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久々の釣りキャンプに行ってきました

久々に連休が取れたので、釣りキャンプに行くことにしました。
今回のキャンプは、いつも以上に持って行く荷物の量を減らしてみることにしました。
今回特に焦点を置いたのが、水分量の削減です。
重量を減らすために、とにかく水分を含んでいるものを除外しました。
料理酒、みりん、お酢、油といった調味料はもちろん、醬油や味噌も必要最低限の分量だけを持参しました。
また、釣具や調理器具も本当に必要なものだけに絞り、リュックに詰め込みました。
結果、キャンプ用のリュックとサイドバッグのみに荷物をまとめることができました。

手荷物を少なくした分、行動範囲が広がりました。

さて、今回のキャンプはお米と調味料、乾物は持参OKで、それ以外の食材は現地調達というルールで行いました。
ただ、薪に関しては今回初めて行くキャンプ場では、草木の採取が禁止されているのと、近くで薪の収集が難しそうとの判断から、キャンプ場で購入することにしました。
食材は現地調達ということで、今回は餌代ゼロ円釣りに挑戦してみることにしました。
餌代ゼロ円釣りとは、釣り餌を現地で調達し、その餌で食べられる魚を釣って、晩御飯のおかずにするという釣りです。
釣り餌が買えなくても、現地でタダで手に入れて、魚を釣ることができれば、人は食べていける・・・
そんな仮説を検証してみることにしました。
今回向かった先は、伊豆半島の宇佐美キャンプ場です。
近くに宇佐美海岸、宇佐美漁港があり、釣りをするには申し分のない環境です。
キャンプ場は設備が整っていて、低層にはファミリー向けに人工芝が整備されたサイトがあり、山の中腹にはソロキャンパー用のサイトが用意されていました。
自分はそろキャンプなので、山の中腹のサイトでテントを設営しましたが、予想以上のやぶ蚊の歓迎を受けました。
おそらく20か所以上蚊に刺されてしまい、痒さと焦りでテント設営に手間取ってしまいました。
これは「自然を甘く見るんではない・・・」という山の神様からの警告だと思いました。
虫対策については、後ほど大きな問題が起こります。
さて、テントの設営が終わり、まずは釣り餌の確保に向かいました。
キャンプ場の近くに丁度良い磯場があり、家族連れが潮干狩りを楽しんでいます。
自分も家族連れにまじり、磯場でヤドカリや貝、小さなカニなどを捕獲しました。

ほんの1時間程度で、十分な釣り餌を確保することができました。

カニは逃げ足が速く、捕まえるのに苦労しましたが、何とか釣り餌にするにはちょうど良い大きさのものを4匹ほど捕まえることができました。
さて、エサの調達が済めば、いよいよ今夜のおかずの調達です。
せっかくカニが釣れたので、今回は初めてクロダイを狙ってみることにしました。
一本の竿はクロダイ狙いの仕掛け、もう一本の竿にはいつものトリックサビキに調達したヤドカリや貝の身をエサとして付けました。
トリックサビキの仕掛けを落とすと、すぐにアタリが来ました。
さすが伊豆の海、魚の活性が高いです。
釣れたのは、この時期に入れ食いになるネンブツダイでした。
ネンブツダイは、味噌汁にするとものすごい美味しい出汁になる魚です。
今夜は、美味しい味噌汁が飲めると期待しながら、数釣りをしていきます。

ネンブツダイは簡単に釣れます。

ネンブツダイ以外にも、ベラなども釣れました。
20匹ほどネンブツダイを釣った後に、事件は起こりました。
トリックサビキに強烈なアタリが来て、引き上げてみるとものすごく重いのです。
慎重に引き上げてみると・・・
何とクロダイがついているではありませんか!

結構よいサイズのクロダイが釣れました。

クロダイ狙いの仕掛けではなく、何とトリックサビキに食いついてきたのです。
これには驚きました。
今回は、クロダイが好むカニや貝、ヤドカリなどの甲殻類をエサに使っていたので、おそらくそうした餌にクロダイが寄ってきたのかもしれません。
ひょっとしたら、海の神様が哀れんで、今晩のおかずを釣らせてくれたのかもしれません。
とにかく、長年の念願のクロダイが釣れたことは本当に感謝です。
夕食のおかずも手に入れることができたので、ここで納竿し、キャンプ場に戻り、釣った魚の下処理をしました。
ネンブツダイは、頭を落とし、鱗と内臓を取り、ウィスキーと塩でぬめりを取りました。

本当は日本酒とお塩で下処理をするのですが、今回は手元にウィスキーしかなったので代用しました。

洗った切り身は、そのまま味噌汁の出汁として使いました。
クロダイは三枚におろし、一方の切り身は刺身、もう一方の切り身は塩焼きにしていただきました。
ところで、じつは梅雨の時期のキャンプは今回初めての試みだったのですが、色々な発見がありました。
まずは、薪です。
キャンプ場で購入した薪ですが、予想以上に火起こしに手間がかかりました。
おそらく梅雨の時期ということもあって、薪が十分に乾燥してないせいか、十分な火力になるまで、相当な時間がかかりました。

焚火を見ていると、心が癒されます。

そういった予想もあって、自宅から廃油と麻ひもを持参したのですが、これが予想以上に効力を発揮してくれました。

薪についている木の皮も燃焼材として有効です。

廃油と麻ひもは最初に着火剤として使い、薪も上手く火がついたのですが、しばらくすると一気に火力が落ちてしまいました。
それだけ、この時期は薪が乾燥していないということです。
なので、再度麻ひもを廃油に浸し、燃焼させ、薪を投入することで、ようやく安定した火力を得ることができました。
ようやくネンブツダイの美味しい味噌汁で暖まり、クロダイをウィスキーと一緒に堪能したところで、心もお腹も満足し、就寝することにしました。
翌朝は、キャンプ場に設営されているドラム缶風呂に入ることにしました。
ちょうど2つのドラム缶があったので、一方はお湯をはり、もう一方は冷水風呂にすることにしました。
ちなみにお湯は天然温泉です。
温泉が湧いていて、釣りとキャンプが楽しめるなんて本当に贅沢です。
冷水風呂は久々に浸かりましたが、冷水シャワーとは断然に違いますね。
温冷交代浴をしながら、ゆっくり疲れをとることができました。
お風呂の後は、朝食の時間です。
朝食はシンプルに、メスティンご飯と海藻の味噌汁にしました。
これまで何だかんだ色々料理をしてきましたが、今ではやはりご飯と味噌汁が一番美味しいという結論に至っています。

塩昆布って本当に便利です。

さて、今回は餌代ゼロ円釣りで満足のいく釣果が出て、温泉も楽しめて、本当に満足いく釣りキャンプになりました。
ですが、最後に大きな課題が生まれました。
それが虫刺されです。
ここ毎年ですが、虫に刺された手が腫れてしまうという現象が起こっています。

腫れていますが、日常生活にはさほど支障はありません。

体に蚊に対する免疫機能が発達すれば、大丈夫になるらしいですが、まだまだ鍛える必要があるようです。
とは言っても、蚊にさされないようにする工夫も必要ということで、早速お酢とレモン果汁をブレンドしたスプレーを用意することにしました。
今後の釣行で効果を試してみたいと思います。

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