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【自分史ノススメ】想い出を語る表情

自分史活動の魅力は、自分の生きてきた足跡を辿ることで自己承認欲求が満たされ、自己肯定感が高まることにあります。

私はキャリアコンサルタント活動の一環で、自己の棚卸しを明文化するツールになるのではないかと期待して自分史活用アドバイザーの資格を取得しました。

キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)は、一般的には「ハローワークの職員さん」というイメージ。職業斡旋する人と認識されています。
しかし、本来は自分の人生を俯瞰的に捉えて、どういった風に歩んでいくかを考え、職業選択や職業能力開発を支援する人です。
その活動領域が「教育(学校)」「企業(組織)」「職業斡旋機関」が主となります。

「人生」を扱うのであれば活動領域に「地域」が加わります。でも「地域」でキャリアデザインやら職業選択やら職業能力開発といっても何に取り組んでいいかわからない。
そんな時に自分史が使えるのではと注目したのです。

自分史も「シニア世代で自分の記録を本にしたい人」向けと考えられています。
私は本にまとめる前の「自己の棚卸し」プロセスに着目し、これを「地域」で取り組める場をつくり、参加者ひとりひとりが自分の人生を大局観で捉えて、自分の人生を受けいれられるお手伝いがしたいと思いました。

一昨年から滋賀県大津市「大津百町館」で開催してきた「私の想い出アルバム作り教室」では、パソコンを使って「1枚の自分史」を綴っていく教室を開催してきました。
自分史の新しい形を体験していただきたいという思いでやってきましたが、別の良さが見えてきました。

アルバム教室では、想い出の写真を使ってアルバムの1ページを作り、出来上がった作品の想い出を語ってもらう時間を設けています。この「想い出語り」の時間が思いの外良いものだなと。
そして私が当初目指した「自分の人生を受け入れる」のは、写真の想い出を語ることによってゆるゆると沁み込んでいくものなのだと気づきました。
なんといっても語っている人の表情がいいのですよ。
自分の命が先祖から受け継がれて今がある、その道筋が浮かび上がると、自分の人生を愛おしむような、自分の命が先祖から受け継がれてきた実感を得られたような、そんな感覚が得られるのでしょうね。

4月からの「想い出アルバム教室」は偶数月がランチ会、奇数月が今までと同じくパソコン教室で運営していきます。ランチ会では想い出の写真をお持ちいただき当時の思い出を語る場にします。想い出を形に残したくなったらパソコン教室へ。
今後ともご贔屓によろしくお願いいたします。


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