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100日間の船旅を終えてから味わうこと

100日間の船旅を終えてから味わうこと

共有が遅くなりました。

Peaceboat Voyage 115に乗船し、日中CC(communications coordinator)として地球一周の北半球を回ってきました。

とても濃厚で有意義な時間でした。

2023/8/17〜2023/12/6

Peaceboat Voyage 115に乗船し、日中CC(communications coordinator)として地球一周の北半球を回ってきました。

とても濃厚で有意義な時間でした。

3カ月の間で21カ国や地域を回ってきました。

アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中南米、太平洋、大西洋、バナマ運河、スイス運河等を通過し、世界や海の広さと無限性を体験しました。

3ヶ月だけですが、陸上の時間より、何倍も充実した時間でした。

旅が完了後、ますますこの旅の余韻を味わっています。

もしかしたら、この期間の体験を十分消化するには数十年もかかるかもしれません。

帰国後、ますますこの経験や期間からエネルギーをもらっていることを実感しています。

どんな経験が印象的かというと、多分以下かと思います。

●地球

・世界が広いこと、地理の観点だけではなく、歴史、宗教、戦争、貧困、不公正や不平等、植民地の存在が現代社会への影響、誰の立場で観点で発言するか、それを踏まえた 上で、世の中を多面的に理解する

・国際問題や社会問題に様々な観点から触れることで、知らないことを知って、自分の無知、枠の存在に気づいた一方、着実に自らできることに着目するというか、再思考する期間にもなった

・海洋が無限で、海や自然の力に畏敬の念をもつこと

●人間の多様性

・1,800人以上の方と共同空間で、日々を送ってきたことで、人がそれぞれ違うことにさらに気づき、人間の多様性を少しでも、自ら解釈できるようになったここは別世界のようで、小さな国際社会でもあった。

 国籍、出身地、年齢(3歳〜95歳)、性別、職業、夢、願望、ライフイベントなどそれぞれ異なる

 例、海洋問題を解決するためアップサイクル事業を立ち上げる起業家

 アップサイクルとは、廃棄予定であったものに手を加え、価値をつけて新しい製品へと 生まれ変わらせる手法。例、プラスチックのゴミを素敵なアクセサリーに変える

 自らの才能に忠実、アフリカ系の絵を描き続ける画家

 メキシコ音楽家として活躍する一方、日本社会を生き生きささせる活動家

・様々な方の人生/ライフイベント/生き方に触れたりすることで、人生や生き方への見え方が変わってきた

 例、おじいちゃん、おばあちゃんは息子や孫への遺産がお金ではなく、地球一周の旅の7人家族。

 母の介護を無事に終えて、自分の人生への御褒美や休憩する男性。

 仕事の節目に合わせて、小学生に進学予定の娘を世界一周につれて、親子時間を十分に味わう母と娘。

 高校卒業で、大学に行かないことを決めたので、大学の学費を旅代に当てる19歳の女の子。

・人生や生き方を考える時、どんな時間軸やどんな次元で考えるか、新たなヒントにもなった

上記は少し抽象度が高い話になってしまったかもしれません。

他には、私にとって、影響を受け続けていることは、洋上生活での様々な自主企画や講座などです。

特に、日中戦争、日韓戦争など、現代の若者として、過去の歴史や戦争との向き合い方を深く考えさせる機会になりました。

日本で長く暮らすことで、いつの間にか、日本と中国の真ん中に立つ存在になったことにようやく気づきました。

政府や世論とは別として、一市民や一人間である私は、どのように解釈し、捉えて、答えるかということになりました。

やはり、船だからこそ、触れたり、お互いに冷静に意見を交換し、シェアできます。

中日韓の若者として、普段なかなか話さないこと、過去の歴史、教科書や学校の歴史教育を振り返りながら、今後の関係構築を改めて考える一つの会話の場として、「日中韓の若者が考える歴史教育について」という共同企画を行いました。

下船後、12月に、久しぶり実家に帰って、中国の親戚や友人から「核廃排水の処理問題」「靖国神社」など、日本について、様々なことを聞かれることが多かったです。日本に長くいる私に、政府やメディアの情報以外に、個人の見解や客観的な情報提示を求められることに、改めて気づきました。

Peaceboat Voyage 115に乗る前の私なら、

「そういうことに自分から説明することができないよ」という姿勢でしたが、

今回の経験を通じて、一世界市民として、友好関係を築きつつ、客観的な情報や適切な説明の仕方というか、何を伝える?と考えつつ、言葉や伝え方を意識しながら、説明可能な範囲で伝える重要性を感じています。

シェアしたいことがおおいですが、時間をかけて、一つずつアウトプットできればと思います。

Peace Boat やPBのCCについて、何か聞きたいことがあれば、気軽にご連絡くださ〜い。


パナマ運河で見る素敵な夕日
同じ時間帯で夕日に魅入られた乗船客

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