タイでのイタリアンについて

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タイに旅行に来たら「食べ物」は絶対に外せないキーワードだよね。屋台で食べ歩きするも良し、高級リゾートで贅沢な料理を頼むも良し、タイのご飯は本当にクセになる。中毒性があるというか、日本にいてもタイ料理屋に一定間隔で行きたくなるよ。まるでマクドナルドのポテトは然るべきローテーションで食べたくなるような、なんというか、そんな感じ。

でもまー、タイ料理についての記事はこのワールドワイドウェブに腐るほど転がっているので、ここでは「タイで食べるイタリアン」という事について話す。

「はー?タイに来てまでイタ飯かよ」

と思われるかもしれないが、これがなかなか馬鹿に出来ない。世界各国にチャイナタウンが存在するのに対して、イタリアエリアもまた無数存在しているのだ。僕の偏見なのかもしれないけれど、イタリア人は食に対する意識がすげー高い、と思う。たとえ祖国から遠く離れた東南アジアの熱帯地方だろうと、aglio e olio!と頼めば、ある程度ちゃんとしたaglio e olioが出てくる。もちろん店によって玉石混交だけれど、平均的なレベルで言うと日本のイタリアンより全体的なレベルが高いような気がする。

今回の旅のベストイタリアンは、リペ島にある、ちょっとメインストリートから外れた所にあるイタリアンだった。(リンク貼ろうと思ったんだけど、google mapにもどこにも登録されてなかったー)

僕はいつも初めて行ったイタリアンレストランで、一人の場合、ハウスワインの白と、ペペロンチーノを頼むようにしている。ペペロンチーノはシンプルで好きだし、僕も自分で料理する時は「お手軽ペペロンチーノ」はよく作る。なのでちょっと勉強して自分の料理に活かしたいっていう気持ちと、あと「その店のレベルがわかるような気がする」から。完全独自理論だけど、aglio e olioがおいしいイタリアンレストランでは、何食べてもおいしい。ピザだったらマルゲリータかマルナーラ。まーカルボナーラが食いたかったカルボナーラを頼むべきではあるんだけど・・・。

名前が混在してしまって申し訳ない。ペペロンチーノとアーリオ・オーリオは同じメニューの意味として認識しています。

で、そのリペ島のレストラン、イタリア人がオーナーやってるんだよね。で、タイ人の奥さんがシェフ。内装の細かい所がすごく凝っているレストランで(お金が掛かっているわけではない。むしろ全体的に見るとただのど田舎のレストランなのだけれど、きちんとキレイにしてあるランチョンマット、若干キズは付いているけれど、おそらく祖国から買って持ってきたのであろうシルバー、そしてオーナーのイタリア人サパーぽい所作など)、キチンと「イタリアン」してた。

まーそもそもイタリアンだし、あとここは世界の果てみたいな離島だから、マナー的なものをどこまで気にする必要があるかというのは愚問なのかもしれない。そもそもハエが飛び交いまくってるレストランでマナーもクソもないだろうとも思う。でもさ、一応メニューを見るといっちょ前に高級イタリアンレストランのラインナップなんだよね。なのでその志の高さをリスペクトし、また日本人代表として「そのへん」はキチンとした所を見せておこうかなって。ビーチサンダルだけど。

でもハエ問題は本当に仕方ない。ど田舎のジャングルに囲まれた飲食店にハエを防ぐ術はないのだ。完全に防ぐには密室にするしかないが、それだと南国気分が損なわれるではないか。

二人で行ったらアンティパスタからセカンドまで(好きな人はドルチェも)一通り頼むのがイタリア的な常識なのかもしれないけれど、僕は普通の1名様だ。とても一人では食べ切れない。なので開き直って、シンプルなパスタかピザ、そしてハウスワインをグラスで一杯だけ頼むようにしている。ワインは別にビールでもいいんだけど、まーせっかくパスタ頼むし・・・という事でワインにしている。

リペ島だとこれでだいたい300B、900円だ。タイ的な感覚で言うと少し高い。日本よりは少しだけ安いけれど、それほどの差は感じない。確かにリペ島をはじめ、リゾート地の島々の物価がハイシーズンには目茶目茶高いっていうのはある。とにかくモノが足りなくなる季節なのだ。

でもさ、やっぱりアレだから、正直に言うわ。こんなイタリアンの記事書いて置きながら〜なんだけど、俺、イタリア行ったことないんだよね。あれ、一気に説得力なくなっちゃったか。

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