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昭和42年男のカルチャー日誌

2023年8月5日(土)午後に「新宿ピカデリー:イノセンツ」を鑑賞。現在、在阪中の会社同僚(同世代)から薦められた一作。埼玉の某映画館でバイトしている彼のお嬢さんが激推ししており、気になって観てみました。望外に面白い作品でした。あまり使いたくない賛辞ワードですが、「今年イチかも?」でした。なんでもかんでも、CGでビジュアル化してきたMCU作品へのアンチテーゼですね(誉)。ハリウッド流で米国版リメイクすると台無しになりそうな予感。巷で言われている通り大友克洋的な内容でした。ちょっとのCGと、絶妙なカット割りと、効果的なBGMの融合で、これだけ素晴らしい映像が具現化出来るのは、方法論として爽快感を感じてしまいました(内容は陰鬱ですが)。
こんなカワイイ子達がね~、あんな事をね~(たまりません)。

猛暑の今が丁度良いと思います。お薦めの作品です。

2023年7月29日(土)午後「TOHOシネマズ新宿:ヴァチカンのエクソシスト」を鑑賞。事前情報で「純粋ホラーっていうより、バディモノのアクションホラー(?)」との噂も聞いており、その通りの内容でした。前述の「イノセンツ」と違い、サイキック描写でCGをバンバン使用しており、怖いというより、ラッセル・クロウの体躯も相まってフィジカル面が結構強調された印象でした(でも、祝詞で戦いますが)。
引っかかったのは3点。①中世のカトリックの悪行は全て悪魔の仕業だったってのは個人的には違和感ありました。②悪魔に憑依された男の子がそもそも可愛げがないので、憑依前後のギャップ感がイマイチでした。③問題解決した後の家族の描写がなかったのは、残念でした。

2023年7月28日(金)東京ステーションギャラリーで絵画鑑賞した後、有楽町駅へ移動。
「ヒューマントラストシネマ有楽町:CLOSE/クロース」を鑑賞。絹の様な繊細な映画だと思いました。「こんな心の機微を実感するには、自分は年を重ね過ぎたかな(哀)」と思いながら鑑賞しました。ある分岐点となる事柄がありますが、個人的には、その前の二人の少年の描きこみはもっと厚くても良かったかも?と思いました。後半はややもたついた気もしてしまい、もう少しあっさりというか、畳みかける様な演出の方が良かった気がしました。同年のお子さんがいる親世代にはややキツイかもです。「イノセンツ」とあわせて鑑賞すると感情ぐじゃぐじゃになると思います。「混ぜるな危険」です。単体鑑賞をお薦めします。


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