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ベーシックインカムについて仲間とディベートしたら100%賛成だった話

将来的に国から毎月お金もらえます。
嬉しいですか?

ベーシックインカムとは?この言葉を聞いたことがあるだろうか?

まずWikipediaを見てみよう。

ベーシックインカム(英語:basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して[1][2]最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策[3][4][5][6]。

最低限のお金、一般的に言われているのは一人に対して7-10万円だ。

4人家族なら30-40万のお金が毎月だ。
ここだけ聞くととても良い。
いますぐにでも導入だ!
だが、
当然問題点もあります。
世界の国々の動きも様々。

わたしはどちらかというと賛成派。
だが。。。

今回、仲間と話し合ったことも踏まえて、まとめてみた。
それではどうぞ。


メリットとデメリット

■メリット1
・労働環境の改善

コロナウイルスの影響で職を失った人も少なくはないのでは?
もし今、私が来月から仕事来なくていいと言われたら...。
また、未だ無くならないブラック企業。
仕事が無くなっては困るという理由から不遇な扱いをされていても勤務を続けている人も少なからずいる、その流れを変える手段となるのではないか?

■メリット2
・労働意欲の向上

働いていて収入がある人は、ベーシックインカムの分だけ余分に所得が増えるのだ。
さらに、もし本当はやりたい仕事があるが、いきなり収入0になるのは不安という場合もある、
ベーシックインカムが有れば最低限の生活はできるので、やりたい仕事をやる人間は増えるのではないだろうか。

日本人はやりたい仕事、好きな仕事をしている人の率が極めて低い。
より仕事に情熱を注ぐ人が多ければより良いサービスも産まれやすいのではないだろうか。
 
■メリット3
・貧困対策と少子化の歯止め
日本の貧困層は、例えばシングルマザー、派遣労働者、病気や怪我が原因で生活困窮するなど様々だ。

日本には生活保護制度があるが、これには他者から偏見の目で見られたり、審査が厳しかったり、容易に受給されるものではない。
また、本当に必要な人に受給されているかも不明瞭だ。

また一方、日本の社会問題で真っ先に出てくるのが少子化である。
バブル期以降、会社員は給料はほとんど上がらないが保険料や税金は上がり、結婚したくてもできない人が多い
仮に結婚したとしても金銭的な理由で子供を作らない家庭も多い。
当然だ、子育てにはお金がかかる。大学まで進学させると数千万のお金が必要だ。

ベーシックインカムがあればどうだろう?
産まれた子供を二十歳まで育てるとして、
7万円を12ヶ月、20年。約1600万円だ。

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■メリット4
・役所仕事の簡素化
生活保護の受給に関わる人件費は膨大だ。
その他にも社会補償の精度は今や複雑になり過ぎて、役所にはいつも異常に人が多い。

来ている人がではない、対応する人がだ。

ベーシックインカムは、シンプル
日本国民全員に一律に現金を支給する。
以上だ。
今よりはるかに少ない人で対応が可能になるのだ。


どうだろうか?
メリットとしては他にもあるかもしれないが私が思うにこの4点だ。

簡潔に言うと、
好きな仕事をする人間が増えて出生率が上がり、役所に行く手間が省けるのだ。


■デメリット1
・財源の確保
一番、大きな問題はここだ。
というよりここが解消されればほぼ問題ないだろう。
国民一人に月10万円を1億3千万人に配る。
100兆円を超える財源が必要だ。

前述したが、シンプルにベーシックインカムに一本化する。つまり今ある制度で無くなるものもある。

年金
・生活保護
・こども手当
・雇用保険

そして財源確保のため、
消費税増加
・所得税増加

・社会保険の自己負担率が上がる

想定されるだけでこの辺りだろう。
まだまだ他にもあるかもしれない。

特に注目したいのは、年金だ。
現在、厚生年金の平均受給額は約15万程度と言われている。
ベーシックインカムが導入されると単純に半分になってしまう。 
高齢者から反発の声が上がるのは火を見るより明らかだ。

■デメリット2
労働意欲の低下
人によっては堕落していくかもしれない。
何故なら理由は簡単、毎月働かなくてもお金がもらえるからだ。

ただ、今回のコロナウイルスで出勤をも制限され、リモートワークになった人もいるが単純に自宅待機を迫られ、働きたくても働けない人もいたのではないか?

ある程度社会に帰属している人間は働きたいのだ。
働いて、社会に参加したいのだ。

なぜいま、なのか?

■コロナの影響
今年に入り、世界中でコロナウイルスの影響のもと、各国は緊急経済対策として国民に給付金の支給を始めている。

そんな中、イギリスのジョンソン首相がベーシックインカムについて言及したと報じられた。
首相曰く、『それは考慮すべきアイデアだ』と応じたらしいが、それだけでは特に何も進展しない。

また、スペインでもベーシックインカムが導入されるというニュースが先日流れた。

ただ、イギリスもスペインもあくまでコロナウイルスによる経済対策としての制度であり、恒久的に続くものではないだろう。

世界ではどこにもまだ確立している国はないのだ。

■AIの普及
もう一つの要因として言われているのが、AIが人の仕事を奪う。ということだ。

具体的には物流、工場関連、対応業務、スーパーの店員、運転手などなど。
挙げればキリがない。

ホリエモンや著名人の何名かはAIに働いてもらって人間はベーシックインカムもらいながら好きなことしましょう。
という発言もしている。

さて、そんな中、社会実験をした国がある、フィンランドだ。


フィンランドの実験

世界幸福度ランキングでも上位にランキングされる国、社会補償が手厚いのも周知の事実だ。
2017年から約2年にわたり、2000名を対象に560ユーロ(約65000円)を毎月渡した。
 
結論で言うと、生活への満足度が高く、ストレスを抱えている割合も少ない、社会組織への信頼度が高く、雇用への影響も小さかったのだ。

現状で言うと、国民の約半数46%が導入に賛成だ。

また、日本では元ZOZOの社長である前澤友作氏がベーシックインカム社会実験を行っている。
興味のある人は是非参加してみたはどうだろうか?

まとめと私の意見

最後にわたしの意見だ。
冒頭にも言ったがベーシックインカムの導入には大賛成だ。
正直、来月からでも支給がされるのであれば本業は辞めて、副業に集中す
るかもしれない。
少子化への歯止めになればまた日本は経済大国になるかもしれない。
そして何より好きな仕事をする人が増えることを常に願っている。

ただ、この先10年は現実化しないだろう。まだAIが仕事を奪うのには時間がかかる。
そして一番の懸念は高齢者の反対だ。
年金が少なくる、ここが問題だ。

ベーシックインカム導入にあたり、
確実に法案が必要だ、
そして法案作成するのは国会議員、
国会議員を選ぶのは選挙、
選挙率で比重が大きいのは高齢者だ。
果たして高齢者に不利になるような議員が選ばれるのか?


ベーシックインカム導入には立ち上がる若者も、まだ必要だ。

それでは、また。