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Rails Girls Japan昔話2:株式会社万葉とRails Girls Japan

万葉社員十何年目かの鳥井です。これはRails Girls Japan Advent Calendar 2022 の23日目の記事になります。

先日、Rails Girls Japanの10周年Keynoteで、『10年前のRails Girls Japanむかしばなしとわたしというタイトルでお話しさせていただきました。
その資料作りの間、いかに万葉って会社がRails Girls Japanの立ち上げ期、さらに長きにわたって支援してくれていたのかということを実感し、しかし資料に入れきれなかったので改めて語っておこうと思いました。
昔話は語らんと忘れていくので、みな語っておきましょうぞ。
以下、RG Japanにおける万葉の貢献をつらつらと並べていきます。

貢献1:女性RubyエンジニアとRG Japanのつなぎ役

10年前のぼくらは胸を痛めて愛しのエリーなんて聴いてたわけですが、Rubyコミュニティに女性エンジニアは今より少なかったです。
万葉は創業者大場寧子(@nay3)さんを筆頭に、女性Rubyエンジニアが多く在籍し、社外にも女性エンジニアとの繋がりがあります。Rails Girls を初めて日本でやるにあたって、ここに声をかけとけば開催者側が男性ばかりにはならんやろ的存在でした。

そのへんの時代の空気は角谷さんの当時のブログにも残っています。

Rails GirlsのTokyo Teamでは、@kwappaに「世界征服でも始める気ですか」と言われるようなすごいコーチ陣(とスタッフ)を@yokoletがクックパッドの中の人たち(日本の食卓を支える!)と万葉さん(女性エンジニアの多い万葉さんなら任せて安心〜)中心に声をかけていい感じに集めていただいたので

角谷HMLT化計画「Rails Girls Tokyo で事務局のオッサンを担当した

数字で言うと、日本初のRails Girlsの開催で、コーチ・スタッフ16名のうち、当時万葉社員だった/今もそう、な人々は8人です。半分だ。8人中4人が女性です。

貢献2:オーガナイザー、コーチ、スタッフの参加

話のつづきでいうと、Rails Girls Japanの、特にTokyo開催では、初期に万葉からたくさんの協力者が参加しました。

2012-2015までの5回のRails Gilrs東京開催において、全オーガナイザ、コーチ、スタッフ数のべ106名のうち、万葉社員はのべ24名です。
正直、万葉は当時は社員20人くらい? 他に当時から関わっていたクックパッドさんやペパボさんにくらべて規模が違う中で、かなりの割合だと思います。

それというのも、会社がRails Girls には全面協力するよー業務都合はうまくやるからいっといでー! みたいな空気でいてくれたことが大きいと思います。


貢献3:Rails Girls, More! の開催継続と会場提供

万葉の貢献で声に出して言いたいのがこれです。

わたしが日本で一番初めのRails Girlsにコーチとして参加した際、Rails Girls参加者に継続的な学習の場を提供したいなー、もっとやりたいんだから名前は「More!」でよかろ、と適当に始められたのは、万葉オフィスが会場のあてにあったからです。

Rails Girls Tokyo 1stのアフターパーティ、めちゃくちゃにシャレオツな白金のプラネタリウムBarで聖闘士星矢の話をしている久保さん(当時専務、いま取締役副社長COO)と大場社長にその話をしたら、「いいんじゃなーい、協力しますよ〜」と非常に気軽に力強く背中を押してくれたことを今でも覚えています。

それからMore! は万葉オフィスで月一ペースで開催されていきました。そして、Rails Girls の東京での参加者や参加希望者の受け皿になり、次のRails Girls 開催や、参加者がRubyコミュニティへと入る入り口の役割を果たしました。

その後、翻訳だ出産だなんだとバタバタしているわたしの代わりに、当時万葉社員だった小田切さん(現在三浦さん/@publichtml)がオーガナイズを引き継いでくださり、長らく継続して江森さんに引き継いでくださったのでした。

貢献4:いわずと知れたスポンサー

なんども言いますが万葉は大して大きくない会社です。つまり資金力も大企業ほどはありません。
でもRails Girls Tokyo の現在14回開催のうち、10回のスポンサーをしてくれています。
スポンサーをしてくれる、というのは、お金がありがたいだけではありません(お金はありがたいです)。
会社として「口だけではなく支援する姿勢があるよ、その価値をRails Girlsに認めているよ」と示してくれるのは、コーチなどで協力することを後押ししてくれます。また、これからRubyの世界に入ろうとしてるRails Girls参加者にも、歓迎の気持ちとして伝わります。

ちなみになぜか東京開催以外にもスポンサーをしている回があって、記憶によるとRails Girls Japan初期、わたしが「この地方の回の開催にあんまりスポンサーが集まってないらしいんですよ! わたしがスポンサーLTして万葉の宣伝じゃんじゃんしてくるんで、どうか〜」と頼んだら、いつものノリで「いいよ〜」と出してくれたのでした。

まとめ

そんなわけで株式会社万葉は、Rails Girls立ち上げ期からずっとRails Girlsを応援してくれています。Rails GirlsのスポンサーLT見て万葉に応募してきてくれた人なんかもいて、けっこういい関係なんじゃないかと思います。
正直、万葉という会社がなくてもRails Girls Japanは続いたでしょうが、万葉があったからよりいい形になった部分もあるんじゃないかなと思ってます。

いつもありがとうね、の気持ちを、Rails Girls Japan 10周年のよせてしたためてみました。



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