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良いネクタイを一発で見分ける方法

こんにちは、
トーキョースタイリストサービスの吉﨑です!

皆さん必ずご自宅にネクタイを一本はお持ちだと思います。

男性なら仕事で使う方や、おしゃれで使っている方も非常に多い身近な存在であるネクタイ。

今回は、良いネクタイの定義についてわかりやすく説明させて頂きます。


良いネクタイのポイント


①天然繊維を使っているかどうか 

やはり、ネクタイと言えばシルク。物によってはカシミヤやウールなんかもありますが、化学繊維には出せない美しい光沢やハリがあります。

なので、まずは品質表示を見て天然繊維である事を確認しましょう。


②ねじれがあるかどうか

ネクタイの布地は、斜め方向に伸びる特徴があります。

ネクタイを作る際、その特性を考慮して型紙を配置し裁断されたものは、
実際にネクタイを締めたり外したりしてもその弾力性によって形がくずれにくくなり、締めた後のシワも取れやすくなっています。

品質が良くないネクタイは、少しでも安いコストで生産する
ことを重視しているので、布地をロスなく使うためにわざわざ布地の伸縮する方向を計算して作っていません。

そうして作られたネクタイの中には、未使用の段階でねじれやよれが生じていることもあり、使っていくうちに少しずつその歪みは大きくなり、締めても形がきれいにまとまらない、ということにもなりかねません。

ねじれの有無をチェックするにはネクタイを手に取って下に垂らします。仕立てが良くないネクタイは、下記写真の向かって右のように、まっすぐに垂れず余計なねじれやよれが出来ます。

※ネクタイの端と端を軽く持って引っ張ると、ねじれがあるかどうかが
よりはっきり分かります。


③ハンドメイドかどうか

最も簡単なポイントはこの〇印の中に見える糸です。

ネクタイの大剣や小剣の裏側にちらりとのぞく糸の正体、それはネクタイを縫った糸の余りの部分です。

機械で作られる大量生産のネクタイには、この糸はありません。

縫い糸に適度な余りがある事でネクタイを締めたり外したりする時に縫い目がきつく引っ張られる事が無く、布地が傷んだり形が崩れたりする事を防いでくれています。

この糸は「たるみ糸」と呼ばれ、ネクタイをしめる上でとても大切な役割を果たしていますので、うっかりハサミなどで切ってしまわないように気をつけましょう。

また、上記のお写真の〇印内の縫い目、いわゆる「かんぬき」と
呼ばれるステッチがしっかりと付いている事もポイントの一つです。


④生地の厚みとハリ感

ネクタイにとって大切なポイントの一つが、布地の厚みやハリです。

大量生産のネクタイは、ネクタイを横から見た時に厚みが薄く、ぺらっと
しています。

画像:銀座HIKO

上記写真の左は最高級ブランドZILLI(ジリー)のネクタイです。

ネクタイそのものが肉厚であることが分かると思います。

厚みが無く生地にハリ感がないネクタイは、実際に締めた時ものっぺりとした結び目になってしまい、存在感のある上質なVゾーンが完成しません。また、そのようなネクタイはシワがよりやすく、結び目が緩みやすくなっています。

良いネクタイ、高級ネクタイは布地そのものに適度な弾力感があり、ネクタイの端にふっくらとした厚みがあるのです。

また、シルクそのもののが高密度で織られているものはネクタイを持った時に適度な重みがあり、しっかりした風合いとなっています。

ネクタイを選ぶときは実物を手に取って、薄いペラペラとした生地感でないかどうか、手に弾力感を感じるかどうかを積極的に確かめてみましょう!

みなさんの応援を有益な価値にできるよう、これからもたくさんの情報を発信していきます!