見出し画像

わたしの身体はわたしのもの -低用量ピルで働き方改革って、、、?-

わたしの身体はわたしが決めていいと思う。

結婚したってしなくったっていいし、子どもを産んだって産まなくたっていい。ピルを飲んだって飲まなくったっていい。性別の在り方も2択じゃない。


自分の身体のあり方は決して人にとやかく言われて良いものではなく、自己決定権があると思っています。

なので、話題になっている堀江貴文氏の「低用量ピルで働き方改革」に対しては、「男性に低用量ピルを飲めと言われるのが嫌」という気持ちではなく、

生理痛で女性の仕事のパフォーマンスが下がることって、女性だけが薬を飲んで解決しなければいけないことなの?

女性以外のひとも協力しなければいけないことじゃないの?

1つのステークホルダーだけに何かをさせる、今回では女性に低用量ピルを飲ませるのではなく、社会の努力で生理についての情報をきちんと男性に伝えるとかで解決するのがフェアじゃないの?と思いました。


女性に何かをさせるのではなく、きちんとサステナブルに生理にまつわる環境を変えていくのに、私だったらこういうことするけどなと思いました。

●男子学生にも生理に関する教育を行う。

●生理に関して、シーンに合わせて社会的な啓発をする。

●低用量ピルへの医療アクセスを改善する。

ということで、上記はまた後述していますが、モヤモヤしすぎてこのまま寝れないので、書こうと思います。


「低用量ピルで女性の働き方改革」が気になりすぎるので、堀江貴文氏の解説動画を見ました。

画像1

画像:書籍「東京改造計画」 堀江貴文著 Amazonページより

(関係ないけどサムネもっといいシーンなかったのかな)


堀江貴文氏の「東京改造計画」は今月30日発売だそうで、まだ読めないので、おいおい文章を読みたいところです。


「低用量ピルで女性の働き方改革」の意図としては、生理痛で仕事に支障が出ているところを、低用量ピルを飲んで働きやすくしようということです。

堀江氏がセミナーなどで知ったという生理について、生理痛やPMSについて、ピルについて、生理痛の影響についてはこんなものがありました。

・生理に伴って、身体のあちこちが痛くなったり、PMS(月経前症候群)のせいで気分にむらがあるなどの心身に変化があること。

・低用量ピルを飲むと症状が良くなったりはするんだけど、もちろん副作用もあること。

・「ピル」という言葉自体に”避妊薬”などの良くないイメージがついていて、「ピルを飲んでいるとバレたくない」とか「ピルを飲んでいるとあばずれ(彼の言葉です)に思われる」などの不安感があること。

・月経痛が酷いゆえに大事な会議を休んでしまったり、私生活に影響が出るものの、男性の上司や同僚などに「生理痛がひどいなんて言えない」という気持ちもあるということ。


そして、彼のおっしゃるとおり、男子生徒は学校で生理について習わないし、女性が話してくれるわけではない。生理も生理痛も経験したことないからどのくらい辛いのかはわからないから、生理についてただただ知らない。


ここまで知ってくれている、シスヘテロ男性がいるのは良いことだと思いました。


いや、そうなの。そうなんだけど、

なんというか、生理痛で女性の仕事のパフォーマンスが下がることって、女性だけが薬を飲んで解決しなければいけないことなの?女性以外のひとも協力しなければいけないことじゃないの?

で、そこまで知ってくれているなら、1つのステークホルダーだけに何かをさせる、今回では女性に低用量ピルを飲ませるのではなく、社会の努力で生理についての情報をきちんと男性に伝えるとかで解決するのがフェアじゃないの?


低用量ピルだって、飲むのはタダじゃないし、薬局とかで簡単に手に入るわけじゃない。
まとめて処方してもらうにも限度があるから、定期的に仕事帰りに婦人科に行って1時間半くらい待たなきゃいけないし、半年ごとくらいに看護師さんと面談していて、血液検査もしています。
もちろん低用量ピルも薬なので、人によって合う合わないがあります。

妊娠を希望するなら妊活をする前にやめなければいけないし、妊娠を希望しないなら継続した方がいいとか、いろいろ考えることもあります。

自分が低用量ピルを飲むか飲まないか、決めるのは自分であって、「飲んだら働きやすくなるから飲んでみ!」と政治に言われるのは、変です。わたしの身体のことなのに、なんで見ず知らずの人が動かしている権力におすすめされないのいけないの?


個人的な話ですが、私も学生のときから散々生理痛とPMSに悩まされ、ずっと我慢するしかないんだと思ってました。
腹痛、腰痛、吐き気、我慢すると出てくる脂汗、めまい、貧血、PMSで気分の上がり下がり八つ当たり、ドカ食いもひどすぎて、大学生の時に婦人科に行きました。
それからもう4~5年くらい低用量ピルを飲んでいて(3種類くらい試しています)、ずいぶん良くなりました。
良くなりましたが、やっぱり生理予定日前後は気持ち的に「くるか?くるか?」と構えているし、1~2日は「まあ耐えられるでしょう」くらいの腹痛・腰痛と付き合っています。

それでも、昨年12月の初旬に、生理初日で貧血気味だったのか、非常に体調が悪く、仕事の会議中にトイレにこもらせてもらい、その後職場の救護室で寝込みました。


「生理痛 仕事」でググるだけで、職場で生理痛に耐える方法や、生理痛が酷い日の休み方がひたすら出て来ます。過去に私がお世話になった記事もいくつかありました。

画像2

低用量ピル飲んで、生理痛軽くなるから働きやすくなるね!OK!ではないと思うんですよね。


サステナブルに環境を変えた方がベタ―では?

自治体としてできることって、1つのステークホルダー ー今回は女性ー 、だけに何かをさせるのではなく、今後の将来的のためにも生理にまつわる環境を変えていくのに、私だったらこんなことするけどなと考えたので書いてみます。生理を取り巻く当事者は女性1つじゃないと思うんですよね。


●男子学生にも生理に関する教育を行う。

・小学校の保健の授業で男女分けて性の話をするのではなく、男子学生にも生理についてちゃんと説明する(だって、姉妹か、パートナーか、娘が向き合わなければいけないことですよ??)。

●生理に関して、シーンに合わせて社会的な啓発をする。

・低用量ピルの服用についてや、月経に伴う疾患、月経痛との向き合い方を啓発しようとしている、組織・企業を自治体として応援する(自治体の市民公開講座みたいなのするとか)。

・職場での生理にまつわるコミュニケーションについて考えるきっかけを作る(産業医からの社内研修をするよう施策を出すとか)。

・パートナー間で生理について話すきっかけを作る(自治体としてキャンペーンを作ってみるとか、YouTuberカップルとタイアップとか)。

●低用量ピルへの医療アクセスを改善する。

・低用量ピルをもっと手に入りやすくする(保険適用のものもあるとはいえ毎日継続して飲むので、決して安い金額ではないです)。

・低用量ピルが治療の1つであることを中学校・高校・大学などできちんと説明する。


ジャストアイディアではありますが、自治体として出来ることってもっともっと素晴らしいことがあると思うのです。

みんなで知って、みんなで考えて、みんなでお互いを労われるようなフレームづくりがあるといいのかなと、ぼんやり思ったり。


兎にも角にも、これから来る都知事選に向けて、いろいろな議論が交わされ、にぎやかになると思いますが、このテーマだけでなく、どんな議論が交わされるのか見るのが楽しみになってきました。


そして今回を通じて改めて、「不利な立場の人に何かをさせる」というマッチョ思考はやっぱり苦手だと感じました…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?