自分が努力してやってきたことは安売りしたくない

別になんだっていうわけではないのだけど、「撮れるから撮ってよ」と言われることに対して、もう撮るのをやめようと思った。

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別に専業でやっているわけでもないのに、いろんなチャンスをもらって、取材や撮影で撮らせてもらえる機会が、ここ数年でずいぶんと増えた。

これまで誰にも体系だって教えてもらったことがないから、500pxとかInstagram、誰かがおすすめしていた方のポートフォリオをひたすら見漁って、“ 自分ってどんな写真が好きなんだろう?どういう写真だったらもらったらうれしいんだろう?”っていつも考えながら、自分でそれに近づけられるように写真を撮ってきた。

SNSやポートフォリオに載せている写真は、すべてAdobeのLightroomで全部レタッチして写真をつくってきた。

だからこそ、ここ数ヶ月でやっと、何となくだけど、自分はこういう写真が撮りたかったんだなぁという方向が見えたような気がする。

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でも、同時に「撮れるなら撮ってほしい」と言われることも増えた。撮ったらクレジットもつかず、終わりということもザラ。

なんだよそれー、ただの便利屋じゃないか。誰が撮ってもいい写真なんか、もう撮りたくないよ。自分の中では “これでいい” と決めて気持ちを込めて送っているのに、伝わらない。ただ、画像がほしかっただけというような。

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僕は、何となく思っていることがあって。いつか、誰かが本気でやりたいと思っていることに対して、自分が努力してやってきたことで手助けしたいと思っている。

ほぼ日の糸井さんが、「今日のダーリン」でかつてこんなことを言っていて、そのことばを今でも覚えている。

「ともだちが困ったとき、力になるために」というのが、勉強をする理由かもしれない。
「だれかの力になりたいと思ったときに、じぶんに力がなかったら、とても残念だろう?」はたらくと、力がつく。力を使うと、力がつく。ついた力は、結果的に、じぶんたちをも助けてくれる。

困っているときに、力になるために。そういうときの準備として、自分はまだまだ努力したいと思う。

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これまでは、何の経験もない自分にいろいろ任せてくれたときには、そのチャンスを逃すまいと、いろんなことに手を伸ばしてつかもうとしてきた。

でもこれからは、そろそろ自分の努力してやってきたことを「撮れるから」撮るだなんて、安売りしてちゃいけないんじゃないかとも思っている。まあ、すぐにはできないと思うけど。

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平野太一

タイムカプセル的

いつかまた読み返したい、その当時の自分が悩んで書いたnoteをまとめているマガジンです。 2017/02/06〜
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コメント1件

初めまして。素敵な写真。。カメラに向かわれている時、またそうでない時も色々と研究されてきたことが伝わってきました。私ももっと自分が好きだなと感じる写真を突き詰め、表現できるようになりたいと改めて思いました。ありがとうございます。これからも素敵な写真を拝見させていただきたく、フォローいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
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