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平安時代の才女vs才女。NHK大河ドラマ「光る君へ」これからの展開予想。

毎週楽しく見ている「光る君へ」に、嵐の二宮さんが登場…か?というニュース、中盤にさしかかったドラマを盛り上げる話題作りなのかしらと思いましたが、フライング報道らしい。
重要な役にキャスティングされているなら、帝?なのかな?と思いますが、もしかすると源氏の君のイメージで登場するのかもしれない。
そこはお楽しみですね!

今、個人的に気になっているのは、ドラマ中ではうっすらと友情が成り立っているまひろちゃんと清少納言の関係。
宮仕えにスカウトされて夢が叶ったことを、わざわざ伝えにきてくれたのだから、それがどんな風にこじれて清少納言を
「知ったかぶり」
「調子に乗ってる」
「ロクな人生にならない」
と、ムチで打つような批判をするに至ったのでしょうか。
紫式部が清少納言を悪様に言ったのは事実で、そこは動かせないところなので、今後どんな風に2人の関係を描くのかが楽しみです。
普通の感覚なら、清少納言は高飛車で嫌な女として描いたり、
「女の敵は女」
という解釈で、2人の間に敵対心があったと描きそうです。
でも、今回はお互いに好敵手として相手を見ていて、悪意はない。
どんな経緯で感情がこじれるのか。
視聴者もそこをどう描くのか注目しているのでは。

定子さまのサロンから離れて宮仕えをやめてしまった清少納言さんを、このまま埋もれさせてはいけないと考えて会いに行くと、あれほど輝いていた人があばら屋に住みついて食事を欠くほど生活に困っていた。
ああ、才能が勿体ない。そう思って紫式部が彰子さまにお仕えする気はあるかと聞くと、
「私は、清少納言。他の名前は名乗らない」
最近宮中で流行っているとかいう物語を読んだけど、所詮は作りごとじゃあありませんか。
私は物語にうつつを抜かすような退屈な女たちを軽蔑している、
「源氏物語には、うぬぼれが匂う」
不満があるなら人の目、人の口など気にせず言えばいい。
作りごとの世界で理想を語って何になりましょう。
これくらいピシャリと図星を指されると、あの女!と逆上しながらも、虚勢を張って落ちていく人を哀れむ気持ちも
あって、
「ロクな人生にならない」
の台詞に奥行きがでるかな、と思ったりしています。

「光る君へ」のドラマ中で、定子さまから
「香炉峰の雪はいかがであろう」
と問われて、御簾を巻き上げて応えてみせた清少納言は、宮中のインフルエンサーとして才能を発揮し、人の注目を集めて輝くのですが、目立つ分だけ人の嫉妬と悪意も受けたはず。
紫式部が清少納言を指して、
「漢字を書き散らしているが、よく見れば間違いがある」
とバッサリ言ったのは、外野は冷ややかに見ていただろう当時の空気感が現れている気がします。

このnoteの元ネタと参考になる本を並べます。
参考になれば幸いです。

清少納言は平安時代のギャルだったという設定で、ポップに翻訳された枕草子。
確かに文中で「いと」を連発するのは、「超」いけてる、「超」やばい!に通じる感性があります。

小学生向けの学習教材ですが、監修がしっかりとしていて大人が読んでも面白い。

古典を読む時につまづくのは、当時の当たり前が現代人の私たちとは違うため、文章の読み解きがすんなりとできないこと。
平安時代の研究者が翻訳し、丁寧な補足を付け加えているので、当時の風習や衣食住の知識をインプットしながらテキストを読み解くことができます。

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