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【働く×人生デザイン】キャリア相談の境界線

公的機関の相談窓口を担当するようになって早半年が過ぎました。
4月にスタートした時は、就活中の21卒学生さんで予約がいっぱいでしたが、今は21卒の学生さんは少なくなりました。
その分、一般求職者と大学3年生以下の利用が増えてきました。
学生さんは来る秋冬のインターンシップに向けての準備をするために来られます。
一般求職者は年内に退職する人員の代わりを求人募集し始めるので、それに応募するために利用されます。

そして、応募書類添削や面接対策などの具体的な方策で利用されるのではなく、相談利用が増えてきました。
就活が上手くいかなくての相談や、現在勤めている事業所に関しての相談。
インテークでの最初の一声はそんな内容から始まるのですが、話を続けていくともっと複雑な事情が見えてきます。
家族(親)との軋轢やら。
会社での人間関係やら。
その他いろいろなものからプレッシャーを感じている中にいるのが伝わってきます。
自分が感じていること、考えていることを話す場がない、だからここに相談に来た、という方もいます。

難しいのは、相談窓口に「依存」してしまわないかということ。
公的機関の窓口なので、対応が難しいのですが、キャリア相談と悩み相談・心理相談の違いがちゃんと説明できひんとあかんよなと常々感じます。
キャリア相談は「働く」ためにどうしたらいいのかを相談するところだと伝えるようにしています。
メンタルが不安定であったり、相談内容が「働く」から外れていった場合は、関係機関にリファーを視野に入れて対応しています。
心や身体を整えて「働く」準備が整ったらまた相談に来てねと伝えます。

キャリアコンサルタントがどこまで支援できるのか・・・日々悩みながら取り組んでいます。
小さなきっかけから新たな一歩を踏み出して、自分の道を歩んでほしいと願っています。

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