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まずはとにかく、自分の『持ち場』で結果を残しているか?を問う。

仕事には自分の『持ち場』というのがありますね。
『持ち場』とはいわゆる『自分が主に担当している仕事(主戦場)』のことです。それは職種や役割で決まっていることが多いと思いますが、なにはともあれ、そこで結果を出すというのが求められていることだと思います。

自分の『持ち場』で結果を出していないのに、他のことに手を付けたり、(自分のことはさておき)他人のやることに口を出す人が稀にいますが、それだと周囲から信頼されないし、まったく説得力がないですよね。
※まずは「その前にやるべきことをやらないと」って思いますしね。


僕はこれまで自ら担当する『持ち場(職種/役割)』でまずは『コレといった結果』を出そうと心がけてきました。『コレといった結果』とはなにかというと、定量/定性両方の視点でみて自分自身で自信をもっていえることと同時に、周囲からも認められる実績があるかということを目安にしていました。
わかりやすくいうと「あなたの代表作は?」とか「あなたがやったことで自信をもって言えることは?」といった質問に答えられるものがあるかどうか?ということです。

現場で『プロデューサー』だった頃は売上/利益の額と同時にユーザーやクライアントに喜んでもらえる案件の実績だったり広告賞の受賞などでした。
『マネージャー』になってからは個人成果から組織としての成果に責任範囲が移り、部門全体の売上/利益などの定量的な結果とともに、仲間が働きやすい/働き続けられる環境を創るといったような定性的なものが『求める結果』になりました。『経営者』としてはそれを拡張して経営理念を掲げ、会社としてさらに定量/定性ともに成熟した組織をつくることが『求める結果』になっています。
※『求める結果』と『求められる結果』はイコールにする調整が必要です。


職種や役割によって求められる成果は違うでしょう。
たとえば『WEBデザイナー』という職種でいえば、クライアントから『ユーザーが理解しやすくて使いやすいインターフェイスをデザインしてほしい』という要望をだされたときに、それに応えたアウトプットを出すことがまずは重要。そのうえでそのアウトプットが予想以上の結果を導き出すための原動力になったのであれば『持ち場で結果を出した』といえると思います。
クライアントの要望を無視して、自己満足な奇抜なデザインを作ってしまうのであれば、それは『仕事』ではなくて『趣味』ですのでどんなに素晴らしい作品でも『持ち場で結果をだした』ことにはなりません。
※その『奇抜なデザイン』でも結果としてクライアントニーズを満たすことになれば『持ち場で結果を出した』ということになることはありますね。

『経営者』であれば、自身が打ち上げたビジョンを実現するために理想の組織を創って活動を行い、赤字をださずに会社を成長軌道にのせ続けることだと思います。そこができない経営者は『持ち場で結果を出している』ことにはなりません。

このように職種や役割によって求められる成果は違うと思いますが、常に自分自身に「いまの持ち場で結果を残せているか?」と問うことが大事だと思っています。そして結果をだせていれば、さらにそれを上書きできる結果をだしていく・・ということの連続だと思います。
※残せた最後の結果が数年前、ということにならないように少なくとも半年~1年以内でひとつは「言えること」をつくりたいですね。


『持ち場』とは自分の主戦場をひとことで表現することだと思うんです。
D2Cdotでは極力幅広くいろんなことを体験してもらおうと思っていますし、専門職であっても「それしかできない」という人にはなってほしくないため、専門外の知見も学んでほしいと思っています。
・・とはいえ、「あなたの持ち場はどこですか?」って聞かれたときに「プロデューサーです」とか「デザイナーです」って答えられたらそこが『持ち場』だなと思いますし、しっかりとした基盤や足場(持ち場)があったうえで、付加価値を肉付けしていくことが大事だと思います。

自身の『持ち場』で唯一無二の存在になれとまでは言いませんが、少なくとも周囲よりも一歩抜きんでている存在にはなってほしいと思います。
※そのための職種であり、役割だと思いますので。

『プロデューサー』であれば周囲の人たちよりもユーザーやクライアントに評価される優れた企画を実現してほしいし、『エンジニア』であれば安全/安心に運用できるサイトやインフラ構築をしてもらいたい。
『人事』に関わっている人であれば周囲の人よりも自社の社員について詳しくあってほしいし、社員が働きやすくするための施策を考えて実行してほしい。『広報』であれば自社のことを周囲の人よりも理解して対外的に率先してアピールする存在であってほしいなと。

そのように各々の立場で各々の持ち場で活躍してくれれば、その集積となっている会社の存在は凄いものになっていると思うのです。

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