旅行の期間について

これはもはやヨーロッパの文化なんじゃないかというレベルなんだけど、彼/彼女らは20代そこそこの段階で長期旅行をする。ここで言う長期旅行とは、半年以上3年未満くらいの旅行、を指すという事にする。3年以上旅行してたら、どっちかっていうとそれは、もうそこに住んでいるっていうレベルだと思うので。

一人旅だったり、カップルだったり、友達みんなで、だったり。最近は「仲良し女子グループで卒業旅行」みたいなのを見かける。日本の卒業旅行と意味合いは似てるんだろうけど、期間が違う。僕らはせいぜい7泊8日、彼女らは半年・・・。で、その仲良しプリキュアみたいな女子グループは、どこにでも携帯ワイヤレススピーカーを持ち込んで、自分たちの世界を作り上げてるんだ。わー、この濃いめのテンションで半年かー、なんて思ったりする。選曲は悪くなかったりするので、別に不快ではない。

すっげー羨ましい文化なんだけど、日本人として生まれてしまった以上、ある程度は割り切るしかない。それにこれからいわゆる「働き方」も大きく変わってくるだろうから、今の世代でもワンチャンあるよたぶん。僕の場合は2週間くらいの旅行を年に2,3回っていう感じなので、長期滞在ではない。

とりあえず今の段階で友達に「ある程度の体験が出来る事が保証されている期間」を助言するなら、2週間くらいじゃね?と言っている。『体験は量ではなく質です!』という反論も言われたことあって、それもある!と思ってちょっと納得しちゃったんだけど、それでも僕が思うに、ある土地に旅行して、その土地の自然、社会、民族、風俗、慣習などをある程度まで体験して知るには、最低でも1週間くらいは必要だと思うんだ。

たとえばここタイのパーイでは、畑の周りにジャングルが広がっている。今は野焼きの季節なのであまり空気がよくない。稲はすでに収穫が終わっていて、今は牛に刈り取った後の草を食わせて、そのままその辺りで糞をさせて、それを毎日繰り返すっていう追肥の時期と思われる。朝は9:30くらいまでなら「涼しくて気持ちいい」と言えるけれど、そこから17:00くらいまでは地獄の暑さが続く。何日かに一回、スコールがる。スコールの前兆はすげーわかりやすくて、強風が吹く→ やまの向こうから黒い雲が →だんだん暗くなってきて、鳥が鳴くのをやめる → 10分くらいザーッと降る → 止む。天気はまだどす黒いけど、雨自体はポツポツ以下となる・・という感じだ。観光客はスクーターなどで移動するが、徒歩も多い。そしてそのためか、「ヘイ!乗ってくかい?」的な優しい逆ヒッチハイク文化がある。

・・みたいな事をある程度体験するには、どうしても時間が必要なんだよね。なので1週間。旅程を2週間と言ったのは、せっかく行くなら2箇所くらいは観たいでしょっていう現実的な問題で、例えばチェンマイとパーイを一週間づつ過ごすとか。

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