男が2月にチョコを買う

男が2月にチョコを買う

2月といえばバレンタインデーである。私が住む仙台では三越でサロン・デュ・ショコラ、藤崎でショコラマルシェが行われ、世界の著名なチョコレート職人の商品が一堂に会する。

私は毎年このイベントを巡って気に入ったチョコレートを買うのが常なのだが、店内を見渡すと客層のほとんどは女性である。男が一人で会場に来て品定めをしているのは私くらいのようだ。

伝統的にバレンタインデーは「女性がチョコレートを買って男性に贈る」という風習が、日本では浸透している。それゆえに男性は百貨店で行われるチョコレート関連の催事には足を運ばないし、2月に商店でチョコレートを買うことすら躊躇するのだろうと思う。

しかし私はその風習をぶち壊して、2月はチョコレートを買い、知り合いに配るのをここ数年続けている。私はジェンダーフリーがどうだのとか難しい話をするつもりはなく、行動の動機は以下の2点だ。
・仙台にいながら世界の著名なチョコレート職人の商品に接する機会は、2月の百貨店でのイベントくらいしかない。チョコレートが好きな者にとってこの機会を「女性のためのイベントでしょ」と敬遠するのは機会損失だ。性別がどうのこうのではなく、ベルギーやフランスの職人の商品を仙台で買えるのに行かないのはもったいない、という消費者目線での単純な話をしている。
・私は贈り物はもらうより渡す方が好きである。形があるものを渡されても自宅には置き場所がないし、むしろこちらから贈り物を渡したときの感謝の気持ち、「ありがとう」の一言の方がうれしいのである。

2月10日に仙台三越のサロン・デュ・ショコラに行って手頃なチョコレートを買い、ベルサンピアに行って知り合いのアイススケーターにいくつか配ってきた。本来は第4のチョコレート「ルビーチョコレート」がお目当てだったのだが会場を見渡した限り扱っているブランドは見つからなかったので、手頃なチョコレートの詰め合わせに落ち着いた。ジャンポールエヴァンやピエールマルコリーニは日本でも浸透してきたブランドなので避け、珍しいラムールというブランドを選んでみた。

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