を失ったときは、そうなることもあるでしょう。
ただ、私にはその経験がほぼありませんでした。

思い返すに私はごはんを食べる時、「お腹が空いたから」の理由と、「ごはんの時間だから」や「そこに美味しいものがあるから」の理由に同じくらいの重みを感じてきました。
例えば、お腹いっぱいでも美味しそうなものがあれば食べる人間なのです。満腹中枢と胃腸の感覚神経の接続に不具合があるのでしょうか。挿し直して済むならそうしたいのですが。

あるいは、この数年世間を賑わし続けている流行り病に罹ったときも、発熱や倦怠感はありながら、食欲だけは全く衰えませんでした(味覚・嗅覚に影響が生じることもなく、自宅待機期間中の楽しみはひたすらご飯でした。)。

その私が、二十と余年生きてきて、初めて「ご飯が喉を通らなくなる」経験をしたのが、2023年2月に「少女☆歌劇レヴュースタァライト The LIVE #4 -Climax-」を観た後のことでした。

この記事は、その状態に至るまでの記録を書き残して、観劇でこんなことになる人間もいるのか、ということをお伝えするものです。

なお、以下に記す内容は、記憶をベースにしつつ、Twitter(X)のツイート(ポスト)やGoogle Mapのタイムラインの記録など客観性のあるデータを参照しながら書いていったものです。
もともと物覚えが良くない方なのですが、この時期は同人誌の原稿が佳境でしんどかったところに舞台の衝撃を一身に浴びたので、輪をかけて記憶が曖昧でした。

2月24日(金)観劇前日

観劇前日。何も知らなかった日。
この日は「【推しの子】」等の作者である横槍メンゴ先生が、スタァライトを観ている旨を初めてツイートされた日でした。
その騒動で開幕前日の不安や焦燥が掻き消された気がします。結果的に大変助かりました。ありがとうございました。【推しの子】の続刊と2期を楽しみにしています。映画化も期待しています。

2月25日(土)観劇当日

観劇前:昼食とおやつ

観劇当日。観るのはソワレ(18時からの回)でしたが、同じ回を観劇する知人とお昼に合流し、チキン南蛮定食とりじん池袋店 ※今見たら閉店していた。悲しい。)を頂きました。

その後、Hall Mixaでグッズを買ったり、スタァライトのコラボカフェで軽食をとります。
前の人がしているのを見て、無意識に「フードとドリンクをどちらも頼まないといけないんだー」と思って下記のとおり頼んだのですが、そんなことはなかったらしいです。
しかも頼んだフードが、カップの中にバームクーヘンとクリームの詰まったボリュームのある一品。

でも食べられはしました。
冒頭に書いたとおり、あれば食べる人間なので……

観劇後:居酒屋へ

観終わって、私の状態は一変します。

会場を出たところの大階段(下記画像)で、上記の知人やまた別の方と合流したのですが、ここで軽く感想を言っているうちに、涙が堪えきれなくなり、その場で泣き始めたのを覚えています。
たしか、階段やエスカレーターを降りていく人たちを見ながら「なんで!!! あの人たちは!!! 平然と帰れてるの!!!」と勝手に激昂していました。

観劇前に「スタァライトごっこをしそうな場所だ~」と思って撮った写真。まだ呑気でいられた頃。

恐らくその状態を見るに見かねて、一緒にいた2人が飲みに行こうと言ってくれました。

たどり着いた居酒屋(テング酒場池袋サンシャイン通り店)は、お客さんも多くとても賑やかで、今の今まで目を腫らして泣いていた人間が入ってもあまり目立たないようなところでした。一緒にいた2人が配慮してくれたのだと思います。
ただ、私はその環境に甘えてしまったのでしょう。

感想(※下掲のようなこと)を話し始め、核心の部分に差し掛かると感極まって泣き出しておしぼりで顔を覆ってしまい、落ち着こうと手元のジョッキを口に運ぶ。
それを幾度となく繰り返しました。

天堂真矢のソロから始まるStar Divine、あんなのやられたらだめだ。全くゼロのところから、舞台少女の煌めきに舞台装置が応えて立ち上がる。それを天堂真矢がやっている。そんなものを観せられて、どうして落ち着いていられるのか。」
「最後に愛城華恋は一段高いステージの塔の前に神楽ひかりと立ち、そして降りていく。フローラとクレールは、今また塔から降りた。舞台の平場まで降りてきたんだ。」
 
※これを書いてるうちにまた泣いてました。そんなことあるかよと思う人のために証拠写真は撮ったのですが、さすがに載せられないのでひとまず信じてください。

結果、私は食べるのも忘れて、ひたすらお酒をあおり続けていたようでした。
(たまに飲むのも忘れていたらしい。)

少しばかりアルコールに強いおかげで、20時半から22時半までの都合2時間、届いたお酒を水かお茶のごとく飲んでいったみたいです。

ただ、この日はまだ何ともありませんでした。

(念のための補足ですが、以上は単に「ご飯を食べ忘れた」話であり、「ご飯が喉を通らなかった」のはこの翌日の出来事です。)

2月26日(日)観劇2日目

まだごはんは食べられていた

実はもともと、チケットは土曜のソワレと火曜の千秋楽の分しかとっていませんでした。
ですが、ソワレ後にあんなことになってしまい、私は居酒屋で慌てて翌日のマチネの当日引換券を購入します。(夕方に予定があったので、ソワレの分はとらず。)

その翌日の朝のツイートがこちら。

意外と余裕ある。9時には起きてるし。

この日はまた別の知人と合流し、観劇前に昼食。
キリンシティプラス 池袋WACCA店オムライスを頂きました。

黒ビールオムライス

完食はしたのですが、しかしこの時すでに(美味しいしこの量だし、何で食べるのにこんな難儀してるんだろう……)と思った記憶があります。
知人にもそんな話をしたような気がします。

それから観た2回目。

やっぱり余裕がありそう。
と思ったら、その日の夜です。

本当に申し訳ありませんでした

予定があり、都内の大戸屋で晩ごはんを食べることにしました。
私が頼んだのは「チキンかあさん煮定食」、その名のとおり、優しさ溢れる一品です。
(今思えば、これを頼んだのも、若干この日の胃腸に不安を感じていたからなのかもしれません。)

注文した時、目の前にやってきた時、私は食べ切れると信じて疑っていませんでした。

しかし、私は食べ切ることができませんでした。

その節は、本当に申し訳ありませんでした。

決して本意ではなかったのですが、けれども半分ほど食べたところで、どうしても箸を口に運べなくなってしまったのです。

作っていただいたものを残してしまったショックはありましたが、それと同じくらい、食事もできない状態だと突きつけられたのがショックでした。

最初に書いたとおり、食べてよい食べ物があればいくらでも口にするような人間にとり、その驚きは大変大きなものでした。

この日の帰り道、ホームから地上に降りる階段を前にして、続く段々を見下ろしながら「ああ、ちょっとでも気を抜いたら確実に踏み外して転落する」と思ったのを覚えています。

体調は悪化の一途をたどっていたわけですが、そこで私はこのどうしようもない状態を整理するのに、動画を作っていました。

この動画を作ったおかげで私は翌日夜に余計に苦しんでいたので、整理に資したのかは不明です。

2月27日(月)仕事

こんな状況だったのに、翌日月曜は仕事でした。
どうやったら行けるんでしょう。

しかし、私は職場に出てきます。
翌火曜の楽日に、千秋楽(ソワレ)だけでなくマチネも観に行くため、休みの申請と仕事の処理をする必要があったからです。
午前中にある程度目処をつけて翌日の休暇を乞うて、昼休みに当日引換券を購入していました。

この日のお昼は、家計簿いわく、コンビニで買ったおにぎりと春雨スープだったらしいです。回復食の終盤?

その頃の私の考えていたことがこちら。

なんだかんだ意外と余裕ある。

2月28日(火)観劇3日目

そして楽日です。この日のマチネは12時からでした。
そんなにしっかりしたごはんはとってないだろうと思ったのですが、どうやらファミマのフライドチキンだけだったようです。
食欲があるのかないのか微妙なラインですが、量を食べていないのでやはりまだ本調子ではなかったと思います。

ヘッダーの写真はこの楽日に撮ったものでした。
怖いよね眩しすぎて。

終演後は、初めて対面するフォロワーさんと合流してサンシャイン通り沿いのサイゼリヤでミラノ風ドリアを頂きました。完食したはず。

以降は、一応順調に回復していったようです。
ツイートには感想らしき悲鳴しか残っておらず詳しい様子はわからないのですが、体調不良を思わせる記録は特に残っていませんでした。
楽日翌日のツイートがこちら。

こういうことを言っているときの方が実は限界なのかもしれないです。

あとがき

ここまで読んでくださった皆さまの中には、筆者は単に土曜の夜にアルコールをとり過ぎたために胃腸炎を引き起こしただけだろうという疑問が持ち上がってくるのではと思います。
書いている私もそう思ったんですから、ご尤もです。

ただ、傍証をひとつ。
先日ついにこの舞台#4 ClimaxのBlu-rayを入手しました。残念ながら映像を観る時間がとれていないのですが、特典のCDは移動中の電車内で聴くことができました。

その時の状況が以下のとおりです。

舞台#4の映像を迂闊に観ることが、今は怖いです。

危険ですね、舞台少女とは。
危険だから貴女たちは、美しい。

キリンの言葉(「劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト」から)

今になってようやくこの言葉がわかる、ような気がします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
暮れも押し迫る中ですが、どうか皆さま御健勝でお過ごしください。

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