スンリについて

BIGBANGについて
BIGBANG(ビッグバン)は、韓国出身の4人組男性アーティストグループ。YGエンターテインメント所属。2006年8月19日に韓国でデビュー。日本では2009年6月24日にメジャーCDデビュー。数々の偉大な記録をのこしてきた。

ウィキペディアでビッグバンを検索するとこう説明される。
元々は5人組だったが、スンリの契約解除によって4人組と表記が変わっているようだ。

まずメンバーについて簡単にまとめよう。
グループのリーダーはG-DRAGON。
抜群のセンスを持つカリスマ。
日本では水原希子の元彼と言った方が分かりやすいかもしれない。
次にトップ。
最年長のイケメンだ。
ディライトとソル、2人は歌唱力の要。
そして今はもういない最年少のスンリ。

スンリは何も持っていなかった。
カリスマ性もないし特別かっこいいわけでもない、歌もできるけど飛び抜けて上手いわけではない。
ダンスが上手いけど、際立つわけでもない。
韓国では日本よりも年齢に重きが置かれるため、
グループ内の末っ子は永遠に末っ子だ。
スンリは年長者にいつもいじりなのか、いじめなのか分からない絡まれ方をされてきた。
歌番組の歌唱中、スンリのパート中に兄たちがスンリに飛び蹴りし、歌が乱れてしまっても、スンリはいつも笑っていなければいけなかったし、
ステージが終わってスタッフからペットボトルの水を受け取り兄達に渡すのもスンリの役割だった。もちろんスンリは最後に自分の分を受け取る。
スンリはいつもだめだな、とか、センスがないだとか言われて、笑って頭をかいていた。

スンリは恐らくそのポジションに満足していなかった。
トークでも他のメンバーと自分を比べることが多く、ソロライブなのに自分以外のメンバーのグッズを持っているファンを気にした。
世間はビッグバンの末っ子スンリを求めていたが、スンリは自身だけを求めてほしかったのかもしれない。
楽屋に皆でいても抜け出して、他のアーティストに話しかけに行ったり、プライベートでも年下の子と遊んでいるようだった。
危なっかしいスンリをGDだけは守っていた。
食事に誘ったり今何をしているのかと束縛をする。
GDはわざと皆が見ている前でスンリに甘えたり話しかけることが多い。
ペットボトルの受け取りにしても、他のメンバーは当然のように受け取り、
兄達とスンリの座る位置には距離があった。
その間にぴょこんと座ったのはGDで、スンリに話しかけ、顔についたティッシュをとってくれと頼んだりする。

しかしスンリは気付くともう戻れない場所にいた。
他のメンバーが兵役にいったとき、スンリは残った。
ビジネスが何だと言い訳をしても、実際にはやっと1人で活躍できると思っていたのではないだろうか。
自由に羽を伸ばし、ソロ曲もだし、誰にも邪魔されない時間は、ある日あっさりと終わった。最悪の形で。
スンリが仲良くしていた人達は性犯罪を犯したりお金の問題があったりと、世間を騒がせ、もちろんスンリも疑われた。
今スンリは売春をした罪だけが公になっているが、薬物や性犯罪の噂もある。
何故?
ビッグバンの末っ子以外に、自分の場所を見つけたかったのではないだろうか。

スンリはそのままで良かった。
器用さの使い方が不器用だった。
世間から白い目で見られて、彼に居場所はあるんだろうか。
もう彼の歌やダンスは見られないのが残念だ。
スンリには自分のファンが見えなかったんだろうか。
スンリはスンリであって、誰かと比べる必要なんてなかった。

#エッセイ
#ビックバン

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