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やりたいことがあるけどお金が心配について

大学院について書いた投稿がよく読まれているようなので,大学院進学を躊躇する方へ.

大学院進学で壁になることは,

・お金

・仕事との兼ね合い

・学力

だと思います.

今回はお金について.

私は現在大学院で途上国の農村開発の研究をしています.

元々心理学で修士号は取得しており,普通の会社に勤めながら「博士課程に挑戦したいな~」と漠然と思っていました.

この時は,漠然と「行きたいな~」くらいで何がしたいということもなかったので,ずっと行動に移しませんでした.

そして,出張等で途上国と呼ばれる国へ行くことになり,現地で現状を見る中で何かしたいなと思いつつNPO法人等に寄付を送り「現地で頑張る人もいれば,寄付で支える人も必要さ」と行動に移さないことを言い訳していました.

しかし,段々と途上国で関わることが多くなる中,現地での自分の役に立つリソースの少なさに劣等感をいだくようになってきました.なぜ,何もない自分が途上国と呼ばれる国にこんなに関わる機会があるのだろう・・.

そこで思ったのが,まず,

「何か現地に資するリソースを身につけたい」

そう思い,大学院進学を考えました.

正直,大学院へ行くお金を寄付にまわしたほうが現地に資することができます.

「研究で何が出来るのか」

と言われることもあります.これは色々考え抜いた結論なので,その話はいつか書きたいと思います.

冒頭の話に戻ると,やはりお金については自分も迷うものがありました.

先ほども述べたように,自分の授業料を寄付したほうが実質的には役にたちますし,最低3年間の授業料を払えるのか.

しかし,ボーナスをつぎ込めば何とかなる!と決断し,大学院へ進学をしました.

そして,何と大学院に合格した月に会社から臨時賞与も支給され

「やりたいことに進むと神様が応援してくれるものだ」

と,調子に乗っていました.

が,その後自分の人生にこんなことが起こるのかというくらいの強烈な出来事が起こり,会社を辞めざるを得ない事態になりました.

これは読まれる可能性も想定して書いているので,あまりの恐怖にどんなことかは何も書くつもりはありません・・(これ以上追い詰められないための防御策は死ぬしかないのではと考えたほどなので).

そして転職活動をしながら,給与が良いところに行くか,自分が本当にやりたいところに転職するかについてとても迷いました.

割と給与がいい会社で面接の雰囲気も良いところに幾つか選考も通る中,自分が興味がある国際開発系の会社にも応募をしてみました.

国際開発系の会社のネックとしてはNPOが多く,大学院の授業料を払える給与としては低いでした.

しかし,なんとここで奇跡が.

再雇用手当というものがあったのです.

雇用保険なんて,定年まで働き続ける人からすると無意味の保険と思っていましたが,今回転職活動が長引き無職の時間がわずかに出来てしまったので,労基署へ行きました.

よく,雇用保険受給期間を待満了してから就職という方もいるかもしれませんが,早期に就職先が決まった場合,その期間分もらえるはずだったお金が再就職手当としてもらえるのです.

雇用保険を満了まで受給するより,早めに再就職して給与と再就職手当をもらったほうがお得なんです.

そして,再就職手当の額が・・・意外な程の額でした.

「これで学費の心配がなくなる」

雇用保険様ありがとう(私が払い続けたお金でもあるけど).

「給与は関係ない.運命が私にこの道を行け」と言っている

仕事では1日平均8時間働きますが,1日の3分の1を自分の好きなことに費やすかということは,その後の自分の人生の3分の1が好きなことかそうではないのか,ということにもなります.

また,自分の好きな場に進むと,自分と同じマインドを持った人と出会えます.

「途上国へ行くおかしな人」と見られていた私ですが,それを「素敵だね」と言ってくれる人たちと出会えました.

そして,驚くほどの幸運もいくつかありました.

あっ,入職してすぐに会社の給与体系が変わり,かなりアップしました(笑).

自分の好きなことや興味があることを仕事(お金)にすることは出来ないと思っていたので,会社で働きながらお金を稼ぎ,そのお金で好きなことをするものだと思っていました.しかし,覚悟を決めて誠意をもって動くと意外と何とかなるもんだと思いました.

そして,自分の中に不安から不安を消すと,自分に対しても人に対しても余裕が生まれます.余裕が生まれると良いことがあり,どんどん歯車がかみ合ってきます.

そう,歯車がかみ合うと大きな動力を生み出すことが出来るのです.

ということで,本気で奈落の底を味わいましたが,信念を持って誠実に進むと意外に何とかなるどころか,歯車が動き出すことを知りました.

今日もダラダラと.

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