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年末の明治神宮

 年末の忙しい時期になりますが、昨日(2023年12月29日)明治神宮に参拝してきました。その時の風景です。


 明治神宮の最寄り駅はJR原宿駅です。新しい駅舎になってから明治神宮側にも出入口(西口)ができて便利になりました。
 ホームから説明しますと、渋谷寄りの階段やエスカレーターで2階に上ったところにあるのが表参道改札です。改札を出てまっすぐには行かずに、右側へぐるりと回ってください。鳥居の前の広場にすぐ出られます。
(ホームから階段を下ると竹下通りの改札へ行ってしまいますのでご注意ください)


 鳥居ではたくさんの人が記念写真を撮っています。


 この時期は鳥居の左側に臨時の 古神符納所 が準備されます(まだ準備中の貼り紙が貼られていました)。外国の人には不思議な場所のようです。ここに入れてはいけないものとして、だるま・人形・ぬいぐるみの絵が描いてあるのですが、そこにぬいぐるみを持った子供が近づいてきました。
(この日、三番目の鳥居の手前にある常設の 古神符納所 が開いていました。「ふるいおふだ・おまもりおさめじょ」と読むのだそうです。むずかしい…)


 ここの鳥居は1年半前の2022年7月に建て替えられたのですが、新しくなってから いたずら防止のため 柵を設置していました。たしかに建て替え前の鳥居のときは無かったような…


 鳥居をくぐると緩やかな下り坂に。写真では途中に白く見えるのが 神橋 です。その上に凧のようにみえるのが、初詣での時に使う案内の垂れ幕です。ひもで広げられるしくみになっています。


 神橋の近くではカメラを構えている人が集まっていることがあります(私もその一人なのですが…)。森が開けているので奥のほうが見えるのです。その場所は明治神宮御苑で、この写真ではわかりにくいのですが、わずかに庭園の池、南池(なんち)が見えるのです。


そして、神橋の上にはまだ紅葉が残っていました。


 参道を進むと、左側に明治神宮御苑の入り口があります。


 御苑への入り口は2か所あるのですが、正月の準備でこの1カ所だけになっていました。御苑は明治天皇が皇后の昭憲皇太后の健康のために整備した庭園で、それより前、江戸時代には大名の加藤家、井伊家の下屋敷の庭園だったところです。加藤清正が掘ったという井戸からは、いまでもきれいな水が湧き出て、清正井(きよまさのいど)というパワースポットになっているということです。水はさきほどの南池になり、さらに神橋の下を流れていきます。


 参道右側には休憩所のフォレストテラス明治神宮があります。そこに通じる出入口付近には日本酒の樽が積まれています。「奉献 清酒菰樽こもだる」で日本全国の酒造会社、酒造家が献納したものです。


 向かい側には奉納されたワインの樽も飾られていました。フランス・ブルゴーニュ地方の醸造メーカーが献納したものです。


 参道はここで北からの道とつながり、本殿へ行くには左へまがります。大鳥居 は木造の明神鳥居としては日本で最も大きく、高さは12メートルあります。1975年に建て替えられ、原木は台湾丹大山たんだいさん扁柏ひのきということです。


 大鳥居の先はL字型に右へ曲がります。そこには明治天皇御製、昭憲皇太后御歌が掲げられています。新年を前に歌が替わっていました。


 参道は往路方向の右側が区切られています。この時は帰りの人たちが通っていましたが、立て看板を見ると緊急避難路となっていました。一年前の初詣でを思い出すと、参道が人でいっぱいになり身動きできない場面もあったのですが、その横を警官や警備の人たちが早足で通っていたような記憶があります。復路、帰り道ではないようです。


 手水舎にはたくさんの人が集まってお清めしていきます。

 以前のような柄杓ひしゃくは置かれていません。水が常時流れています。作法の説明書きがありましたので、そのとおりに手を清め、手のひらに溜めた水で口をすすぎ、最後にもう一度その手を洗います。


 手水舎の手前には、制限があった時期の手水がきれいに残っていました。横になっている竹のところどころに穴があり、水が流れ出る形でした。当時は手水舎は閉じられており、風通しが良くて、向かい合うことがない場所としてここに作られたのかもしれません。


 三番目の鳥居の先に本殿エリアへの入り口、神門があります。大きな絵馬と守護矢が飾られもう新年の準備は整っていました。「南神門」の名前も貼られています。神門は3つあるので方向を間違えないようにという配慮かもしれません。
 階段は斜めの板で覆われ、板には わら と滑り止めの細い棒が打ちつけられていました。


 中に入ると大きな楠が左右にあります。そして守られるように本殿があります。初詣客の多い明治神宮の様子は毎年テレビニュースで取り上げられ、お賽銭を大きな白い枠に投げ入れる様子が放送されることが多いようです。畳何枚にもなる大きな枠です。その枠はすでにできていて、表面は白い布かビニールになっていました。この時はそちらにお賽銭を投げるのではなく、手前に置かれたお賽銭箱に入れるようになっていました。お賽銭箱の前で参拝します。


 向かって左側の楠は遠くから見ると一つに見えるのですが、近づくと幹が二つあり、その間をしめ縄で飾られています。夫婦が寄り添っているように見えるので夫婦楠めおとくすと呼ばれているそうです。こちらにもお賽銭箱がありましたので、私はこちらでもお参りしました。


 お守りやおみくじは通常、東神門を出たところで販売しており、この日は長い行列ができていました。しかし、一年前を思い出すと、初詣での時はこの販売所は閉じられていました。


 明治神宮会館の前の駐車場です。初詣での期間だけ、臨時のお守り、おみくじの販売所になるようで、もう準備が終わっていました。当日は明治神宮のメインの参道は一方通行になり、帰りのルートはここを通ると思われます。この先、JR線のすぐ横に車道があり、一年前はそこを通って原宿駅まで進んだと記憶しています。


 明治神宮を出た交差点での風景です。原宿駅から表参道駅に向かう道路にもすでに日の丸が掲げられていました。


(2023年12月30日、明治神宮へは昨日12月29日に行ってきました)

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