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【働く×人生デザイン】学生はどこにいる?

6月に入り、新卒(23卒)の学生さんの内定報告もちらほら聞こえてまいりました。
入れ替わりに公務員試験の面接対策に来られる方が増えてきました。
ここまでは例年変わらぬ光景なのですが・・・。

就活解禁が3月になってから、キャリアセンターも公的機関の相談窓口も2月末くらいから利用者が増えていって、春休みにピークを迎え、新学期が始まると落ち着いてくる、というパターンを辿っていました。
しかし、今年度はそのピークが見えないまま今に至ります。

しかし、以下のような23卒の動向がネットニュースに流れてきています。
ディスコ「2023年3月卒業予定の大学4年生の就職活動に関する調査」

人材会社の行っているアンケート調査は早く動いている学生の動向が反映されていると思うのですが
「内定率76.9(昨年度実績より5.1ポイント上回った)就活終了者54.3%(昨年度実績より6.8ポイント上回っている)」
という結果は、なんとなくもやもやします。

想像するに昨年夏のインターンシップから早期選考へと進んだ一定層の学生に早期に内々定が出ているんだろうなと思うのですが、そういうフローを取り入れているのが都市部中心なのか、業界によって差があるのか、職種によって差があるのか、といったエビデンスも知りたいところです。

地元でも上場されていて例年通り採用活動されている企業も多くあるのですが「今年は新卒採用を苦戦している」という声が聞こえてきています。「学生に出会えない」「オンライン企業説明会には申し込んでくれるが、その後選考に進んでくれない」などです。昨年まではあまりなかった現象のようで、どういうことなんだろうなと思っています。

仕事で関西圏の大学キャリアセンターにヒアリングをしているのですが、現時点で「23卒就活は(肌感覚的に)4割程度」と多くの大学からお聞きしています。具体的な進路調査はこれからになると思うのですが、昨年はコロナの波が何度かあって大学に学生が来てない分、動きが見えづらいという声が聞こえてきています。

また学内合同企業説明会について、全てオンライン化される大学、または学内合説を取りやめて外部の合同企業説明会を案内することに切り替えた大学などが増えている一方で、OBOGの採用実績のある企業に来学いただき小規模な企業説明会を開催する代わり、開催数を増やしているという回答も散見されています。

私の現場感覚でいうならば・・・
オンライン化したことにより情報過多に陥っていること、情報の取捨選択がうまくいっていないんじゃないかという懸念があります。
あと、オンライン化したことにより自分の都合を優先して行動することが当たり前になり、人と関わることが不安だったりめんどくさくなったりしてる様子も伺えます。
学生が相談利用するときに「大学のキャリアセンターに行ってみた?」と聞いても「行ったことない」「利用しにくい」と話す人が多いのです。
私どもの施設の利用のきっかけが、昨年までは大学キャリアセンターの紹介が3割くらいあったのですが、今年度はネット検索か先輩の紹介、他所のハローワークの紹介が多いのです。
「人」を介するのではなく「情報」をリサーチした結果って感じです。

もしも一人で抱え込んで動けていない学生さんが機会を逃していたらって思うと、どうしたら届くんだろうなと思いますし、機会をしっかりとらえて「参加しよう」と思えるようになるにはどうしたらええんやろなと思います。

これから地方(地元)で就職を考える学生さんが本格的に動き始めると信じて、必要な情報を届けていきたいと思います。


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