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Pirka (kidnap a donor Owl)

声のない少女に歌うマザーグース
足りない指で髪に花を飾った

欠けていくきみは羽根を纏って
啄ばむように玻璃の星を落とした

誰も変わらないで
咲いた芥子の花 ぼくらは

気がふれていたよ 罰を待とう
知らないままだよ 車輪の味
接いで、ピリカ

誰もが忘れていく夜明けの夢で
きみは絹のように羽根を纏った
海まで逃げ出そう
きみの片手がまだ ひとであるうちに

誰も変わらないで
咲いた芥子の花 ぼくらは
きみが遺していった
美しい名前のように わたしは

気がふれていたよ 罰を待とう
知らないままだよ 車輪の味

海が見えたら 歌を書こう
きみの片っぽの手をひいて
継いで、ピリカ

Shirokanipe ranran pishkan,
konkanipe ranran pishkan.
Pirka.