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『追憶』

あなたが笑った。

私が見つめ続けたら照れくさそうにはにかんだ。

その笑顔にふと懐かしさを覚えた。

思い出せない、追憶だけが覚えている懐かしさ…

ある日二人の記憶が重なり合う。

それは、20年という時の流れにも朽ち果てずに互いの中に残っていた追憶。

たしかに私は"あなた"を知っていた。

あの小さなライブハウスで"あなた"の奏でる音楽をカラダすべてに浴びていた。

こんな再会の形が自分の身に起こりうるなんて…

なんとも粋な人生じゃないか。

そして今、

私はあなたのぬくもりをカラダすべてで感じている。

追憶はそのままで『想い出』として鍵を掛けよう。

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