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2023超ウルトラマラニック〜ほづみマラニックその4

睡魔との闘い

「道の駅日吉夢産地」(169km)でやっとベンチに座り自販機で飲み物を買ってゆっくりしていると、地元の人らしいご夫婦が車から降りてきました。
どこから来たのかなどいろいろ聞かれ、お互い四国カルストに行っていたことが判明。あちらは蛍の鑑賞と撮影に行ってきたんだそう。
この季節に蛍が見られるとは知らなかったなあ。去年せっかく暗かったけどそんな気持ちの余裕なかったし。
宇和島まで頑張ってーと声援を受け、一応生存報告ということでグループページに写真もアップしていざ再スタート。

そうしたらその報告を見ていたのか偶然なのか、少し行ったところでまたKさんの車に遭遇、美味しいたこ焼きをいただきました!ソースを少し濃いめにしたんだとか。
この先も最後の方に出てくるコンビニまで何もないので、ありがたかったです。
結局みかわ以外はほぼエイドだけで済んじゃったかな。

日吉夢産地のマンホール発見!


次の「道の駅森の三角ぼうし」まで約20km。でもここが鬼門・・・・
去年もとにかく眠くて疲れて全然走れずすごく時間がかかった区間。
今年は引っ張り合う仲間もいなければ、しゃべって眠気を吹き飛ばす相手もいない。
しかも変化がない1本道なので、退屈で退屈で・・・夜中は車の通行も少なく真っ暗・・・案の定睡魔地獄であまり記憶がありません(笑)
適度にアップダウンがあるんですが、疲れて歩くと途端に眠くなり。
トンネルは最後の方に1ヶ所しかないんですよね。しかし眠かった・・・


最後までアップダウンとトンネルは続く

久しぶりに信号が出てきた!ということは道の駅が近いということ。
コース上近くに線路とか駅とか全くありませんが、ここだけはすぐ近くに予土線が通っています。電車が通ってる時間帯に来たことないですけど(笑)

「道の駅森の三角ぼうし」(187km)到着。午前2時48分。
最後の道の駅にきました。もちろん誰もいませんが・・・
ここでも給水とトイレ。去年はもうここは明るくなってました。
しばらく行くとコンビニ2軒あったり他のお店もあったり、ですがそこを過ぎるとまた何にもない暗闇の道。こんなに何もなかったっけ。

鬼北町にある道の駅


ゴールの宇和島駅周辺の手前にトンネル4つあるのですが、そこまでの間がこんなに何もなくて長くてきついとは・・・
ダムが見えてくるともうすぐなんだけどなあ・・・って暗くて何も見えない。
ダムが見えてきてもこのダムが大きくてなかなか終わらない(笑)
宇和島って周囲が本当に山ばっかりなんですよね。
少しずつ明るくなってくると民家のある集落が見えてきます。
でもまだその先にいくつもの山がある。あれ越えないと着かないんだよなあ。
とはいえ、周囲が見えてくるのは心に励みになります。


やっと最初のトンネルが見えてきた!こんなにトンネルがあって嬉しいことってないかも(笑)。しかもこの先のトンネルも次々に出てくるのであと少し!
ところがトンネルを数え間違えたのか、あと1つと思っていたらあっさり信号が見えて市街地に(笑)。あ、もう終わりだった。

あと1kmほど走ったら穂積橋です。
ここだったかな?とキョロキョロしていたらありました!
穂積橋ゴール!確か朝5時18分くらい。ということは31時間16分くらいかかったのかな。去年よりは大分早くなりました。

穂積橋にタッチしてゴール!
先にゴールしてた人たちと休憩中

これ、完走証もないし順位もないし、自分がどれだけ走れてこの最小限のサポートで走り切れたか。自分で反省したり暑さ・寒さ・コースに対処してきたかを検証する場だと思っています。
トレイルじゃないからというのもあるけど、必携荷物の指示もないし何が必要で何はいらないかを自分で判断する。


今回はどちらかというと暑さとの闘いだったけど、去年は雷雨に夜間の暴風で体温を奪われたり年にもよるし、場所によっても対応が異なります。
補給や給水も自動的に出てくるわけではないから(もちろんデポもなし)その辺も自分で考えて準備する。
そこがこの大会のいいところでもあり、勉強にもなり練習にもなるところだなあと思います。
世の中至れり尽くせりレースが多いから・・
今回汗がすごくて初めてあちこちが擦れて痛かったんですけど、その対処も他のランナーの工夫でとても勉強になりました。
そう、これ参加してるランナーが全員魅力的!それが大きいです。

今回もとてもいい経験ができました。皆様ありがとうございました。

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