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安心のレールから降りた日。


それは僕が14歳の時でした。

安心のレールとは

→大学を卒業
→企業に就職
→結婚
→家族、子育て
→家を買い
→定年後は 年金でのんびり暮らす

昭和のレールですが、
このレールで生きる人しか周りにいなかったので、
僕もてっきりこのレールで行くんだろうなと思っていました。

でも、そのレールを自分から降りた日がありました。

そのきっかけは 初めての海外旅行です。
アメリカ、カリフォルニアのロサンゼルスでした。

通っていた塾の塾長が主催する 海外格安ツアーに参加させてもらい、
14歳の僕は初めて 海外をそこで体験しました。

僕にとってはすべてが革命でした。

僕はずっと感動しっぱなしで、
おそらくずっと瞳孔が開いていたと思います。

見たこともないような綺麗なアメリカ人CAさんに英語で喋りかけられ、
見たこともないような大きな 空港、
見たこともないような大きな空、
見たこともないような大きな道路、
見たこともないような大きな人間たち、
見たこともないような広大な 景色、
見たこともないような大きなペットボトル、
見たこともないような 大きなお肉のパックなど、

見るもの、出会うもの、触れるもの、
すべてがこれまでの14年間で体験したことのないものでした。

8泊10日の旅でしたが、
僕はこの旅をきっかけに大きく人生が変わり、
親がくれたレールを自ら降りる決意を しました。

なぜなら、旅から帰ってきて僕はこう思ったんです。

「世界にはまだまだ僕の知らない世界がたくさんあった。
僕は今までなんて狭い世界で生きてきたんだろう。
もう嫌だ! 
これからは世界を全部見てやる!
世界を全部見ずして僕は死ねるか!
親がくれたレールはもう想像できるからつまらない。

せっかくの一度きりの人生、
自分の想像を超えるような人生を送りたい。

想像もしていなかったような人生を送りたい。

よし、僕はレールを降りる。自らの足で。
辛いかもしれないけど、それでもいい。

自らの手でレールを一個ずつ作り、
だれも行ったことないところに行ってやる。

でも、ちゃんと希望の光は先に見えてるから絶対つかみ取ってやる!」

そんなふうに自分自身に決意したのを今でも覚えています。

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そこから僕は高校に進学しましたが、
高校に通いながら 映画が好きだったので演劇の勉強をしたくて
「18歳以下お断りの劇団」に16歳で 入団させてもらい、
周りの同級生達が経験しないような経験をたくさんしてきました。

みんなとは違うレールを僕は着実に 歩み出していったんです。

そしてそこから俳優になりたいと思い、
アメリカのハリウッドに移住し、
鬱になり、
画家に転身し、
セレブ妻と出会い、
世界一周をし、
路上で絵をプレゼントする活動を始めたり、
本を出版したり、
東京で個展をしたり、
サラリーマンになったり、
ジェラート屋さんの店長になったり、
今は主夫になって3歳の息子と栃木県で暮らしています。

14歳の あの日から22年たちましたが、
今振り返ってみると、 どうやら誰も歩んだことのないレールを僕は歩み続けているようです。
でも、それも僕が自分で決めたことなので不満はありません。
むしろ誇らしく思っているくらいです。

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でも、
安定志向になる気持ちもよく分かります。僕もそうだからです。

「安定志向」もあれば、「不安定志向(ワクワク志向)」もあるのが人間です。

どちらに比重を置きたいかはそれぞれ性格もありますから、自分で決めたらいいと思います。

僕はどうせ一度きりの人生なので、
人生そのものを大博打に賭けています。

でも寿命を全うするのをゴールにしているので、
ちゃんと長生きをするために安定志向を働かせながら、
予想だにしない人生を送りたいと思うので、今こうやって生きています。

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レールを外れ、歩み続けた人間のフィードバックを 少しお伝えしておくと、

「最高だよ。早くこっち来なよ。 なんで早く来ないの?」

というのが正直な感想です。

孤独にもなるし、鬱にもなるし、大変なこともあるけど、
そういう時は必ず誰かが助けてくれました。
(そうゆう時の僕は友達や家族に頼って甘えてきたからなのですが)

苦しい時に助けてくれた友達とはいまだに仲良くしていますし、
一生友達でいるつもりです。

そうゆう体験も今となっては良い思い出なんですよね。

そういうご縁や、神通力的な力も感じる時もあったりするので、
そういう時に
「あー人間って面白いな」
「人生って面白いな」
「 生きるって凄いな」

と思ったりします。

なので、安定志向のレールの上を走り続けるのもいいけど、
僕としては自分でレール作っていこうぜと言いたいんだと思います。

だって飽きません?
というかもう飽きてません?
だって将来どうなるかわかってるでしょ?
時代は令和ですぜ? 昭和のレールに乗ってるということは
まだwindows 95のソフト使ってるの!? くらいのツッコミを入れたくなるようなものですぜ、僕からすれば。

日々生きてる自分に何か不安や疑問を感じるなら、
レールを降りて、新しいレールを作り始める準備を始めてもいい頃ですよ。時代的にも。

でも、急にレールを降りるとやっぱり不安だし 怖いので、
初めは同時進行でやりながら、
毎日10分や1時間だけでもいいので、
自分のレールを少しずつ計画して作り始めたら人生面白いんじゃないかなと思います。


そんな感じで今回は終わりにしたいと思います。
最後までありがとうございました。
素敵な一日を。


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