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焼きナスの食べ方は、試験よりも大事かもしれない話。

これは、さっき見た夢の話。

あくまで夢の話なので、抽象的な表現のオンパレードだと思うし、自分でもワケの分からないことを書くと思う。

そこらへんをまず、ご了承いただきたい所存。

ただ今回の夢は、自分にとって、なにか大事なことのような気がして、どうしても書き残したかった。だから、寝起き1番こうして書いてる。

***

登場人物は4人。女性1名と私を含めた男性3名。そのうちの2人は知り合いで、1名は全然知らない人だった。仮に知り合いの女性を谷口、男性を塚本と呼ぶことにする。

4人は何かの試験を受ける説明会に出席するため、大学の大教室に来ていた。どうやら明日、試験を受けるらしい。

その試験は、社会人経験のある人が受けるセンター試験のようなもので、例題に現代文の問題が配られている。

会場には、同じような人が大勢集められている。谷口は、私の前の席に座り、右前に塚本、右横には知らない人が座った。

谷口も塚本も京都大学をでていて、谷口は、注目の若手八百屋として活躍、塚本は、インフラ企業に勤める研究者でバリバリ働いている。私はというと、ぼちぼちの私大を卒業後、実家でのらりくらりと着物を作っている。

この設定は、全て現実と同じだ。

そして、知り合いではない人の名前は、全く知らない。知り合いではないから知らない。けど、彼の話を聞くに、まだ社会人経験が薄そうだ。しかし、学歴は高く、どこかの大学を主席で卒業していて、この試験も余裕綽々よゆうしゃくしゃくといった感じだ。

谷口も塚本も塾の友達だった。中学の頃からの付き合いで、35歳になった今でも年に一回会うか会わないかくらいの頻度で会いたい友達。しかし、実際は、5年に1回か、10年に1回会えたら御の字の友達。

ずっと一緒に勉強してきたが、谷口も塚本もめちゃクソ勉強ができた。自分は、勉強が得意だと思っていたけど、塾に入ってから自分が井の中のナントヤラだったことが分かった。

実際、大学の進路にもその後の社会人生活にも結果として如実に現れている。

前に座っている谷口と塚本が試験のことを何やら語っている。おそらくこの二人だからこの試験も大丈夫だろう。二人は、それだけの努力をしている。人がサボるところでサボらず生きてきた人の確固たる余裕が感じられる。

谷口と塚本がくるりとこちらを向いて、私に関することを喋り始めた。「よよってさ〜、、、」とか「あのときさ〜、、、」という具合の会話だ。

話の内容は忘れてしまったけど、谷口や塚本は、僕のエピソードで楽しく盛りあがっている。夢の中だし、自分の脳内が作り出しただけの自分にとって都合のいい内容になっていたと思われる。

ただそうだったとしても、夢の中の私ときたら、彼ら彼女らの中に自分なんかの記憶が残っていることにシンプルに嬉しい気持ちになった。あの頃のどうしようもない自分が肯定されたような感覚があった。夢なのに都合よく解釈する脳に感謝である。

知らない人は、横で「ふ〜ん」と「へ〜」を交互に使って聞いていた。

なぜか、焼きナスが目の前に置かれた。焼きナスなのに、なぜが輪切りにされている。醤油ではなく、出汁がかかっていた。なお鰹節はかかっていない。

何度もいうが、これは夢の話である。夢なのだから、急に小皿にのった焼きなすの輪切りが机に置かれるくらいのことはご承知していただきたい。

我々は、焼きなすを食べながら話をする。

知らない人が自分の話と試験の話をし出した。例題に配られた現代文の話をタラタラとしている。ボクは、内容が難しすぎて話に入れない。谷口と塚本は、「そうだよね〜」「わかる〜」と話をしている。

話をするにつれて、知らない人は谷口と塚本の能力の高さを認め、同時に私の能力の低さも認識しているようだった。

ただ、知らない人は、ナスの食べ方が汚かった。

ガガガっと食べていた。お箸を使ってるか使ってないか分からないくらいにガガガッと食べていた。おナスもお箸もこいつに当たってしまったことを後悔しているようにさえ感じた。

自らの食べ方の汚さに気づいていない彼は、焼きナスを食べながら次元の高そうな話題を喋っている。その流れで知らない人が私をけなしたしたような言葉を使った。

私は、イラっとしつつも言い返せす器はなかった。心の中で焼きナスの食い方下手なやつに言われたくないわ、と悪態をつく。

谷口と塚本が知らない人に対して、チクリとした言葉を投げかける。

谷口「この試験は、価値ある人にとっては価値あるものかもしれないけど、どうでもいい人にとっては、どうでもいい試験なんだよ」

塚本「もしかしたら、現代文のテストより、焼きナスの食べ方のほうが点数配分が高いかもしれないね」

知らない人がこれを聞いて、どんなリアクションをとったかどうかは確認のしようがない。塚本のセリフがちょうど終わったところで、私は起きてしまったから。


・こぼれ話

勉強できない、思い通りの進路を歩んでこなかった私の醜い僻みひがみが夢の中に現れたような気がします。

それでも少なくとも焼きナスを丁寧に食べることのできる大人に育った自分を無理やり肯定してるみたいな夢でとても恥ずかしいです。



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