「思いや変化を記録する人」になるまで
今年もどうぞよろしくお願いします。
私のnoteは仕事用ホームページがわりに立ち上げたので、仕事内容やスタンスなどをよく書いています。
労働時間と、その時間の内訳目標
誰に宣言するでもないのですが、自分の意思を文字にしたくて、今年の仕事スタンスの目標を書いてみます。
ちょっと小2息子の学校事情が不穏になり、忙しすぎて勉強もメンタルもまともに向き合わなかった2023を反省し、2024はスタイルを変えようと思って、こんなことを考えました。
お昼までに思考系のことをしっかり集中してやれば、お昼前後に毎日のように早退してくる息子に「まだ仕事があるの!」とキーキー言わなくて済むなぁと。
フルで働けないと「一人前」じゃないの…?
そんなふうに時間がままならないからこそ、やりたいことをしっかり動かし始め、自分が出したい自分の色(専門性)を、他の人にも認識してもらい、必要としてもらい、
フルタイムより気持ち少なめの労働時間でも、収入はしっかり目に
という、前々から向かいたかったところに向かいにいきます。
この気持ちの原動力は、息子が保育園の頃、あるチームの中の男性から言われたこんな言葉です。
「あなたが子育てで長く働けないぶん、しっかり僕働きますから!」
善意100%だったし、意図はわかる。私は子育てで「迷惑をかけている」側だから、モヤッとさえしてはいけないのかもしれないけど…モヤっとする!
頭の回転は速くないほうなので、のちのちその「モヤ」を反芻して、こんなことに思い当たりました。
結婚前、地上波の全国放送の番組を作るという「第一線」にいたこともあり、[地元にもどり][子育てをしている]わたしは、都内で第一線で働く、特に男友達に引け目や嫉妬を感じていて、先ほどの言葉へのモヤモヤも、おそらくその気持ちとリンクしたのかもしれない、と。
夕方以降作業ができないことは、社会人として半人前なの?
残業ぶんまで働くのが一人前で、少なく働く人は、サブ的な存在なの??
(「男の人」への劣等感、うらやましさ炸裂)
専門性を高くして、たとえ時短でも妥当な月収へ
この言葉を忘れることはできず、でもおかげで「自分の専門性へちゃんと向かおう」というエネルギーに変換されました。
男の人でも女の人でも、だれであれ、誰かに引け目を感じず、その人の専門性への真っ当な対価があるなかで、その人が働きたい、働ける分量で働けばいいじゃないか。
と強く思うようになり、自分をそこへ切り替えはじめました。
じゃあ私が短時間でも一人前と認めてもらえるやうな専門ってなんだろう?
地元に戻って、初めは「ライター」をしてみたのですが、役に立てる案件はあるけど、テレビディレクターのやりかたでたっぷり準備して執筆すると最低賃金以下。でも良いものを出すという目標のためには、このやり方しか知らないからどこも削れない。
ということで、ライター業は名乗るのをやめた。
さてさて、どう次の手を打つか。
アシスタントディレクター時代から、インタビューは結構「強み」なんだよなー、褒められてたんだよなー。
映像やってる人にインタビュアーとして使ってもらいたいなー
などと思ってるうちに、ひょんなことで、ある組織のnote運営に呼ばれ、テレビディレクターのインタビュー力や経験値があれば業務ができそうだったので始めてみた。
その色々な業務のなかでも、だれかの記事執筆に伴走する「編集者」な立ち位置は、その人の思いを取材して浮き彫りにする、ドキュメンタリー畑の私に合っているものだった。
「ドキュメンタリー系広報」
ふと気づくと、そのころ関わっていたいくつかの定期業務は、「思いや変化を記録する」ものだった。
クライアントの満足度が高いものは、「なにを目的に出す記事なのか」の前提に基づいてわたしがインタビューをし、時系列の変化やそこでの思いを聞き、編集をしたものだった。
1年前くらいから、お役に立てないの仕事からは離れるようにした結果、そこらへんが残っていた。
いま世の中に求めてもらえるのはそこなんだなぁとわかった。
私はテレビディレクター時代、ゴリゴリの長期間密着ドキュメンタリー番組みたいなものこそ作ったことはなかったけど、映像制作会社のなかでもかなり古く、フィルム時代の「記録映画」を撮ってきたレジェンドたちが集まり、映像への情熱を語り合う会社にいた。
番組制作においても、相手や状況から見えてくるものを見つめ、考察し尽くす人たちばかりで、私も必死にくらいついて何本も番組を作った。
ちなみに私の両親も生粋の取材人で、同業者から一目置かれる仕事をしてた。
わたしには、その影響と経験からの筋力で「強み」がある。
この「思いや変化を記録する」ドキュメンタリー的手法でなら、クライアントの役に立てる。
自然と広告・広報のフィールドで使ってもらうことが多いなとふりかえりながら、「そうか、企業の変化や思いを目的に沿って出すんだもの、ドキュメンタリーの手法は相性がいいわけだ」と腑に落ちる。
「ドキュメンタリー系広報屋」は、地方都市にいて地元企業に対しても役にたてるし、日本全国がフィールドにもなりえる。
だから今年は、専門性を明確にして、noteディレクター業を強化。インタビュアーも。
聞き応えのあるインタビューを収録してPodcast屋になっていこう。
専門性を武器に、2024は子を守る
話はもどって、小2息子。
子のメンタルがとても良くないところに片足が入った2023だったから、わたしは専門性を武器に、自分の働きたい形を選びたい。
早退が増え続けるなかで年を越したから、この2024も半日勤務の日は結構あると思う。
ひとりの状態でしか書けないものは午前中に済まし、早退の迎えが毎日あるから、できるかぎりオンライン取材を選ぶ。
必要だと思ってくれたところ、この働き方を厭わないところと、働いていくことになるのだと思う。
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