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ドトールの思い出

前回の投稿記事を読み直してみて、ドトールが好きな理由ってなんだっけ…と考えていたら思い出したことがあったので、今回はそれについて少しだけ。

初めてドトールに入ったのは、多分保育園年長か小学校低学年あたり。
母がドトール好き(私と同じくカフェ好き。二人で出かけると必ずお茶休憩が入る。)だったこともあり、母に連れられて行ったのが最初だと思う。

小さい頃の私の定番は、ジャーマンドッグ(マスタード抜き)とオレンジジュース。ジャーマンドッグはケチャップオンリーが良かったのだ。マスタードは子供の私にとっては辛く、入っていようものならブチ切れていた。食べる前にマスタードの黄色がソーセージとパンの間に入っていないか入念にチェックしていた。

家から徒歩10分ほどの場所にそのドトールはあった。
年季も入っていたけれど、店全体が黒を基調としていてどこかレトロな感じ。
二十数年前のことなので、喫煙席と禁煙席がなんとなく分かれているような店内。最近は小綺麗でスタイリッシュなドトールが増えていると思うけれど、今でもたまに見かける昔ながらのドトール、といった店内だった。
真ん中にどーんと大きな真っ黒いテーブルがあり、そこは一人で新聞読みに来ているおじさんがよく座っていた。その周りに小さいテーブル席がいくつもあり、私と母はよく窓際のテーブル席を使っていた。

その席で、注文したジャーマンドッグ(マスタード抜き)を食べる。ストローの紙を剥いて、オレンジジュースに刺す。
ストロー紙を剥く時に、ひだを寄せるようにしながら剥き、圧縮した筒のような形にする。そこにオレンジジュースをストローから少しだけ垂らすと、その圧縮が伸びて、ぐにょ〜んと虫みたいになる。同じことをしている場面がアニメのセーラームーンの中であり、それを真似していた。
今思えばかなり行儀が悪い。

お昼時をそのドトールで過ごす休日が楽しみだった。

母は家事育児の休憩にドトールに行っていたのかな。
それとも少し仕事をしていたんだっけな。

帰りに父に頼まれたミラノサンドA(具材がハムとレタスだけのサンド)を持ち帰りにして、家に帰っていた。


そのドトールはいつしか無くなってしまい、駅前に小綺麗スタイリッシュドトールができた。
ドトールがあった場所は歯医者になったけれど、この前地元に帰ったら、更地になっていた。何か高い建物が建つようだった。その歯医者は数メートル先の場所に移転し、ひっそりと営業していた。

相変わらず、ドトールにはよく行く。一人でも行くし、母とも。
オレンジジュースは頼まなくなり、コーヒーやカフェラテを飲むようになった。ジャーマンドッグにマスタードが入っていても食べられるようになった。


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