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自身のキャリアを考えるときにモデルケースは必要か?

超久しぶりの投稿になりました。いま現在自分は「会社の代表 兼 サラリーマン」の複業生活を送っていますが、今後を考えていくうえで参考になる人ってあまりいないのでいろいろ模索しながら過ごしています。

皆さんは自身のキャリアを考えていくうえで、社内外問わずにモデルケースになる人っていますかね?自分が従事している仕事で自分よりも優れている人や(役職に就くなど)先に進んでいる人などをみて、「この人みたいになりたい」とか「この人の歩んできた道を参考にしよう」みたいに思える人。そういう人がいると、なんとなくこれから自分が歩む道の将来像が見えてくるかと思います。

これは安心感にも繋がるし、教科書的にもなるのでそういう人がいるのはすごく良いことだと思います。ぜひ、マネして良いものはとりいれていきましょう。

僕の場合は、現場のプレイヤーだったときは同じ職場に僕よりも知識と経験豊富な先輩などがいたので、そういう身近な人をモデルケースとしてみていたり、もしくは会ったことが無くても業界では有名な方の案件をみて「こういうことをやりたい」と思ってモデルケース(この場合はベンチマーク?)にしていました。その人のコピーになりたいと思ったことはないですが、良いところはどんどんマネして少しずつ自分なりの『型』みたいなものを作っていき、ある程度周囲に認められるようになってさらに仕事が楽しくなっていったのを覚えています。

自身が目標とするようなモデルケースの人がいると、現在の自分と比較ができるので良いですね。「自分はあの人と比較するとまだここが不足している」とか「あの人は業界歴何年でそこまできているから、自分がそこにたどり着くまであと何年くらい必要になるだろう」とか。自分が向かっていく方向性で先を走ってくれている人がいるというのは自分の将来像を想像するうえですごく参考になります。

僕が初めに迷った(悩んだ)のはマネージャーになったときでした。当時の会社にはクリエイティブの仕事に携わる人でマネージャーになった人がいなかったんです(正確にいうといなくなってしまった)。このため、参考となるモデルケースが存在しなくなってしまったので、自分で理想像を創り、それに近づくために自己研鑽をするしかなくなりました。

そもそもマネージャーってなんなのか?がわからなかったので、知識不足を埋めるべく世にあるマネジメントの本を読み漁りました。でもどの本も書いてあることが違っていて一つの正解はない。このため、多くの本から自分に合いそうなエッセンスだけを抜いて自分なりのマネジメント像をつくりあげていきました。いま思えばこの経験ができたことで、ゼロから思想を創りあげるという体験ができたことがそのあとの経営者としての経験にも活きました。

「クリエイティブ領域のマネージャー」のモデルケースがいないんですから、その先の「クリエイティブ領域の経営者」のモデルケースもいません。子会社の代表に就任させていただいたときもマネージャーの時と同様にゼロから模索して創りあげていったことを思い出します。このため、自分なりの経営者像を決めたのだから、極力自分の考えを自分の言葉で社員に伝えようと思いました。自分はどのような考えをもっているのか、そのためにこの会社はこういう文化でいる、といったことを明文化することには気を遣っていた方だと思います。
※実際、どこまで伝わっていたのかはわからないですが(苦笑)。

そして現在。「会社の代表 兼 サラリーマン」の複業生活のモデルケースはまったくいません(苦笑)。「サラリーマンで副業をしている人」や「サラリーマン 兼 サラリーマン(複業)」「サラリーマン 兼 個人事業主」は何人かいるのですが、「(社員を雇用している)会社の代表 兼 サラリーマン」は周囲にいないし、参考になるような書籍もありません・・。周囲からは「面白い働き方だね」とか「理想の働き方だね」と言われますが、参考になるものがないので果たして本当にそうなのかもわかりません(苦笑)。

サラリーマンとしても異業種転職、代表としても初めての起業ということで、右も左もわからない状況でスタートし、ゼロから模索しながら現在も進めています。数年たてばこれが当たり前の生活になってくるのかな~と思いながら、日々勉強と思って過ごしています。
※そのときは自分が誰かのモデルケースになれると良いかなと思います。

・・ということで、僕が経験したことから言えるとすれば、若いうちや自分がなにをやりたいかあまり決まっていないときはモデルケースをみつけてとにかくマネしまくれば良いと思います。参考にできるようなモデルケースがいるというのは素晴らしい環境だし、恵まれていると思います。

ただ、ある程度経験を積んで自分がトップランナーになってきたり、または誰もが歩んだことのない道に踏み込んだときは自然とモデルケースはいなくなってしまいます。そのときは自分で道を創るしかない。このため、自身が成熟していくにつれて精神的にも考え的にも自立の道を歩まざるを得なくなります。でもそうなったら「自分で道を創れる人」なのだから、そのあとはもう大丈夫かなと思います。

モデルケースがいるのはすごく良いことですが、度が過ぎるとそこに依存してしまうことにもなりかねないので、あくまで参考程度に自分なりの理想像を創っていくというのが正しい方向性かなと思っています。

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