友人から誕生日プレゼントと一緒にもらったもの
友人から誕生日プレゼントをもらった。手渡してくれる前に「もしもいらないとか、すでに持っていたら遠慮なく言ってね。僕が使うから」と言ってくれたのだけど、僕はその気遣いがめちゃくちゃいいと思った。パートナーとか恋人にプレゼントする場合とはまた別の、友人関係だからこその気遣いというか。
しかし実際のところ、そんなことを言われても「いらない」とは言いにくい。でも「すでに持っていたら」というオブラートもあるので、もしも持っていたり、申し訳ないけど本当に不要なものだったら持っていることにして断りやすくしてくれている。さらに「自分が使う」とも言ってくれているので返品したりゴミになることもない。
結果としては僕のほしいものだったのだけど、ここで新たに嬉しいことに気がついた。僕のほしいものを相手もほしいと思っていたのだ。だって自分が使うと言うくらいだから。
誕生日プレゼントをもらう。嬉しいが確定していることにプラスして、優しい気遣いと、ほしいものが同じという共通点までさらにプラスされて、なんだかたくさんのプレゼントをもらった気持ちになった。
この日の嬉しさを僕はずっと覚えていて、今度は僕がプレゼントするときに同じことをした。相手がほしそうなものであり、僕がほしいものを買って、渡す前に同じように伝えてみたのだ。
本人は嬉しそうに封を開けて僕と同じように喜んでいた。念のため「本当にいる? 僕が使おうか?」と聞いてみると「ダメダメ使う使う!」と大事そうにしまっていた。
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