相馬 光

文芸やってます。

相馬 光

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マガジン

  • 書き出し小説(インターネットウミウシ名義)

    デイリーポータルZの「書き出し小説」に投稿した時の記事をまとめたものです。

  • 与太郎の奏でる音楽

    noteを始めて150日連続投稿を超えたので、タイトルをつけて心機一転、のつもり。日記というよりも生活記録です。 ちなみにヘッダー画像は打ち上げ花火の写真を撮ろうとして盛大に失敗した時の写真です。どうしてこうなった。

  • 『吹けよ春風』に書いた記事

    外出自粛期間限定WebZINE『吹けよ春風』に書いた記事をまとめたものです。

  • Web ZINE『吹けよ春風』

    • 124本

    『吹けよ春風』と申します。外出自粛期間限定のWeb ZINEです。 毎週更新を予定しております。 ZINEの名前は1953年の日本映画から拝借いたしました。 読んでいただいた方の部屋に春風が吹くような、そんなZINEになれば良いなぁと思っておりますのでどうぞ、よろしくお願いいたします。 (ロゴデザイン・くらちなつき)

  • 文芸ヌー(インターネットウミウシ名義)

    天久聖一さんとデイリーポータル Zの『書き出し小説大賞』のご常連の方々がやられているよみものサロン「文芸ヌー」に載った記事たちです。インターネットウミウシ名義で投稿しております。画像は全然関係ないですが、迫ってくるねこです。ご査収ください。

最近の記事

『BACKGROUND』

 俳優の平野鈴さんと作った音声連続ドラマ『BACKGROUND』を公開しました!  平野鈴さんのラジオで先行公開し、現在Anchorをはじめ、各種ポッドキャストサービスでも配信が始まっています!  このほかにもApplePodcast、Castbox、Overcast、Pocket Castsでも配信されるとのことです。  また配信開始になり次第、随時ご報告いたします。 🍶  私は脚本を担当いたしました。  全5話、各話20分以内の短いお話が集まっています。  どのお

    • 将棋を知らなくても

       最近植えたばかりのローズマリーに虫がたかる。  鉢の周りに小っさい羽虫が飛んだり飛ばなかったりしているのだ。  土も活着していないようで、ローズマリーがぐらっぐらしている。  どうしたらいいのだ。また植え替えをせねばならないのか。  とりあえず鉢を動かす度に出てくる虫を何かの達人のように空中で掴む、でも逃げられるを繰り返している。 🍀  豆苗を育てている。  この時期だとワッサワッサ伸びるので、見ていて楽しい。  太陽の方に伸びるので、あまりにも曲がりすぎたらくるっと反

      • パンツを脱ぐ

         パンツを脱ぐ。  いや、私が脱いだ訳ではない。  私はしっかりパンツを穿いて文章を打ち込んでいる。  将棋の用語で「パンツを脱ぐ」という言葉があるのだ。  玉(王将)の隣に置いた守り駒を自ら動かして隙を作ることで「玉がスースーする」という意味らしい。  6月26日に放送される『世にも奇妙な物語'21 夏の特別編』で『成る』という将棋を題材にしたオリジナルの脚本を書いた。  主演の又吉直樹さんのプロ棋士感がすごくてビジュアルを見た時びっくりした。  白状するが、実は将棋

        • 『B.G.radio』の由来も聞いちゃいました。まさかあんな由来だったとは。

           俳優の平野鈴氏のラジオにお呼ばれしました!  まさか自分にこんなお喋りのご依頼をいただけるとは。嬉しい限りです。  嬉しくてたくさんお話しして参りました。 B.G.radio  『B.G.radio』のはずが、『スナックカワウソONLINE』という単語が何度も飛び交います。  普段人様に話したことのない、脚本を書いてる時に考えていることやどうやって書いているかをのほほんと話しております。  屋外で話した記憶があるのですが、配信されているものを聞いてみたら異空間で話してまし

        『BACKGROUND』

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        • 書き出し小説(インターネットウミウシ名義)
          11本
        • 与太郎の奏でる音楽
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        • 『吹けよ春風』に書いた記事
          21本
        • Web ZINE『吹けよ春風』
          124本
        • 文芸ヌー(インターネットウミウシ名義)
          15本

        記事

          将棋なのか将棋じゃないのか

           先日NHKでやっていた柳家小三治師匠のドキュメンタリー『止まらない男〜噺家 柳家小三治』を見た。 素晴らしかった。  小三治師匠のただそのままでいるだけで笑えてしまう不思議なおかしみだけでなく、語るだけでこちらも泣けてしまう部分も見られた。  何か大きな事をする訳でもない、淡々と自分ができることをやっているだけなのに感情を揺さぶられる。  何度か高座を拝見した時の「今私は何に笑っているんだろうか」という不思議な感覚をテレビ越しに体験できた。  そして何より大好きなドキュメン

          将棋なのか将棋じゃないのか

          脳ミソを持っているデヴィット・バーンを見てるだけで

           先日ずっと見たかった映画『アメリカン・ユートピア』見た。  これがもう素晴らしかった。  生涯ベストの音楽ライブ映画が『ストップ・メイキング・センス』だったのだが、まさかデヴィット・バーン本人によって上書きされるとは思わなかった。 🎸  脳ミソを持っているデヴィット・バーンを見てるだけでなんだか訳のわからない涙が出て来るし、もう自然と身体が動いてしまうし、曲が終わるごとに拍手をするのが我慢できず小さく拍手したりしてしまうし、本当は立ち上がりたいくらいだったのだが、それ

          脳ミソを持っているデヴィット・バーンを見てるだけで

          特別な一日の、ほんの数十分

           朝、眠気の中でぼんやりと食器を洗っていたら、正面にある小窓の向こうにムクドリがシャーッと飛んできて、蛾をパシーン!とくわえてまた飛んで行った。  普段小窓の向こうに動物が来たことがないので、突然の非日常に洗いながら「わー」と声を出していた。  巣とか作ってくれたら毎日観察できるのにな。  鳥といえば、千葉で巨大鳥が逃げている。  今年は動物が逃げ回っている。  テレビのワイドショーでも生中継していたらしい。  最高じゃないか。全局でやってくれ。 🦜  海に行った。

          特別な一日の、ほんの数十分

          稽古場ドキュメントのようなスリリングさすらも醸しつつ、読み上げる台本はびっくりするほどくだらない

           昨日の『スナックカワウソONLINE』にて私が書いた朗読劇(というかコント)を4本も取り上げていただき、実際に演じてもらった!  カワウソ祭氏が詳しい経緯を書いてくれていた。  先生だなんて。ただ勢いにまかせて書いただけなのに。  私は出演はしていないので、コメント欄にて参加している。  プロの俳優さんが加わってからは、稽古場ドキュメントのようなスリリングさすらも醸しつつ、読み上げる台本はびっくりするほどくだらない、という落差でゲラゲラ笑いつつも大変勉強になった。  や

          稽古場ドキュメントのようなスリリングさすらも醸しつつ、読み上げる台本はびっくりするほどくだらない

          お前ら。いいか。敗けて逃げるンだぞ。

           『吹けよ春風』に寄稿してくださったarata氏が『北の国から』チャレンジをしているのを見て勝手に興奮している。  このツイートから各話ツリー形式で感想が書かれているので、多少のネタバレがあっても平気な方はぜひ見ていただきたい。  ああもう語らいたい。こんな状況じゃなければ、サントラを流して心ゆくまでお酒なんぞを飲みながら語らいたい。  1話冒頭、バックで『モルダウ』が流れる中、喫茶店で話す五郎たちの姿に空知川が重ね、さりげなく「川」でつなげてタイトルまで見せるのもカッ

          お前ら。いいか。敗けて逃げるンだぞ。

          『親密さ』を見た

           ポレポレ東中野で見た。  座席数を減らし、検温と消毒を徹底している中での上映だった。  255分。いきなり時間の話をするのも申し訳ないが、この上映時間に驚いた。  途中休憩有りとはいえ、少々身構えつつ上映を待つ。  上映の数時間前に都からの要請で寄席が休業するニュースを見た。  やはり映画館も休業になるのだろうか。  だとしたら今日からしばらくは映画館には行けなくなるんだなぁとぼんやりと思いながら待つ。  待ちながら、そういえばこの映画のあらすじ、何も知らないな、と思う。

          『親密さ』を見た

          今年の春風はさらにあたたかく、力強い

           2020年の外出自粛期間限定(4月16日〜5月28日)でやっていたWebZINE『吹けよ春風』を1号だけ復刊しました。  昨年ご寄稿いただいた方だけでなく、今回は新たにたくさんの新規執筆者の方にもご参加いただき、お祭り騒ぎのような愉快であたたかな号になりました。  記事が送られてくるたびにプレゼントの包装を開けるような気分になり、とても高揚しました。  世の中にはこんなに面白くて素敵な人がたくさんいるのだと思うと、幸せな気持ちになります。  ご寄稿いただいたみなさま

          今年の春風はさらにあたたかく、力強い

          変わったようで変わってない暮らしの今

           文芸ヌーに『三々五々兵衛捕物控』という短編を載せた。  野村胡堂や岡本綺堂の捕物帳が大好きなだ。  大好きなあまり「無い捕物帳」を書いてしまった。  捕物帳のはずなのに主人公がただただ自業自得で酷い目に遭う話になった。  なぜだろうか。  野村胡堂のあのやさしいですます調が好きなので、真似てみた。  個人的にとても好きな話になった。  たくさんの人に広まってくれるといいな。 🏞  家で育てているローズマリーの元気がない。  私も目まぐるしくなってきており、お互いにヘロ

          変わったようで変わってない暮らしの今

          「note」のリンクを見てみてほしい。衝撃が走るので

           DMMブックスの70%OFFクーポンがやばい。  上限100冊でその全てに70%オフが適用されるというすごさ。  そんなに買うものないだろうと思いつつ見始めたらあっという間に91冊になっていた。  自分がこわい。  どうしても紙で読みたい漫画や小説以外で、ずっと欲しかった本をどんどんカートに入れた結果こんなことになるとは。  今の仕事が終わったら読む。  鼻先にぶら下げたにんじんとして、思い切って全部買った。 📚 『吹けよ春風』に寄稿してくださったkiris_kiri

          「note」のリンクを見てみてほしい。衝撃が走るので

          『ビエネッタ』が広まっていく

           先日文芸ヌーに載せた『ビエネッタ』、天久聖一さんから感想をいただいた!  泣けるだなんて……うれしい限りだ。  さらにリプライで「実はすごく凝った作品ありがとう。リンク動画の温度が絶妙。」とのお言葉もいただいた。  そこまで気づいてくださるとは。  実はこのお話(というかメール)にはいくつか動画が出てくる。  その動画のうち2つは「ある年」よりも前にアップロードされたものにしなければならなかった。  メッセージや面白さでは「これがいいなぁ」という候補がいくつもあった。  

          『ビエネッタ』が広まっていく

          短編、というかメール

           よみものサロン、文芸ヌーに『ビエネッタ』という短編、というかメール?を載せていただいた(インターネットウミウシ名義)。 ビエネッタ(インターネットウミウシ) 今まで書いたことのない、かなり実験的な手法だ。たくさんの人に楽しんでもらえたらいいな。 💿  東日本大地震から10年とのことで、最近はニュース番組などでもたくさんの特集を目にする。  10年前、私は東京の家でのんべんだらりとごろ寝をしながらラジオを聞いていた。  そしたら突然の揺れ。聞いていたラジオも生放送の番組

          短編、というかメール

          目を虹色にして「アヒャー」としていた

           新宿駅を歩いていたら、仲睦まじいカップルの横を通り過ぎた時に「新宿御苑楽しみ〜」と言っていて、うおおとなってしまった。  今新宿御苑は緊急事態宣言を受けてずっと閉園している。きっと歩いて3丁目の方まで歩いていき、閉ざされた新宿御苑を目の当たりにするのだ。  本気で一瞬、「やってませんよ」と言おうとしてやめた。折角のデート中に知らん中年からデート先が閉まっているのを知らされることほど嫌なことはない。  『花束みたいな恋をした』のイヤホンのくだりを思い出しグッと堪えた。ああはな

          目を虹色にして「アヒャー」としていた