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昭和42年男のカルチャー日誌

2023年12月16日(土)午後は上野から高田馬場を経由して新宿へ移動。新宿バルト9にて「窓際のトットちゃん」を鑑賞。
当初は昔読んだ内容であった事、絵柄が良い意味で可愛く普通っぽかった事もあり鑑賞予定ではありませんでした。
しかしながら、アトロクリスナー含め、SNS「X(旧ツイッター)」上の鑑賞コメントの高評価が気になり、急遽、変節し鑑賞に至ったもの。
泣き所はそこはかとなく、予想がついて、想定通りの展開ではありました。想像の斜め上を行っていたのは、子供たちの想像の翼が羽ばたくアニメならではのイメージシーンや、軍靴の足音が静かに忍び寄って来てる細かい演出シーンでした。木の上からの景色を彼が愛でるシーンや、子供が子供らしく衣類を汚して帰宅し、その洗濯物を見て落涙する母君のシーン等思い出すだけでも、鼻の奥がトゥーンとします(ツじゃないのね)。

「徹子の部屋」でゲストのタモリさんが今を「新たなる戦前」と称したことが発端である様な単純な話ではないと思います。

しかし、昨今のTVメディア等が大谷色で必死に塗りつぶそうとしている(大谷さんは全く悪くないのですが)、硝煙の臭いが漂い始めている世情を、徹子さんが憂いて本作品制作にゴーサインを出したのかもしれない?と勘ぐってしまうほど、事態は切迫し始めており、その雰囲気を敏感に感じた賢明な市井の人々が本作を鑑賞しているのかもしれないですね。
今、このタイミングで観ることで変えられる何か、止められる何かがあるかもしれません。是非是非是非、来館鑑賞をお薦めします。

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