四つ墓の曲作ってるほう 歌詞などを載せています

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今年の思い出〜河童伝説編〜

今年はいろんなことがありました。がんばったような、そうでもないような感じです。 この出だしから何を書けばいいのかわからない感じがネームに似ているなと思って早速憂鬱になりました。 去年から本格的に漫画を描くことをやり始めたのですが、やればやるほど、漫画描くのってしんどいなと思っています。 そういうのを含めて今年を振り返るやつをやろうかなと、存じます。 ●1月 去年から描いてた『黒巫鏡談』というのを描き終えて、新しく何本かプロットを書いて編集部に持ってった。 西部劇っぽいの

    • 日記

      あけましておめでとうございます 今年はがんばっていきたいみたいなとこがあります 2年前くらいから私を知ってる人からすると 「なんや変な漫画をツイッターに載せくさったり、バンドだか宅録だか、そういうのをやっとった奴が、急にペンネームをつけて漫画をやりはじめたで」 と思っていることでしょうし 最近フォローしてくれた人からすれば 「こいつは結局、誰やねん」 と思っていることでしょう そうなので、正式に自己紹介でもしようと思います 四つ墓 という宅録ユニットがあります わた

      • カリグラの弔鐘

        幕が下りた舞台で やっと見えた光 la, la, Arlecchina 靴を鳴らし la, la, Arlecchina 影を踏んで 今夜見上げるほうき星は 黒玻璃にひとつ増えましょう さあ 席について 幕は彼が月に愛された場面で 夜に空いた銃痕のような 鐘のひとつに足る虚を いつかきみが星と呼べるように 浮かぶ月がひとりにならないように もしこの世が一夜きりの悲劇というなら 溢れたきり 杯に戻せない目弾きは誰のため もしこの世が一夜きりの喜劇というなら 頬に撥ねた

        • 帝都饅頭事変電影案内〜邦画&洋画編〜

          帝都饅頭事変という漫画をご存知でしょうか。 ごった煮オカルト活劇漫画です。 作中パロディー元(パクリ元ともいいます)映画紹介、アジア編に続いて邦画&洋画編です。 1. 帝都物語 (1988/日) 言わずと知れた怪作ッ 帝都饅頭事変の原型です。 外連味と浪漫と退廃に溢れる戦前帝都を舞台に怪人物が入り乱れてわちゃわちゃする群像劇が大好きなんですよね。 饅頭のいちおう主人公にしてアンチヒーローな加藤保乃は、魔人・加藤がモデルです。 我を崇めよ★ 加藤の単独行動で敵陣に

        今年の思い出〜河童伝説編〜

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          16本

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          帝都饅頭事変電影案内 〜アジア編〜

          帝都饅頭事変という漫画をご存知でしょうか。 ごった煮怪奇カンフー漫画です。 この漫画には映画のパロディーがたいへん多いので、ここでひとつ紹介をしていこうと思います。 こういった映画を知ることで帝都饅頭事変をちょっと面白く読めるかもしれないと、思わざるを得ません。 今回はアジア映画編です。 雑多で激アツでポップなアジアン・アクションの世界へご案内せざるを得ません。 1. 八仙飯店之人肉饅頭 (1993/香港) いきなりポップじゃなくてすみません。 香港発、マジ・ス

          帝都饅頭事変電影案内 〜アジア編〜

          未確認ひみつ通信 Unidentified Secret Occultism

          ひみつだよ ひみつだよ ひみつのサイエンス・フィクション 五時すぎキテレツ終わったら 教えてあげる ひみつだよ ひみつだよ 月刊ムーにも載ってない 遊星Yより憧れのひみつ通信 嘘つきな季節 終わって 二人 丸く プール色切り取った 手を引く道路標識みたいに バミューダ・トライ・アンド・エラー! 飛来 飛来 飛来 飛来 きらきら光って あの子のついた U.S.O. 飛来 飛来 いつかの 8月 攫ってあげるよ きっと U.F.O. ひみつ ひみつ ひみつだよ 未確認ひ

          未確認ひみつ通信 Unidentified Secret Occultism

          だって我愛你

          倒福に群れる胡蝶くづれと 電気提灯の檻を抜けて 来来の声に拳拳破で 四つ足の窟、屋号は不夜城 器に双眼 蜜に浸せば 甘露に次ぐような双子の月 おでこのお札を汚さぬように 手だけ汚すは クーロン・タウン・ショウ いつか喰らわれ合う運命の あの人にイーシャンテン 入り組む路地の果てに いざ歌わん アンチ・英雄故事 きみが悪霊になっても 喰らってあげる だって我愛你 奈落の天辺で待ってて 堕ちて会いにゆくよ 「だって」と「でも」が 液状に滴る 不揃い 四

          だって我愛你

          Pirka (kidnap a donor Owl)

          声のない少女に歌うマザーグース 足りない指で髪に花を飾った 欠けていくきみは羽根を纏って 啄ばむように玻璃の星を落とした 誰も変わらないで 咲いた芥子の花 ぼくらは 気がふれていたよ 罰を待とう 知らないままだよ 車輪の味 接いで、ピリカ 誰もが忘れていく夜明けの夢で きみは絹のように羽根を纏った 海まで逃げ出そう きみの片手がまだ ひとであるうちに 誰も変わらないで 咲いた芥子の花 ぼくらは きみが遺していった 美しい名前のように

          Pirka (kidnap a donor Owl)

          球・対・箱

          先日、小品ですが『箱には』という新しい音源集を公開しました。新曲が2曲入っておりますので聴いていただけたら幸いであります。 前作『ひとでなしつき』よりも暗いものとなっていると思われます。然るのちに全3曲ともに、ある意味ではキラー・チューンとなっています。しかし根底にあるものは前作からさして変わっていません。 よくわかりませんがそういう感じです。 ♦︎ ウユ ・ウフ・クユ 7カポ。歪かつ不揃いな変拍子ギター・ロックです。曲名は、かの有名な小説からとりました。 前奏のブリッ

          球・対・箱

          機材のこと

          機材のことです ギター フェンダーメキシコ ジャズマスター ギターです 改造や調整などをなにもしてないので特に変わったところは無いです 弦高が低くてリアPUがちょっと高くなってます "真珠郎"と名付けました ベース フェンダージャパン(たぶん)ジャズベース 姉のお下がりのベースを借りパクしてきました 中学生の時からこのベースで練習してたので実はギターよりも付き合いが長いです ゴリゴリと鳴ります "木下芙蓉"と名付けました エフェクター 写真が汚いですが 使っ

          機材のこと

          箱には

          一つ目 森の奥から星を辿って かたちの悪い箱をひとつ持ってきました 一滴のこさず かき集め 蓋をして 一人目 かなしいほど白い首に棲みついた ビニル製のロザリオが揺れたから 箱には、 二つ目 天幕から月を歌って かたちの悪い箱をふたつ持ってきました 降るような星の下 左手で蓋をして 二人目 さみしいほど黒い夜が融け落ちた 片っぽの目の奥が見たかったから 箱には、 三つ目 霧の底から海を渡って かたちの悪い箱をひとつ失くしてきました 充せない穴のように

          箱には

          ウユ ・ウフ・クユ

          まだ神さまはきっとここに気づいてないから 汚れきった爪先で 見せないように そっと殻を破らないように なでるように踊りましょう アン・ドゥ・トロワ 裁縫用の糸で繋いだ 損傷済みの球体が 見えてるかい 聞こえるかい 味がするかい かんたんな夕食を待ってるんだろうか 原型をとどめるんだろうか 円環状の祈りが皿に落ちる 喝采の中で きみと笑って世界を歌った 「はれるや、はれるや、つぎは誰を咲かせようか」 神さまを口にして 充ち足るまで撒き散らす 明

          ウユ ・ウフ・クユ

          箱庭

          「彼女の様子はどうでした」 「落ち着いています。少し不思議なほど」 「あれだけの事をしでかした人間には見えないでしょう」 「はい。ガラス越しでなければ、どこにでもいるような人に見えました。ただ……」 「ただ?」 「爪を磨いていました」 「爪を」 「ええ、爪を。話しているあいだずっと、爪磨きで爪を磨いて……」 「まあ、年頃の女性らしい、というところでしょうな」 「……彼女はそれを『蹄』と言っていました」 「ヒヅメ?牛や豚なんかの、ですか?」 「おそらくは。若干ですが、まだ錯乱し

          箱庭

          標本室

          季節が変わる前に 誰もが泡になろうとして 蛹の月の中で 慰みものになってるらしい 葬列は皿の上を行く 骨も遺ってない ぼくら誰かのうつせみ 季節が腐る前にあなたを連れていこう 傷痕はそのままで 欠けていく海の目が見えたら歌を書こう たまゆらの永遠を 神さまのように閉じこめよう

          標本室

          めくらの獣

          爪の先がそれを二つにして いくつの秘密を見つけたの 赤い夢を見るほど 糸の巣を編めるなら わるい糖蜜のような月でさえ飼い慣らそう りんりんと鐘の鳴るほうへ 見慣れた檻の奥で 命の音がきこえた 爪の先がそれを二つにして おとした鍵は青金石 夜の底で誰がわたしを呼ぶ 「気の毒に。きみも同じでしょう」 刺せども青 まるで 獣ではありませんか きみの末路に 刺繍を穿つの 九想図にひとつ足すように 芥子の咲く春の四肢 喉に絡む味 立ち並ぶ石塔は まる

          めくらの獣

          くづれる、

          ぼくらは方舟には乗れなかった ここから見える火の海 さよならを言った けもの道であなたに会った メーデー 聞かせて 命のとりこ メーデー 教えて ひとでなしの味 廃水の中で くづれる月が泣いてる 髪をほどいて 寝静まるのを待つから メーデー 聞かせて 命のとりこ メーデー 教えて ひとでなしつき 羊水の中で くづれる骨が歌ってる ハッピーエンドは ここにはもう、 さよなら

          くづれる、