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頑張ろうって思えた。今の自分はきっと間違えていない。

この文章は去年の10月、私が一番しんどい時に書き残していたもの。

改めて読み返して、過去の自分から学ぶことの多さに気がつく。

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本当はいきなり訪問看護師になりたかった。それは利用者さん1人に時間をしっかり使えるから。私はケアって向き合うしかないって思っているから。業務に追われて大切にしたいことを忘れてしまうみたいな働き方は絶対にしたくないって思ってた。

でも、そんなに簡単に自分の好きな仕事についていいのかなって。就職を決める時、足が止まった。

そんな私に「新卒で訪問看護師になれば?」といってくれた友人がいた。

”スキルではなくいま持っている人柄で勝負すれば新卒訪問看護師で全然やれる。むしろいまから行った方が多くの人を在宅で救えるのではないか。”

”わざわざ苦しんで病院で歯をくいしばる必要があるなら在宅で1人でも多くの人を看取るべきではないか。”

って。とっても嬉しかった。やりたいことを素直に応援してくれているのが。

でも、その話を自分の中で落とし込んで行けば行くほど、新卒から訪問看護師というやりたいことをすることが怖くなっていた。

新卒で訪問看護師をするには、知識、スキル、メンタルをいろいろと持っていないと難しいのではないかと思ったからだ。

もちろん、一生勉強であるため訪問看護師になってからも勉強はしないといけない。

私が引っかかっていたのは、私が訪問看護サービス提供者として価値を与えられる人になれるか。ということ。

自分に納得のいかない状態で訪問看護師に逃げる形になるのが嫌だった。

そんな自分は一生嫌いな気がすると思った。

だったら、

本当にやりたいことをするために、多くのナラティブ(+・ー含め)を得ること、自分の感じる疑問を自分の目で見て体験してくることが大切なのではないかと思った。まー、自分の選択の言い訳・意味づけをひたすら考えているだけだが、、笑

私の抱えていた疑問は、

・なぜ、多くの人は在宅で亡くなりたいと思っているのに8割が病院で亡くなっているのか

・なぜ在宅、地域に医療者・患者さんは出てこれないのか

なりたい自分に近づくために、嫌な場所、理不尽、わけのわからないことがたくさんの病院に泥水を飲みに行く『覚悟』で就職を決めた。


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という経緯があって、現在私は消化器外科でひーひー言いながら働いている。

『覚悟』は決めていた。だから多少嫌なことがあっても予想範囲だと思っていた。

しかし、最近、覚悟は決めていたけど何もできない自分に苦しみ、自分で首をしめ、やりどころのない心を押しつぶして生きていた。

苦しかった。

全然自分を褒めてあげられない。

全然自信がつかない。

できない、知らない、がたくさん。

自身がない私は、理不尽に行われる医療にケアに対し「それは変ではないか?」という感覚さえ麻痺してきていた。

こんな感情を持ちたくて、病院に来たんじゃない。。。。。

でも、復活しないメンタル。疲れが取れない身体。。外に出ることが結構億劫な時期だった。

前置きが長くなってしまった。

伝えたいのは、ここから。

そんな覚悟を決めて奮闘していた自分の心が意図も簡単に崩れていたついこの間。

友人が大好きな特養の経営者がイベントで登壇するから一緒に観に行こうと誘われた。

外に出るのが億劫だから嫌だった。雨だし。寒いし。外に出て名刺交換とかムリーーーって思っていたが重い腰を上げ、久々にイベントに行った。

イベントの内容も最高だったが、私が胸をつかまれたのは飲み会の席。

友人が好きでたまらないと言っていた登壇者の人が参加していた。近い席ではなかったが、尊敬する友人が好きでたまらないという方と話したくなり、席を移動しその人のところへ行った。

今までの経緯を上に書いているようなことをつらつら話した。

そしたら、

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つらいね。がんばってるね。

今は、つらいと思う。自分を褒めてあげられないと思う。でも、今の踏ん張りが絶対自分を助けてくれるよ。

どんなに周りが自分のことを理解していても、痛みや辛さを本当にわかってあげるのは自分自身なんだ。

今の自分の経験は3年後の自分に必ず役にたつ。それを信じてほしい。

”人の嫌な感情や経験、怒りのエピソードを自分のカゴに入れて背負って、足腰を鍛えるんだ。”

初めから人に分け与える人はある意味足腰を鍛えることはできないんだよ。

あなたは多くの人に分け与えられる人になるね。絶対いいケアができる人になる。

苦しい経験、辛い経験、書き留めておきなね。

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涙が止まらなかった。

しんどいね。っていう共感をされたいわけじゃない。

でも、今のふんばりは、ちゃんと意味があるよって言ってもらいたかったんだと思う。

たった30分くらいだったと思う。今までグダグダ悩んで苦しんでいた自分がすごく元気になった瞬間だった。

伝え方が、真っ直ぐだった。

向き合って伝えてくれた。

それがすごく伝わって嬉しかった。

今のこの環境は、苦しくて、しんどくて、怒りもいらだちもたくさん。

でも、まだまだここで学べることはある。やれることはある。

この方からいただいた言葉を背負って、噛み締めて頑張ろうって思えた。

今の自分はきっと間違えていない。

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