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この世の成り立ち

いつも通る道すがら
古い空き家があった

ある日
すっかり取り壊されて更地に
そして地鎮祭
ここに家が建つんだ

往復合わせても
目にするのは5秒ほど

それでも日を追って
家が出来上がっていく姿を見ていると

全くの無関係なのに
まるで自分のことのように嬉しい

そして入居の気配
自転車を降りて
最初からずっと見ていましたと言えば
何かと不都合事が起きる

でも全くの無関係者が
思い入れを持つことで
この世が成り立ってると
言えなくもないよね

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