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昭和42年男のカルチャー日誌

2024年3月20日(水)春分の日午前中、「TOHOシネマズ日比谷:ゴールド・ボーイ」を鑑賞。岡田将生のサイコ・キラー役が気になった作品ですが、正直、それほど期待してませんでした。数か月遅れで、WOWOWあたりで放送されれば視聴しようかな?位の熱量でした。しかしながら、X(旧ツイッター)等各種SNSでの評判が気になり、急遽、劇場鑑賞に切り替えた次第。祭日なうえ、水曜日のサービス・デイ割りも手伝ってか、満員の入りでした。岡田くんは安定した「サイコ・パス・クソ野郎」演技全開でした(誉めてます)。今季クール人気の「TBSドラマ:不適切にもほどがある」でのナイスガイ役より、全然、好感が持てました(誉めてます)。

一部のネット評でも触れられていますが、予想外の掘り出し物は、羽村仁成くんのサイコパス岡田を凌駕するシン・サイコパス中学生演技が最高!!。

あと「星乃あんな」ちゃんは「古川琴音」を想起させる若手俳優でした。
今後、どう育つか楽しみな俳優さんですね(誉)。

母親役を演じた「黒木華」はベテランの域に入ってきた感もありますね。
些末なステレオタイプ的な違和感ですが「あんな超醤油顔の沖縄県人って(いるのかな??)」とか思ったり思わなかったり(元旦那役の北村一輝の濃厚ソース顔は違和感なくスッと腹落ちしました)。

同日(2024年3月20日)の午後イチ、雨風激しい中、徒歩で有楽町駅辺りに移動。「ヒューマントラストシネマ有楽町:12日の殺人」を鑑賞。

スリラーテイストの仏映画。あまり事前情報を入れずに鑑賞しました。第一印象は炭酸の抜けたぬるいビールをちびちび飲んでいて、最後にお店変えてキリっと冷えたビールを注文すると、やっぱり炭酸抜けた常温ビールが出てきた感じでしょうか?

そもそも米国では企画自体が通らないタイプの映画だと思います。仮に米国内で上映すると、1984年の新日本プロレス第2回IWGP優勝戦イン蔵前国技館後みたいなエライ事になるかもしれないと思ったり思わなかったり。

フランス映画がハリウッド映画のマネをする必要はないので、本作の展開は特に不満はありません(寧ろ安心した位です)。
昨年の米国映画の代表作であった「バービー」のある意味真逆みたいな作品かな?とか思いました。

①ヒロイン「バービー」には気付きと前に進む選択肢と道が示されました。一方、本作のヒロインは映画開始早々不条理な目にあって、気付きも無く、何の選択肢も与えられませんでした。
②バービーの相手役「ケン」は無個性な存在から脱皮する展開が描かれましたが、本作の容疑者達(全員男性)は、あくまで男性性を示す記号的な扱いに終始し、マスな存在でした。

2024年3月9日(土)午前「新宿バルト9:夜明けのすべて」を鑑賞。

特段、上白石萌音ちゃん推しでもないですが(寧ろ、萌歌ちゃん推し?)、本作の監督が気になっていたことや、宇多丸さんがムービーウォッチマンで薦めていたこと等々、複合的に諸々絡まって観に行く気分になった本作。
極悪人もいないけど、超善人やスーパー存在感のある人物も出てこない、
なんとなーく心に染みてくる良き映画でした。優しい気持ちになりました。萌音ちゃんの相手役:松村北斗くんのおさえたフラットな口調も徐々に心地よく響いてきました。

上白石萌音ちゃんのモードに入る演技は素晴らしかったです。
記述した3作品とも、夫々特色があり、面白い作品でした。
基本的にはお薦めしたい作品ばかりです。

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