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再審法改正実現 議員連盟

きのう、再審法改正実現議連の、2回目の総会がありました。真っ先に手を挙げて質問したのは、以下の3点です。

①検察官も人間であり、捜査や立証に誤りがあると思うがどうか。通常審の三審制は、捜査や立証の誤りを是正する機能も持つと思うが、誤りを是正できず、冤罪となった事件が過去にあり、三審制のもとでも、検察官も裁判所も完璧ではなく誤りがあることを認めるか。

②日本国憲法第三十七条には、すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。とある。また、刑訴法第一条には、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする。とあり、さらに、裁判の迅速化に関する法律第一条には、司法を通じて権利利益が適切に実現されることその他の求められる役割を司法が十全に果たすために公正かつ適正で充実した手続の下で裁判が迅速に行われることが不可欠である。とある。これらの条文はすべて再審、再審請求手続きにも当てはまると考える。しかし、著名な再審事件は発生から20年、30年、40年を要したものが少なくない。「適正で充実した手続きのもとで裁判が迅速に行われること」を守ってきたとは思えないがどうか。

③一方で、私は、通常審、三審制は概ね機能していると考えているが、日弁連は、通常審、三審制をどう評価しているか。

①については法務省から、率直に誤りはあるとの回答を得、②については、それぞれの事件に時間のかかった理由は様々との話しでしたが、再審に時間がかかることは論点として明示できたと思います。

また、③については、日弁連から、三審制は証拠開示、裁判員など改善が進み、冤罪のリスクは減少しつつある。しかし、絶対はないので、冤罪を速やかに救済する再審法改正が必要との回答がありました。

法務省の慎重スタンスは変わりませんが、時間がかかり過ぎる問題と、証拠開示のあり方と、大きな論点は出揃ったのではないかと思います。

210人の国会議員が、きのうまでに議連に入会し、法改正実現の輪をさらに大きくしていきたいと思います。

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