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死にぞこないの50代。職業は金融デリバティブ系(証券アナリスト協会会員)。趣味はラジオ…

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死にぞこないの50代。職業は金融デリバティブ系(証券アナリスト協会会員)。趣味はラジオ・アート鑑賞(美術検定1級 アートナビゲーター?) ・洋楽・サッカー。CSULB経済学部卒。・双子座・O型・好きな言葉「朝令暮改」 愛媛→群馬→LA→高田馬場在住 誕生日: 1967年6月3日

最近の記事

昭和42年男のカルチャー日誌

2024年4月27日(土)午後イチから新宿西口のよもだそばでカレーを食しました。その後、「SOMPO美術館:北欧の神秘」を来館鑑賞。 結論から言うと、大変発見が多い楽しい展覧会でした(誉)。 入室早々迎えてくれたマルクス・ラーションの作品ですが、水煙表現が秀逸なうえ、明暗の配置も素晴らしい描写です。 イルマタルという大気の乙女(妖精?女神?)を描いた作品です。宗教画でないのに、この非現実的存在を描く土壌が育まれた北欧の地を端的に表している絵画でした。 ニルス・クレーゲル

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      2024年4月12日(金)会社帰りに池袋へ移動。「グランドシネマサンシャイン池袋Ⅰ-MAX:オッペンハイマー」を鑑賞。「原爆投下とその被害の描き方が甘い」・「被爆者への想いが感じられない」等々の日本サイドの様々な反応も聞いておりました。あくまで私見ですが、結局のところは、原爆を落とした戦勝国サイドの価値観と、原爆を落とされた敗戦国サイドの価値観が、完全に合致するには100年スパンの時間の経緯が必要だと思います。よって、今回の作品に関して、あまり嫌悪感を示す感情の揺れは起きませ

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        2024年4月14日(日)「板橋区立美術館:シュルレアリスムと日本展」を来館鑑賞。本企画展最終日であり、思ったより混雑しておりました。あくまでも私見ですが、欧州で発現したオリジナルなシュルレアリスム作品でなく、その作品性を貪るように吸収した極東アジアの若手アーティスト達の熱量を感じる展覧会でした。意地悪な言い方すると、どうしても亜流な感じは拭えない作品群です。ダリ風?キリコ風?グリス風?といった感想が浮かんでしまう作品も多々ありました。 でも、その亜流な作品群の積み重ねが、

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          2024年3月30日(土)午後から、「グランドシネマサンシャイン池袋シアター12(IMAX):デューン砂の惑星PART2」を鑑賞。 「PART1」は公開時来館鑑賞のうえ、「PART2」鑑賞前にアマプラにて復習鑑賞実施。本作監督のドゥニ・ヴィルヌーブ作品では「ボーダーライン」・「メッセージ」・「ブレードランナー2049」は鑑賞済。 個人的には、「メッセージ」の水墨画っぽいモノクロな絵作りが印象深かった監督さんです。 今作は砂漠が舞台のメインですが、2作品通じて、海・雨・水等々

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          2024年3月23日(土)午前10時にJR品川駅で齢60近い中年オタクと待ち合わせ。二人のオッサンが例の赤い電車(京浜急行)に乗って、浦賀駅へ向かいました(馬堀海岸で乗り換え)。 あいにくの雨模様の中、浦賀駅から京急バスに揺られ観音崎まで。コロナ禍の悪影響だったのか土産物屋を兼ねた海の家風レストランは廃業した模様。ちょっと寂しい気分になりつつ、傘を握りつつオッサン二人で坂道を登って行きます。 目指すは「横須賀美術館企画展:日本の巨大ロボット群像―巨大ロボットアニメ、そのデザ

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          2024年3月20日(水)春分の日午前中、「TOHOシネマズ日比谷:ゴールド・ボーイ」を鑑賞。岡田将生のサイコ・キラー役が気になった作品ですが、正直、それほど期待してませんでした。数か月遅れで、WOWOWあたりで放送されれば視聴しようかな?位の熱量でした。しかしながら、X(旧ツイッター)等各種SNSでの評判が気になり、急遽、劇場鑑賞に切り替えた次第。祭日なうえ、水曜日のサービス・デイ割りも手伝ってか、満員の入りでした。岡田くんは安定した「サイコ・パス・クソ野郎」演技全開でした

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          2024年2月29日(木)会社終わってから、丸の内線で池袋駅へ移動。「TOHOシネマズ池袋:落下の解剖学」を鑑賞。 「TBSラジオ:アフター6ジャンクション2」でライムスター宇多丸さんが、面白い映画と評しており(パルム・ドール受賞作品ですって奥さん)。週後半に入り、やや疲れも溜まっていたものの、頑張って来館鑑賞。 事前情報では一見サスペンス風だけど、謎解き自体にあまり囚われていない感じの作品とのこと。個人の主観で本作に邦題を付けるなら「配偶者の落下死により露呈した家父長制崩壊

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          2024年2月24日(土)昼中「国立新美術館:マティス 自由なフォルム」を来館鑑賞。マティスは小生お気に入りの画家。昨年5月、東京都美術館で開催された「マティス展」も二度に亘り鑑賞しました。 今回はマティスの画歴の中では、どちらかと言うと大病後の後期にウェイトを置いた企画展でした。 本企画展に関する感想を開始する前に、国立新美術館の入れ箱としての印象ですが、大型の展示品を活かすのに、十分な空間を有しており、その利点を十分生かした展示方法が結構多くて、心憎いと思ったり思わなかっ

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          2024年2月5日(月)会社終わり「グランドシネマサンシャイン池袋:ストップ・メイキング・センス 4Kレストア:IMAX上映」を劇場鑑賞。 夕刻から雪が深々と降り始めましたが、チケット予約済のうえ、池袋からは自宅まで副都心線2駅程度だし、「行くっきゃない!!(土井たか子風)」の気概で劇場へ。 本作オリジナルは1984年制作。 小生1988年から約3年間「カリフォルニア州立大学ロングビーチ校」で珍しくの勉学の日々。 ウィーク・デイは大学の図書館と教室を往復する毎日、たまに余裕

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          2024年2月3日(土)の午前中から、「東京都美術館:印象派 モネからアメリカへ  ウスター美術館所蔵」を来館鑑賞。 アメリカ人の印象派画家と言えば、恥ずかしながら、メアリー・カサット位しか頭に浮かびませんでした。↓ これはアーティゾン美術館にある作品。 ホイッスラーも同世代の米国人画家ですね、美術鑑賞始めて早々に観覧したのはこちらのホイッスラー展。ジャポニズムのフィルターを通したためか、あまり印象派陣営のイメージはありませんでした。 今回、特に記憶に残った作品群を以下の

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          2024年2月1日(木)会社終わり丸の内線で新宿へ移動。「新宿シネマカリテ:コット、はじまりの夏」を劇場鑑賞。 毒親(父親)によるDVに起因したかと推察出来るネグレクトな雰囲気満載な家庭で育てられたコットちゃん。窓際のトットちゃんの真逆なタイプで 全然喋らないキレイだけど地味な女の子、外界との交わりを遮断してる感じでもないかな?彼女の靴が寒そうなのよ(なんか心配)。 実母の妊娠に伴い、母方のおばさん家に夏休み限定で預けられることに。 おばさんはコットちゃんと同じ目線で挨拶

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          2024年1月29日(月)会社終わり、丸の内線で池袋へ移動。 「TOHOシネマズ池袋:哀れなるものたち」を鑑賞しました。 「女王陛下のお気に入り」も結構楽しめた作品でしたので、巷の評価もありましたが、期待大の一作でした。 エマ・ストーンが名実ともに身体をはった演技で圧倒してくる感じでした。エログロ映像は御大ポール・ヴァ―ホーベン監督の十八番かと思ってましたが、ヨルゴス・ランティモス監督も負けてないなと思いました (なんかエラそうですね、御免なさい)。 美術背景に関しては、ウ

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          2024年1月27日(土)午後イチ、「東京国立博物館・特別展:本阿弥光悦の大宇宙」展を来館鑑賞。自身の事前知識としては「光悦といえば、俵屋宗達とのコラボ作品が有名な書道家?」位の認識でした。 本展覧会で彼のプロデューサー的能力と多面的なアーティスト的素養を味わうことが出来ました(大宇宙とは良く言ったものです)。 レオナルド・ダヴィンチと比較する識者が存在するのも理解出来ました。 本阿弥家は刀剣の研磨や鑑定を生業とする一族だったようですね。 展覧会では彼が所有していたと思しき

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          2024年1月13日(土)夕方、「新宿武蔵野館:ファースト・カウ」を鑑賞。開拓移民男子二人の小さな話ですが、鑑賞者サイドの神的目線からすると「そりゃそうだ(笑)」的なユーモラスなやりとりも散りばめられており、なんとなく面白みも感じる秀作でした。 TBSラジオの「アフター・シックス・ジャンクション2」で本作品を取り上げていた事も鑑賞きっかけになりました。 当初想像した通りのドラマ展開で逆に驚きました。 最近の韓流映画・ドラマに代表される設定や演出をパンパンに詰め込んで、猛スピー

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          2024年1月4日(木)六本木でキース・へリング展を鑑賞した後、新宿へ移動。誤)新宿武蔵野館→正)新宿シネマカリテで映画「枯れ葉」鑑賞。 鑑賞した皆さんのSNS上の評価に背中を押された感じです。恋愛映画ですが、もの凄くシンプルな構成で、そこそこハラハラしますが、演出バランスが絶妙な塩梅で何度見ても飽きの来ない感じの作品でした。 近年の恋愛映画を厳選具材入りの高級おむすびとすると、シンプルな塩むすびといった感じでしょうか?塩味はあるけど、お米の甘みもしっかり味わえる秀作です。

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          2024年1月4日(木)午前10時から、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにおいて「キース・へリング展 アートをストリートへ」を鑑賞。 同氏展覧会は結構昔に、鑑賞したおぼろげな記憶があるものの、検索してもそれらしい展覧会はヒットせず、結局、不透明なまま来館。 自分の大学生時代には既にポップカルチャーアーティストの代表アイコンであり、非常に親しみが持てる存在でした(CM効果も絶大?)。 これ ↓ は来日時の画像。 今回、ここ数年培った自身の様々なアート体験というフィルタ

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