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「その授業はICTを活用すべきなのか、それとも・・・」を考える!

 今回のテーマは「ICTの利活用」についてです。今GIGAスクール構想の中、1人1台端末の使用が始まり様々なところで「ICTの活用」がされているところです。もちろん私も1日の中でパソコンを開かない日はありません。いろいろな面でお世話になっているところです。しかし、何でもかんでも「ICTの活用」をすれば良いというわけではありません。授業によっていろいろなことを使い分けしているように、教師自身もICTの活用方法をよく知り上手く付き合っていかなくてはいけないと思うのです。

①ICTの特徴を知る

 まずは特徴を知るということが大切です。ICT端末使用のメリットは何なのか、私なりに考えてみました。
・共同編集が可能で物理的な制限に左右されない
・自分の意見を書きこむことで発表という行動をしなくても交流可能
・1人1人に合った学習展開がしやすい
・疑問に思ったことをすぐに調べられる
・学級遊びなどの幅が広がる

 他にもたくさんありますが、ぱっと出てくるのはこの5つかなと思います。何といっても共同で1つのことをリアルタイムで取り組めるのが本当に大きいですよね。そこに物理的な制限がない。逆に言えば、今まで物理的な制限があり、上手く授業ができていなかったところに対してICTの活用をしていけば上手くいくかもしれないということです。

②ICTのここはちょっと・・・

 ではICT端末を使用するにあたってここは・・・と考えるところはどこでしょうか。私なりの考えをピックアップしました。
・机の上にスペース占領問題
・1人の行動が大きく共同編集に影響
・つながりません問題
・ネットリテラシーの問題
・準備に時間がかかりすぎる

 こんな感じかなと思います。導入期の内容も入っておりますので、文房具として端末を使用していく中で解消されていくものはありますが、まだまだ参入障壁になっているものは多いと感じています。それなら、「紙でいいじゃん・使わなくていいじゃん」になっているわけです。

③使い分けることこそが大切

 私の考えですが「ICTを使いなさい」ではなく「使う方が良い場面では使うべき」ということが念頭にあるわけです。例えば共同編集をすることで今までできなかったような1つの作品をみんなで作り上げることができるのであれば使えばいいし、「おい、消すなよ~。いたずらされます!」などそれ以前の学級経営的なことから指導が必要であれば今はその土台にないと判断しなくてはいけません。授業でもそうで、学び合いから1人の意見をどんどんリアルタイムでつなげていく授業展開にICTは向かないと感じています。1人の意見に対して全体に投げかけ、キャッチボールをする中で「○○さんの意見についてロイロノートに書き込んで提出してください」としてしまうとタイムラグが発生するのは事実です。1人の意見をとことん考え抜く授業であればそれで構いませんが、流れやテンポを大切にするのであれば方法は変えた方がよいでしょう。要は授業の「ねらい」に迫れるかどうかが大切なわけです。そこを「○○しなければいけない」と手段を強要されている感覚で使うからおかしくなるのだと思います。1番はICTの見極め力だと思うのです。

④とはいえ使ってみること

 見極める中で「これも使えない・あれも使えない」という考えに陥る先生がおられます。私からのアドバイスは「迷ったら使え」です。使わないと向き不向きがわかりません。そこを躊躇するのではなく「使う・迷ったら使う・使わない」の使うよりの思考をおススメします。使う前から「だめだだめだ」と言うべきではありません。慣れていく中でどんどん使い方がアップデートされていくこともあります。子どもたちも同じです。使わなければ慣れません。これからの子どもたちはICTの利用は必須です。そのような時代背景も考えてどんどん「使用していく」ことが当たり前になる方向に進んでいくことが大切だと思います。ただ、そのに盲目的にがむしゃらに進んでいくのではなく「これはどうかな?」という判断できる自分を大切に利用していくことが必要であると考えています。

今回はICTがテーマでしたが、みなさんの使用具合はどうでしょうか。自分に合った使い方を見つけて取り組んでいきたいものですね。


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