見出し画像

【アニメ化記念】激アツな野球マンガ『忘却バッテリー』を紹介させてくれ!!!


はじめに


あなたは『忘却バッテリー』という野球マンガを知っているだろうか?

知らないという人も多いのではないだろうか。または「ジャンプ+で見かけるけど、読んだことはない」だとか、
「もうすぐアニメやるって話題になってたけど、結局よく分からない」って人もいるかもしれない。(※2024年4月9日からアニメ放送開始)

ところで、タイトルの『忘却』が何を示しているか…分かるだろうか?

実はこの「忘却」…
メインでの意味は、主人公が「記憶喪失」であることを表している。

…と、前置きはこれくらいにして。
これから『忘却バッテリー』というマンガの魅力について紹介していこうと思う。

あらすじ

紹介の前に、この漫画のストーリーをざっくり説明。
(ここは飛ばしてもいいけど、できれば読んでほしい)

主人公のスーパー頭脳派選手・要圭
彼は中学時代、相棒 清峰 葉流火とコンビを組み、どんな相手もその圧倒的な実力と頭脳でねじ伏せていた。
付いた異名は『天才バッテリー』――。

しかしそんなある日、要圭は突然記憶喪失になってしまい、野球の知識も情熱も失ってアホになってしまう。
そして悲しいことに、今の彼には野球への情熱が全くないため、彼は野球部のない高校へ進学する。

けど…彼の相棒である超天才 清峰は「圭としか野球したくない」と言って譲らない。さらに彼は野球部がないはずの高校で、野球をやめた元・天才選手2人など、自分と因縁のある人物と出会ってしまう。


「あ、もう野球やるしかねぇじゃん」という状況になってしまった彼ら。これからいったい、どうなってしまうのか――!?

このマンガの魅力的なポイントは、主に3つ。
順に紹介していこうと思う。

① 変わってるけど胸アツなストーリー


まずこのマンガは野球漫画、およびスポーツ漫画としてはかなり変わった点が多い。
特に主人公が記憶喪失というのは、かなり特殊だと思う。ストーリーも普通のスポーツ漫画の流れとは違い、何もかも忘れてしまった主人公が再び野球を始め、かつての自分を思い出しながら成長していく話…となっている。

また、「主人公はなぜ記憶喪失になってしまったのか?」という大きな謎があり、それが作中で少しずつ明かされていくため、まるでミステリー・推理モノのような要素がある。けれど、少年マンガの鉄則である「友情・努力・勝利」もきちんと描かれており、胸が熱くなれるのだ。

それに、そもそも彼らが高校野球の大きな目標――高校野球の全国大会、甲子園へ行くには、たくさんの問題が立ちはだかっている。

まず、偶然集まったメンバーのため、チームとしては戦力が偏っていて穴だらけ。清峰をはじめ強いメンバーがいるものの、いつボロ負けしてもおかしくない。

また、要圭と清峰以外のスター選手ーー元天才球児である2人の少年。藤堂 葵千早瞬平。
彼らも野球部のない高校に来たということは、『野球をやめることになった原因』があるはずだ。つまり、何かしらの問題を抱えている。それらの問題を解決しなければ、「勝つ」のは難しいだろう。

さらに、(色々と訳あって)記憶喪失の要圭をチームに入れつつ試合をしなきゃいけないのだから……まぁ、めちゃくちゃ大変である。(記憶失ったせいでド素人だから、凡ミスして足引っ張ったりするし…。)

しかしそんな逆境の中でも、彼らは諦めない。
彼らはどんなに不利な状況だとしても、「勝つ」ことを諦めない。いくつもの高い壁が立ちはだかったとしても、努力と工夫と情熱、そして絆で乗り越えていく。

その姿には元気をもらえ、胸が熱くなり、彼らを思わず応援したくなるのだ。

② ギャグ漫画と真面目なスポーツものの両立


忘却バッテリーが『胸が熱くなれる少年マンガ』ということは、①で理解してもらえたと思う。
しかしこの作品には、絶対外せないもう1つの魅力がある。それは…

「ふざけ散らかしてるギャグシーン」「シリアスな本格スポーツ漫画としてのシーン」が、絶妙なバランスで両立していること。

・なんか…ギャグシーンへの熱意がすごい

そもそも、ジャンプ+で忘却バッテリーを読み始めたばかりの人がまず感じることは、たぶん「え?これってギャグマンガ?」だと思う。

普通の漫画なら「休憩」「ほっとひといきする」ためのギャグシーンだが、この漫画にとっては立派なメイン要素だ。

というのも、忘却バッテリーはほかのスポーツ漫画よりも、ギャグシーンに力が入っている。なんなら、単行本の初めの1巻分はほぼギャグで終わってしまうほどギャグが多い。下ネタもあるので多少(?)クセがあるが、ハマる人はとことんハマってしまうだろう。

じゃあ「忘却バッテリーはギャグマンガなのか?」というと、「部分的にはそう」。野球マンガなのだが、ギャグマンガとして読んでも充分楽しめる。

じゃあ「忘却バッテリーはギャグ中心のマンガなのか?」というと…

忘れたのか?

忘却バッテリーは本格スポーツ漫画だぞ?

…ということで、ここからは本格スポーツ漫画としての忘却バッテリーを説明していく。

・けど、ちゃんと野球マンガやってる

まず、忘却バッテリーに某テ〇プリのような異能力っぽい描写は(ほぼ)ない!
(※もちろん少し誇張した描写はあるが、必要最低限…という感じ。個人的には異能系スポーツ漫画も好きなので、それが悪いってわけじゃない。それぞれの良さがある)

また、高校野球の裏事情についての描写も多く、作りがとても丁寧。
普通のスポーツ漫画では省かれるようなところも、きちんと描かれている。

さらに忘却バッテリーには「読んでいると心が辛くなる」シーンもある。
特に「努力」「才能」に関しては、厳しくてリアルな描写が多い。
過去に悲しい経験がある人は、少し気を付けて読んだほうがいいかもしれない。真面目で暗いシーンも、この作品の醍醐味と言えるだろう。

…という感じで、ギャグとシリアスが絶妙なバランスで混ざり合い成り立っている、それが忘却バッテリー。ギャグでアホやってるとこに突然真面目なシーンが入るときもあり、温度差で風邪をひきそうになる。

ギャグとシリアス、1作品で2度美味しいのが忘却バッテリーの良さなのだ。

③ 個性豊かすぎるキャラクターたち


そして何よりもこの漫画は、魅力的なキャラが多い。

・まず、主人公なのにアホすぎる男、要圭。
どうアホなのかは実際に本編を読めば分かる。本当にアホだから。
元は頭が良かったゆえに、余計に残念に感じるだろう。

しかし、彼には「なぜ記憶喪失になってしまったのか?」という大きな謎があり、シリアスな一面も持ち合わせている。
チャームポイントはタレ目と泣きぼくろ。

・主人公の相棒、大天才の清峰葉流火。
見た目はクール系イケメンだが、実際は野球のことしか頭にない野球バカ。
常識がなく、問題発言・問題行為もチラホラ…
でも、野球の才能はやはり本物。

要圭の記憶喪失には、彼も関わっている…かもしれない。
要圭だけでなく、彼自身にも謎は多い。
長い下まつ毛がチャームポイント。

・貴重な常識人枠、山田太郎。
本作のツッコミ役であり、チームのまとめ役。
彼がいなければこの漫画は成り立たない。
今日も彼は縁の下の力持ちとして、みんなを支える。

要圭と清峰葉流火の『天才バッテリー』とは因縁があるようで…?

・瞬足の技巧派、千早瞬平。
(ほぼ)常に上から目線な態度であり、敬語で毒を吐く。
けれど、見た目通りの頭の良さテクニック、そしてトップレベルの足の速さを持つ。デカい八重歯とメガネがチャームポイント。

彼も天才バッテリーとの因縁があるらしい…

・ヤンキーな強打者、藤堂葵。
ちょっとおバカだけど、大胆不敵なヤンキー球児。いわゆる「強打者」であり、彼が力強く打った球はドカンと遠くへ飛んでいく。強い。
野球に不向き(?)な金髪ロン毛が特徴的。

彼も同じく、天才バッテリーとの因縁あり。

以上の5名がこの漫画のメインキャラ。
彼らももちろんとても魅力的だが、個人的にはメイン以外にも注目してほしい。

特にこの漫画は「え、そういう立場の人にそういうキャラ付けするの!?」と感じることが多くて新鮮だ。正直言って、たのしい!

詳しくはネタバレなので言えないが、選手以外のサブキャラ、なんなら本名の出ないモブキャラでさえも魅力的なので、ぜひ本編を読みに行ってほしいところだ。

④ まとめ


ということで、今回は青春野球マンガ『忘却バッテリー』について紹介してみた。まだ語れていない魅力もたくさんあるが、これ以上はネタバレになるので、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。

この漫画が原作のアニメ『忘却バッテリー』は、4/9からテレ東系列のチャンネルにて放送開始する。また、Amazon primevideoでも最速で配信されるそうだ。

また、原作マンガはスマホアプリ『ジャンプ+』で初回のみ全話無料で読むことができる。そのため、今まで全く手をつけていなかった人でも最新話まで追いつける。

全く知らなかった人、名前だけ知っている人、そして途中で読むのをやめてしまった人も、これを機にぜひ触れてもらえたら、と思う。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

おまけ

(ここから下は読まなくてもいいです。おまけなので。
文章の推敲もあまりしてません。本編の記事と比べるとかなり適当に書いたので、本当におまけ程度のもの。)

どんな人におすすめか?

・熱くて笑えてじーんとできる、そんな青春スポーツ漫画が読みたい人

・異能力っぽくなく、リアル寄りな試合展開をするスポーツ漫画が読みたい人(わりと『ハイキュー!!』とか好きな人向け)

・ ギャグとシリアスの差が激しい作品(『銀魂』など)が好きな人

・スポーツ漫画を普段あまり読まない人、少し変わったスポーツ漫画を読みたい人(スポーツ漫画らしくない要素もそこそこあるので…)

・野球が好きな人(一部の忘却バッテリーファンは野球ガチ勢だったりするので、そういう層も楽しめるマンガなんだと思う…たぶん。)

追記

・サムネイルの絵は自作です。
・時間に余裕ができたら、イラスト(挿絵)を記事内に何枚か追加するかも。

本当にこれで終わりです。

ここまで読んでくれて嬉しいです。ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?