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20才のうちに、10才の自分からの手紙に返事を書く。

もうすぐ21歳になってしまうんだが!!!

特に何かが大きく変わるわけではないけれど、なんかやり残したことないかと焦っていたら、一つの手紙が出てきました。10才の自分から、20才の私に向けた手紙。一旦これ返事書くか。


タイムカプセルを掘り出してきた

2022年8月。地元の小学校にタイムカプセルを掘り出しにいった。

タイムカプセルを埋めたのは小学校を卒業した少し後のことだったと思う、多分。私の小学校では、毎年卒業する学年がタイムカプセルを埋めていた。私たちの学年は1人一つのガラス瓶に手紙や思い出の品を入れて、先生たちの駐車場の隅に、まとめて埋めた。

掘り出し当日。どうにか無事タイムカプセルは掘り出されて、手元に1瓶。みんな、手紙読みたくねーとか、こんなに大量のキーホルダーどうするんだよとか、そういいつつもニコニコしていて良かった。ちなみに私も例にもれず、手紙、キラキラした石、自作したプラバン、大切にしていたキーホルダーなどが大量に入っていた。一つだけ、父がくれたお猪口が入っていて、それは今ちゃんと使われている。

それで、問題の手紙。手紙は三つ入っていた。10歳のときに書いたもの、卒業するとき(12歳のとき)に書いたもの、なんか当時好きだった人に渡せとか書いてある黒歴史。誰が渡すか。というか当日そこに来れなかった人だったし、その場で丸めてポケットに入れちゃいましたハハハ。

ということで今回は10歳のときに書いたもの、たしか二分の一成人式のときに書いたものですね、これに返事を書いていこうと思います。

10才の自分からの手紙

本文

まずは本文から。そのまま写真を撮るのはちょっと怖いので文面だけ。田舎で走り回っていた小学生なので、文章が読みにくいのは諦めてください。あと名前は伏せますね。

20才の〇〇さんへ

20才のあなたはどんなことをしていますか。専門学校には行きましたか。今、10才の私は時々失敗することがあります。お母さんやお父さんをおこらせてしまうこともあります。20才のあなたも時々失敗をすることがありますか。今の私のゆめは、友人1ちゃんと友人2ちゃんといっしょにおかし屋さんをすることです。そして、まだだれも作ったことのないおかしを作ることです。20才のあなたは、おかし屋さんになってまだだれも作ったことのないおかしを作れるようにがんばっていますか。みんなを笑顔にできるようにがんばってください。20才のあなたは字が上手になっていますか。だったらいいです。そして、今の私のゆめはかなっていますか。そして何人の人を笑顔にできていますか。私もがんばるのであなたもがんばってください。

10才の〇〇より

10才の自分からの手紙本文

うーん。読みにくい! これが田舎で走り回っていた10才の文章ですよ!(クソデカ主語注意!)話題も行ったり来たりしてるし、頭に浮かんだことそのまま書き出してるみたいで、子どもっぽくていいんじゃないでしょうか。

返事を考えてみる

どうやら質問ベースみたいなので、聞かれていることをまとめてみる。

  1. 専門学校への進学の有無

  2. おかし屋さんになっている、もしくはなろうとしているか

  3. 夢の実現状況

  4. 失敗の有無

  5. 字の上達具合

  6. 笑顔にしている人間の数

ざっとこんなところでしょうか。これ1文目が専門学校への進学の有無なのかなり情緒がなくていいな。あとこの専門学校って製菓学校のことなんですが、その話を一発目で出しておきながら、次の文では人生で失敗することがあるかどうか聞いているの、なんだかなぁ。

まあ一旦、質問に回答していきましょうか。

  1. 専門学校への進学の有無
    これについては、「専門学校へは進学していません」が事実ですね。普通に公立の中学、公立の高校、国立の大学に進学した。中学のときは専門学校への進学は考えなくなっていたと思います。

  2. おかし屋さんになっている、もしくはなろうとしているか
    結論、なっていないし、今のところその道にもいません。結局中学のときに、パティシエは今の自分にとって現実的じゃないな、と思って違う夢を持つようになりました。でも正直今でもちょっとおかし屋さんには憧れがあります。お菓子作るのは好きだし、自分の作ったお菓子で人を笑顔にできるのって素敵だなっていうのは、今でも思う。

  3. 夢の実現状況
    まず、友人1と友人2とおかし屋さんをする、という点については、3人とも違う道に行っているため、叶ってはいません。まだだれも作ったことがないお菓子を作ったこともありません。でも、お菓子で人を笑顔にはできました。アルバイトでの話ですが。私は、某ドーナツショップでアルバイトをしました。お菓子を作るといっても、私がやらせてもらえたのは仕込の一部や最後のデコレーションくらいでしたが、それで目の前のお客様が笑顔になる場面をたくさん見ました。10才の自分が持っていた夢は、こういうものとはだいぶ違うとは思うけれど、少し、ほんの少しだけ叶ったといってもいいんじゃないかなと最近思ったりするのです。

  4. 失敗の有無
    時々失敗することはあるか。それはもう時々どころではなくたくさん失敗してるが!? もう人生失敗だらけです正直。両親に怒られることはかなり少なくなりました。ただ、失敗をしたあと、10才のときよりもだいぶ引きずるようになった気がします。あのときは失敗して怒られてもちゃんと反省してそのあとケロッとしていましたが、それがなかなかできない。でも最近思い出しました。私の保育園時代の口癖が「まあいっか」だったらしいということを。10才の自分もまだ持っているであろうそのマインドを取り戻して、適切に「まあいっか」をしていったほうがいい気がしてきました。

  5. 字の上達具合
    なんだその質問は。しかも聞いておいて「だったらいいです」って。まあ流石にね、10才のあなたよりかは上手になっていますよ。ほんとになんなんだこの質問は、ネタ切れ?

  6. 笑顔にしている人間の数
    この手紙を受け取ったとき、「何人の人を笑顔にできていますか」という文章をみて、なんかめちゃくちゃ刺さって苦しくなった記憶があります。周りの人笑顔にできてるのか、迷惑ばかりかけて嫌な顔ばかりさせてるじゃないか、といろいろ考えて苦しくなりました。10才の自分はどんなことを考えてこの文章を書いたんだろうな。えーこれなんて返したらいい? そのまま書く? うーん。

まあ一旦これで。あとは書いてみて考えよう。

ちなみにこの手紙で質問以外のメッセージとしては、

  • 人を笑顔にできるようにがんばれ

  • とりあえずがんばれ

  • 文字は上手くなっているならそれでいい

ですかね。深いのか浅いのか分かんないな。

20才から、返事の手紙

さて、上に書いたものを参考にしながら、10才の自分にあてた手紙を書いた結果がこちら。

1ページ目
2ページ目
3ページ目

成長した感を出すために縦書きの便箋を使ってみました。多分10才の私が見たら、大人だ! って言うと思います。縦書き使ってるの大人しかいなかったから。

3ページにわたる長々とした手紙を書いてしまいましたが、10才の私なら読んでくれると思います。

文字起こしは力尽きたので、余力ができたらするかも。

おわりに

さて、どうにか20才のうちに10才の自分からの手紙に返事を書くことができました。まあこれを届ける手立てはないので完全に自己満足なのですが、なんだか楽しかったです。10才の自分は、どんなことを考えながら、どんな20才を想像しながらこの手紙を書いていたんでしょうか。

あ、卒業するときに自分の好きだった人に対する手紙をタイムカプセルにいれるなって言っておけばよかった。

まあいっか。

楽しかったので30歳の自分に向けた手紙でも書いてみようかなぁ。

ではでは。

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