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『しっくりくる』という感覚を大事にしたい。

初めて会った人、初めて行った場所(店や土地だったり)なのに、なぜか自分と相性が良さそうと思うときがあります。なんというか居心地がいいというか、自分に合うという直感的なものがよぎることがあるのです。この感覚はいちいち理屈を並べて納得するようなものでもないと思うので、あえて言語化せずに単純に自分にとって『しっくりくる』存在と認識します。

そしてそういう『しっくりくる』存在はたいてい本当にその通りで、長い付き合いの友達や仲間になったり、なにかあったときによく行く場所になったり、ちょっと特別な存在になったりします。逆にちょっと違和感を感じるような場合はどんなに会話を重ねたり、何度行ってもイマイチ合わなかったりするので、第六感って意外とバカにできないなぁと思います。


僕はこの『しっくりくる』という感覚をけっこう大事にしていました。
例えば採用面接をしていた際には最後はこの感覚で合否を決めていました。また、これまでの7社くらいの転職活動の際も自分にとって『しっくりこなくなった』ときを転職のきっかけにしていたし、転職先も『しっくりくるかどうか』で決めたりしていました。

会社や人は生き物ですから、最初は『しっくりしている』存在であっても、時間が経つにつれて『しっくりこなく』なる場合があります。それは相手が変わったからなのか、自分が変わったからなのかわからないですが、『しっくりこなくなった』事実をみて(多少の努力は必要でしょうが)無理に再度『しっくりくる存在』になる必要もないと思うので、そういう関係に変わってしまったと思うだけ、というようにしています。

逆に『しっくりこなかった』のが『しっくりくる』ようになることもあります。それは時間を重ねて慣れただけなのか、どちらかが変化した結果なのかはわかりませんが、互いに変化していくもの同士はどこかのタイミングでうまくはまることもある、ということなのでしょう。

他にも戦略や体制を考える際にも考えた結果が『しっくりくる』まで考え続けることをしていましたし、結果としてそういうときは『腹落ちしている状態』なので成功しやすかったと思います。


『しっくりくる』という感覚をあえて言語化するとしたらどのようなものになるんでしょうかね。対象によっても違うし、いくつかの要素が複合的に絡んでそういう感情になると思うので『これ』というのを挙げるのは難しいですが、「共感できる、納得できる(腹落ちできる)」「雰囲気や空気感が居心地良い(落ち着く)」「自分が求めていたことにピッタリハマる」「良い関係性をイメージできる」「良い意味でGoalイメージが想像できない(期限抜きで関係を築けられそう)」「今起きていることと自分の立ち位置が明確になっている(心理的安全性/地に足がついている)」というような要素が挙げられるかなと。

いろいろな感情の複合体になるので言葉にするのは難しいですが、いままでのケースを考えると僕にとっては『自分と根幹は同じ部分を持ちながらも自分の不足している(求めている)部分を補える存在』が『しっくりくる』存在として認識していることが多そうです。これは「人」「会社」に対してもそうだし、「土地」「店」「料理」等なんでも当てはまりそうです。


前職ではこの『しっくりくる』を自らプロデュースできる立場になることもできました。マネージャーや会社の代表を経験することで自分にとって『しっくりくる』会社・組織を創ることができたのは自分にとって大きな財産になっています。自分たちがやりたいことをやれる場所を創る、自分たちにとって居心地良い場所を創る、といったことを経験できたのはすごく刺激的でしたし、それに共感してくれた人たちが集まってきてくれたというのはこの上ない喜びでしたね。その経験があったからこそ勇気をもって一歩踏み出せたと思います。

今後もこの『しっくりくる』という感覚や直感を大事にしていきたいと思います。

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