『ヒドゥン・ラッシュ・プレート』

「ゲームやろうよ」
「ロックマン7」

「忍殺っぽく」
『「アイエエエ!もうここまで!?」ジャンクマンを発見!ジャンク金属製ボディーにバスターでは時間がかかり過ぎる!サンダーストライクが有効だ!「死ね!世界平和重点!」BLAM!「アバーッ!」射殺!

「ハァーッ!ハァーッ!全部殺したな!ライトット=サンはシステムをハックしろ!ラッシュ=サンは基地内のクリアリングを頼む!俺はその間にアイテムを探す!」ロックマンはジャンクマンの残骸から武器チップを抜き取りながら家捜しをする。だが、アイテムは無い。次第に苛立ちが募る。

「何処に隠しやがったこのクソ野郎!もうすぐ揃うんだよ!ファック!」ロックマンは頭を抱えながらジャンクマンの首を蹴る。だが、残骸は何も語らぬ。ラッシュジェットの在処も。Sプレートの在処も。「ファーック!!」と、その時、ラッシュから『ラッシュジェット発見な』の通信!

「何処だ!」『昇降機エリア。発動機オフライン。サンダーストライク必要』「でかした!すぐ行く!」ロックマンはスライディングで高速移動する。(ラッシュジェットを見つけたのは良いが、結局プレートは無しか。ま、何も無いよりはいいか)周囲に敵の気配は無い。溶鉱炉のエリアには静寂が漂う。

ロックマンはふと、目の前の滝めいた溶鉱炉を見た。(フリーズクラッカーは高熱の物体も実際凍らせることができるのじゃ)ライト博士のインストラクションがプログラム内に浮かぶ。「武装テストしてみるか…」アイテムは一つ手に入ったが、プレートは無かった。もう一つくらい何かあっていい。

BLAM!ロックマンは武器を切り替え、氷の弾を溶鉱炉に向け発砲!おお…見よ!灼熱の溶鉱炉が瞬時に凍結!「オオッ、スゴイ!」さながら前衛的アートだ。磁石に死の空中リフト。悪趣味な仕掛けの多い廃工場だったが、最後にこんなものが見られるとは。「…ン?」その時、凍った滝が音を立てて崩落!

「ブッダ…!」おお…見よ!滝の裏には隠された小部屋!そこには『S』と書かれたプレート!最後のラッシュプレートだ!「ハハハ…ウワーッハッハッハ!ラッシュ=サン!見つけた!見つけたぞーッ!」主のいなくなった廃工場に、狂喜的な笑いが響いた。

『ヒドゥン・ラッシュ・プレート』終わり

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